古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

電化文学列伝     長嶋有

2018-08-23 12:49:27 | 長嶋有
講談社文庫    2005年


文学を電気製品の側面から考察する。かつて、こんな試み


があっただろうか?


ついみ逃してしまいがちな電化のことを、その作品世界につ


いて、説明してくれています。


川上弘美女史のセンセイの鞄はボクも読んだが、あれに出てき


た電池は印象深かった。


Aーウェルシュのトレインスポッティングの電気毛布も秀逸だっ



た。まさかそんな見方があるなんて、気配を消す電化製品とはね。



いちいち、ボクなんて、その解釈の奥深さに驚愕しちゃうけどね。



文学の新たな可能性を見つめた、恰好のテクストだと思います。
コメント
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