一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

黒髪山 ……ヤツガシラ、イブキジャコウソウ、ブゼンノギク、センブリ……

2024年10月30日 | 黒髪山系
久しぶりに黒髪山に登りたいと思った。 黒髪山系に咲く、秋の花々も楽しみたい。 乳待坊登山口へ。 本日の第一の目的は、 この花、ヤツガシラ。 黒髪山系の固有種で、 牧野富太郎によってヤツガシラ(八頭)と命名された。 早い年は、10月中旬には咲き出すのだが、 今年(2024年)はいつまでも暑く、夏が長かった。 はたして…… 出発。 歩き出してすぐの所に、ツワブキの花が咲いていた。 . . . 本文を読む

一人読書会⑤『夏休みの繪』(柏原兵三)……夏草と潮風の匂いのする青春小説……

2024年10月28日 | 一人読書会
一人読書会の第5回は、柏原兵三の『夏休みの繪』。 『寿命図鑑 生き物から宇宙まで万物の寿命をあつめた図鑑』(いろは出版 )によると、 日本人の平均寿命の推移は次のようになっている。 縄文時代:15歳 弥生時代:18歳から28歳 古墳時代:25歳未満 飛鳥・奈良時代:20歳未満 平安時代:30歳から40歳 鎌倉時代:24歳 室町時代:16歳 安土桃山時代:3 . . . 本文を読む

天山の山歩道 ……キッコウハグマ、白花のレイジンソウ、タンナトリカブト……

2024年10月26日 | 天山・彦岳
10月25日(金) 10月も下旬になり、 天山の秋の花も、(リンドウなどを除き)終盤を迎えつつある。 それでもまだ(平日でも)登山者が多いので、 今日は“私の山歩道”で花散策をしたいと思う。 まず、キッコウハグマの群生地へ行ってみる。 周辺の山(作礼山など)ではもう咲いているのだが、 天山が一番遅く咲くので、(咲いているかどうか)心配していたのだが、 咲いて待っていてくれた。 嬉し . . . 本文を読む

最近、驚いたこと(25) ……沖縄伝統芸能の美しき歌姫・親川遥&上間綾乃……

2024年10月24日 | 最近、驚いたこと
最近でもないのだけれど、 昨年(2023年)10月10日(火)、 NHK「うたコン」(午後7:57~午後8:42 放送)を観ていたら、 「島唄」で有名な宮沢和史さんが出演されていたのだが、 このときは親川遥さんという女性と共に「宮沢和史 with 親川遥」として、 「島唄 〜琉奏〜」を演奏し、歌われた。 宮沢和史さんの歌唱の巧さはさることながら、 私が魅かれたのは、親川遥さんの演奏と歌 . . . 本文を読む

里山の秋を探して ……里山でも紅葉が始まり、いろんな秋の花が咲き揃った……

2024年10月22日 | 近くの里山
10月21日(月) 北海道や東北地方、北アルプスなどから、煌びやかな紅葉の便りが届くようになったが、 そんな遠くへ行かずとも、近くの里山でも紅葉は十分に楽しめる。 古希を迎えてからは、むしろ(地味な)里山の紅葉の方を好もしいと思うようになった。 九州の里山の紅葉のピークは11月から12月にかけてであるが、 10月下旬に入ったこの時期でも、 場所によっては紅葉や黄葉をたのしめるに違いない……と . . . 本文を読む

最近、驚いたこと(24) …渡邊直子さん、日本人女性初8000m峰全14座登頂…

2024年10月20日 | 最近、驚いたこと
カテゴリー「最近、驚いたこと」の24回目は、 看護師で登山家の渡邊直子さん。 10日ほど前、嬉しいニュースが飛び込んできた。 ヒマラヤ8000m峰全14座登頂をめざしていた看護師の渡邊直子さん(42)が、 10月9日に最後のピーク・シシャパンマ(8027m)に登頂し、 日本人女性として初めて14座制覇に成功したというのだ。 渡邊直子さんのInstagramより。 遂に日本人女性初 . . . 本文を読む

女山(船山) ……“山歩道”でシロバナアキギリ、リンドウ、センブリに逢えた……

2024年10月18日 | 八幡岳・女山(船山)・眉山
10月17日(木) 日頃、天山、作礼山、八幡岳、鬼ノ鼻山ばかり登っているので、 たまには違う山にも登ってみようか……と思い、 久しぶりに(調べてみたら15年ぶりだった)、女山(船山)に登ることにした。 女山(船山)の登山口は、八幡岳と同じ“池高原”なので、 “池高原”までの(車の)道順は、いつもの八幡岳と同じ。 中腹より、天山を眺める。 コスモス畑にも花が多くなってきて、秋らしくなってき . . . 本文を読む

一人読書会④『砂の女』(安部公房)……二十世紀世界文学の古典となった傑作……

2024年10月16日 | 一人読書会
※PCでご覧の方で、文字が小さく感じられる方は、左サイドバーの「文字サイズ変更」の「大」をクリックしてお読み下さい。 新しいカテゴリー「一人読書会」の第4回は、 安部公房の長編小説『砂の女』。 まだ老眼鏡やルーペに頼らずとも(裸眼で)小さい活字も読めることもあって、 この「一人読書会」で読む小説は、(電子書籍などではなく)紙の本にこだわっていて、 第1回の『オリンポスの果実』は、昭和に . . . 本文を読む

天山 ……御来光と、大展望と、開花した白花のムラサキセンブリを楽しむ……

2024年10月14日 | 天山・彦岳
10月13日(日) この時期の天山は登山者が多く、 特に土曜、日曜、祝日はあまり登りたくないのだが、 明日、明後日は天気がイマイチのようなので、 日曜日の今日、登ることにした。 ならば、朝駆けしかない。 天川登山口より出発。(フラッシュ撮影) いつもの場所でパチリ。 もうすぐ山頂。 天山山頂に到着。 ひんやりして、ちょっと寒いくらいだ。 今日は、あの辺りから太陽が昇りそうだ . . . 本文を読む

映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』 吉沢亮の巧、忍足亜希子の美、呉美保の才

2024年10月12日 | 映画
タイトルが長いので、サブタイトルのスペースが少なくなり(短くなり)、 「吉沢亮の巧、忍足亜希子の美、呉美保の才」 と、ちょっと何言ってるか分からないものになってしまったが、(笑) 本当は、 「……吉沢亮と忍足亜希子の演技と美が秀逸な、呉美保監督の傑作……」 としたかった。 理由は後ほど…… 本作『ぼくが生きてる、ふたつの世界』を見たいと思った理由は、ただひとつ。 呉美保監督作品であるから . . . 本文を読む