一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

海抜0メートルから登る富士山① ……田子の浦から村山浅間神社へ……

2011年07月31日 | 海抜0mから登る「富士山」単独行
シリーズ「麓から登ろう!」の夏休み特別企画は…… 富士山(3776m)。(オイオイ) 「麓から登山家」(爆)としては、 やはり標高日本一の山にも麓から登っておくべきであろう。(コラコラ) 正直、これまで、個人的には富士山にはまったく興味がなかった。 毎年30万人以上の人々が訪れるという国民的人気の山。 TVに映し出される長い行列を見るたびに、 〈あんなに人で混雑している山に行って何が面白いんだろ . . . 本文を読む

映画『SOMEWHERE』 ……どうしてだろう、娘との時間が美しいのは……

2011年07月28日 | 映画
私には、娘がふたりいるが、 私がこの世に生まれてきて、なによりも幸せだったと思うことは、 ふたりの娘の父親になれたこと……だ。 私が父親になったとき、 最初に思ったのは、 〈自分の命よりも大切なものができた〉 ということだった。 それまでは、自分中心で動いていた。 「俺が、俺が」の人生だった。 それが、娘が誕生して、一変した。 もし、神様から、 「おまえが死ななければ娘の命はない」 と言われた . . . 本文を読む

黒髪山系 ……ニシノハマカンゾウとイブキジャコウソウの群生地で遊ぶ……

2011年07月24日 | 黒髪山系
今日は佐世保に行く前に、黒髪山系に寄った。 この時期、黒髪山系の或る場所には、 ニシノハマカンゾウと、 イブジャコウソウが、 群れをなして咲く。 それを見るのが楽しみで、 毎年訪れている。 とある沢から入り、 登って行く。 水が岩肌を舐めるように流れ落ちる。 ふと目を横に向けると、ツチアケビが…… 本当に、ウインナーソーセージをぶら下げたかのよう…… 見上げると、朝陽が落ちて . . . 本文を読む

映画『コクリコ坂から』 ……異性への憧れと尊敬、恋うる心を初々しく描く……

2011年07月21日 | 映画
宮崎吾朗監督作品『コクリコ坂から』を見てきた。 以前述べたように、 本作自体にはあまり興味がなかったのだが、 主題歌である「さよならの夏」が大好きな曲であったので、 それに惹かれて見に行った。 〈ジブリも世襲制か?〉 という批判が私の胸になきにしもあらず、(笑) 宮崎吾朗監督の前作『ゲド戦記』があまり評判が良くなかったこともあって、 作品的にかなり心配していたのだけれど、 まずまずの作品であ . . . 本文を読む

シリーズ「麓から登ろう!」⑩海抜0mから登る天山 ……唐津湾より山頂へ……

2011年07月17日 | 海抜0mから登る天山・単独行
これまで天山には、 今出川ふるさと公園、小城駅、厳木駅、自宅(中多久駅経由)からなど、 いろんな場所(麓)から登っている。 今度はどこから登ろうかと考えていたとき、 〈海抜0mから登ってみようか……〉 と、漠然と思った。(オイオイ) さっそく地図を広げ、検討。 だが、海からは、天山は遥かに遠い。 唐津湾から登るにしろ、 有明海から登るにしろ、 クラクラするくらい遠い。(笑) 厳木駅から登ったときは . . . 本文を読む

映画『SUPER 8/スーパーエイト』 ……少年の初恋、そしてエル・ファニング……

2011年07月14日 | 映画
今週末に公開されるスタジオジブリ作品『コクリコ坂から』の予告スポットを、時折T Vで見かける。 バックに流れている主題歌は、手嶌葵が歌う「さよならの夏~コクリコ坂から~」。 美しい曲で、 私の大好きな曲でもあるのだが、 元々は、1976年に森山良子が歌ったヒット曲。(←クリック) この曲を聴くと、若き日の夏の思い出が蘇ってきて、懐かしさで胸がいっぱいになる。 正直なところ、映画『コクリコ坂から』に . . . 本文を読む

シリーズ「麓から登ろう!」⑨天山 ……中多久駅から小城駅へ……

2011年07月10日 | シリーズ「麓から登ろう!」
自分の家の玄関が登山口だったら……と思ったことはないだろうか? 玄関で登山靴を履き、そのまま山へ向かって歩いて行く。 山が近くにない都会に住んでいたら、それはかなり難しい。 だが、そんな夢みたいなことが、私の住む田舎では可能なのだ。 鬼ノ鼻山には、自宅の玄関を登山口にして、何度か登ったことがある。 鬼ノ鼻山といえば、山頂直下の駐車場からだと、15分から20分ほどで登ることができる。 それが、私の家 . . . 本文を読む

映画『ジュリエットからの手紙』 ……なにをするにも遅すぎるということはない……

2011年07月07日 | 映画
今日は、7月7日。 七夕である。 天の川に隔てられた彦星と織姫が、 年に一度だけ逢うという伝説にちなむ年中行事ではあるが、 なんとなくロマンチックな一日という感じがする。 1996年に公開された『7月7日、晴れ』という邦画があるが、 この時期になると、私はこの映画を思い出す。 世界的に活躍するアーティストの少女(観月ありさ)と、 平凡なサラリーマン(萩原聖人)が出会い、 愛し合っていく過程を、 . . . 本文を読む

『野宿入門』(かとうちあき/草思社) ……寝袋ひとつあれば生きていける……

2011年07月03日 | 読書・音楽・美術・その他芸術
今日は、父の四十九日法要だった。 佐世保の某ホテルで行われ、親戚一同が集った。 午後は、墓地へ移動。 納骨をした。 この墓地は、生前、父が買っておいたもので、佐世保郊外の小高い丘の上にある。 墓石には、生まれてすぐ亡くなった私の姉の名がすでに刻んであり、 そこに新しく父の名が刻まれた。 私個人としては、 死んだら、海か山に自然葬として散骨してほしいと思っているのだが、 こんな素敵な丘の上ならこの墓 . . . 本文を読む