一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

映画 『イントゥ・ザ・ワイルド』 ……そこは本当に荒野だったのか……

2008年10月30日 | 映画
今から11年前の1997年に、私は一冊の本を読んだ。 当時、少しばかり話題になった本なので、あるいは憶えておられる方があるかもしれない。 ジョン・クラカワー著『荒野へ』というノンフィクション作品だ。 《1992年4月、ひとりの青年がアラスカ山脈の北麓、住むもののない荒野へ徒歩で分け入っていった。 四か月後、ヘラジカ狩りのハンターたちが、うち捨てられたバスの車体のなかで、寝袋にくるまり餓死してい . . . 本文を読む
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青螺山 ……登山の後の楽しみは……

2008年10月26日 | 黒髪山系
ネット仲間と三俣山に登った日、雨ヶ池で見たヤマラッキョウの群落が、今も脳裏に焼きついている。 華やかさはないが、なんとなく好もしく思う花である。 あの日、私が、「ヤマラッキョウって、佐賀県ではあまり見ないなぁ~」と言ったら、 「黒髪山系に咲いてるわよ」と、そよかぜさんが教えてくれた。 雨ヶ池のヤマラッキョウはもう終わりかけていたが、黒髪山系ならまだ咲いているかもしれない。 今朝、寝床で、私はグズグ . . . 本文を読む
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映画『接吻』 ……孤独と絶望、そして極限の愛……

2008年10月23日 | 映画
《この愛は理解されなくていい。やっとあなたという人に巡り会えたのです》 《究極の愛が行き着いた、衝撃の結末》 『接吻』という映画の存在を知ったのは、古湯映画祭(9月13日~15日)でだった。 傍らに置かれたパンフレットを手にしたとき、冒頭のキャッチコピーが私の目を射抜いた。 小池栄子の無表情な写真。 「接吻」の大文字。 接吻……なんと古風な響きがあることか…… 現代では死語に近いこの言葉をあえて . . . 本文を読む
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鬼ノ鼻山 ……午後3時に山頂でコーヒーを……

2008年10月19日 | 鬼ノ鼻山・聖岳
《午後3時……なにかするには遅すぎて、なにかするには早すぎる時間……奇妙なひととき》 学生時代にサルトルの『嘔吐』を読んでいた時、そのなかに確かこういう文章があった。今、手許に本がないので正確ではないかもしれないが、大意は間違っていない筈だ。 午後3時……本当に《奇妙なひととき》だ。 なにかするには遅すぎて、 なにかするには早すぎる。 私は昔からこのエアーポケットのような《奇妙なひととき》が好きだ . . . 本文を読む
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天山・八幡岳 ……穏やかな秋の一日……

2008年10月16日 | 天山・彦岳
ネット仲間のkazuさんから、「天山のムラサキセンブリを見てみたい」との要望があった。 以前、天山に登った時に探したけれど、どうしても見つからなかったとのこと。 それではと、不肖私が、ガイドを買って出た。 kazuさんからは、以前より、八幡岳への同行登山も依頼されていたので、こちらにも午後から登ることにした。 今日(16日)は素晴らしい晴天。 きっとkazuさんの日頃の行いが良いからだろう。 上宮 . . . 本文を読む
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祖母山 ……宇宙を感じた日……

2008年10月13日 | 山岳会時代の山行
からつ労山の10月の月例山行は「祖母山」。 いつもは第3日曜日に実施されるのだが、今回は第2日曜日の10月12日と、次の日の祝日(体育の日)の連休を利用しての山行となった。 本当は昨年9月に計画された山行であったが、台風の影響で中止になった。 台風シーズンなので、「ひょっとしたら今年も……」と心配していたが、週間予報では両日とも晴れ。 台風の心配はないようなのでホッとした。 私にとっては、初めての . . . 本文を読む
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三俣山 ……リンドウの咲き乱れる小道を通って……

2008年10月04日 | その他・佐賀県外の山
10月4日(土)・5日(日)に、ネット仲間が集まって「坊ヶつるテント泊で満天の星空と早朝朝駆け登山を楽しもう会」というのをやりますので、タクさんも参加しませんかと、そよかぜさんからお誘いを受けた。 いつもは土曜日は仕事をしている私であったが、ある事情で今週は土日連休を取っていた。 テント泊は、今年5月に屋久島縦走して以来なので、久しぶりにテントで寝てみたいと思い、「ぜひ参加させて下さい」と返信した . . . 本文を読む
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