一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

オオキツネノカミソリの「天山」……雲海や、咲き始めたシュスランも楽しめた……

2024年08月03日 | 天山・彦岳


8月2日(金)

オオキツネノカミソリと言えば、
多良岳や井原山や八幡岳を思い浮かべる人が多いことと思うが、
実は、天山にも咲くのである。
私は、群生地を2箇所発見していて、それぞれ、第一群生地、第二群生地と呼んでいる。
今日は、第一群生地へ行ってみようと思う。

その前に、一応、山頂は踏んでおこうと思い天山山頂へ。




朝早いこともあって、南側に雲海が眺められた。


ちょこんと突き出た雲は、北アルプスの槍ヶ岳のようでもある。


こちらは、


さしずめ劔岳か。


カッコイイ。


稜線散歩へ。


この時期、天山の稜線で一番見たい花は、やはりマツムシソウ。
まだ咲き始めたばかりで、


花びらが揃っていないものが多いが、


探すと、美しく開花したマツムシソウも見ることができる。




本日の一番はこの花。




なんて美しいんだろう。




稜線で今最も多いのはコオニユリ。
至る所に咲いている。


オミナエシの黄色い花も目立つようになってきた。


ホソバシュロソウや、


サイヨウシャジンも多くなってきた。


ノイバラや、


オトギリソウや、


キガンピの花も見ることができる。


マイサギソウは終盤を迎えていた。


もう終わっていると思っていたハンカイソウが、
まだ咲いていた。


嬉しい。


キュウシュウコゴメグサや、


カワラナデシコも咲いている。


いいね~


シギンカラマツはまだ咲き始めたばかり。


可愛い。


ヒヨドリバナが咲いている場所に行くと、


アサギマダラに逢うことができた。
楽しい。


山頂へ戻り、私の散歩道(山歩道)へ。


まずは、シュスランの咲く場所へ。
そう、天山にはシュスランも咲くのである。


まだ咲き始めだが、今年も逢うことができた。




見頃は、8月中旬から下旬頃か……




また逢いに来ることにしよう。


次に、オオキツネノカミソリの第一群生地へ向かう。
「おっ、咲いている~」


でもまだ七分咲きくらい。蕾も多い。
標高が高いので、見頃はこれからのようだ。


多良岳や井原山や八幡岳のような密度はないけれど、




ただ咲いてくれているだけで嬉しい。




八幡岳などと同じように、この群生地にはモミジガサも同居している。


天山でオオキツネノカミソリを見ることのできる歓び。


何ものにも代え難い。


花のひとつひとつが愛おしい。






この群生地は登山道沿いにはなく、藪漕ぎしなければ入れないので、
この群生地で花を見ることができるのは、たぶん(発見者の)私だけだろう。




言い方を変えれば、この天山のオオキツネノカミソリは、
私に見られるためだけに花を咲かせるのである。(コラコラ)


これ以上の贅沢がこの世にあるだろうか?


今日も「一日の王」になれました~


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