もう20年ほども昔のことである。
徒歩日本縦断の途中、
とある町の、とある銭湯に入った。
躰を洗い、大きな浴槽に浸かっていると、
地元の60代くらいのおじさんが話しかけてきた。
大きなザックを背負って銭湯に入ってきた、
日焼けした男に興味を持ったようだった。
私が、
「歩いて日本列島を縦断している」
と言うと、
おじさんは、
「俺もやってみたかったな~」
と過去形で残念そうに言ったのだった。
私が . . . 本文を読む
2008年に『黒髪山系の植物』(松尾優/不知火書房)が出版されたときは、
その本の内容を見て、とても驚いたことを憶えている。
それまで何度も黒髪山系の山に登っていたが、
あまり花を見かけなかったので、
「花の少ない山だな~」
と思っていたからだ。
だから、『黒髪山系の植物』に記載されている植物を見て、
(決して大袈裟ではなく)仰天したのだった。
それからは、『黒髪山系の植物』を片手に黒髪山系の山に . . . 本文を読む
今日はヤスさんと山へ行く日。
くじゅうの紅葉も気になるところだが、
黒髪山系固有種のあの美しき花も咲き出している頃だ。
数日間に、ヤスさんに、
「どちらにしますか?」
とメールすると、意外や意外、
「黒髪山系でお願いします」
との返事。
昨年は、ヤスさんと、
くじゅう(黒岳)や阿蘇(根子岳)などで素晴らしい紅葉を楽しんだ。
今年は「夏の長雨」や「秋の台風」などの影響か、
どの山の紅葉も鮮やかさに . . . 本文を読む
本日は、
かつて所属していた山岳会(からつ勤労者山岳会)の、
月例山行に参加させてもらい、
くじゅうの三俣山で紅葉を楽しんできた。
早朝、多久IC入口で、マイクロバスを待つ。
5:40
マイクロバスに乗り込む。
資料を受け取り、本日の計画を聞く。
大曲登山口を出発し、
すがもり越を経て、
西峰、南峰、北峰、本峰と周回し、
大鍋、小鍋の火口壁の紅葉を楽しむルートとのこと。
楽しみだ~
8: . . . 本文を読む
周防正行監督は好きな監督の一人なので、
最新作『舞妓はレディ』も公開(9月13日公開)されてすぐに見に行ったのだが、
最近はなにかと忙しくてレビューを書く機会を逸し、
「書かなければ、書かなければ」と思っているうちに、
とうとう今日になってしまった。
少し遅すぎるとは思うが、
とにかくなにか書いておこうと思い、
こうして取り掛かっている。
周防正行監督作品は少なく、
『変態家族 兄貴の嫁さん』( . . . 本文を読む
ブログ「一日の王」へのトータル訪問者数が、
100万人を突破したことを、
先日、このブログで報告したが、
その際、多くの方々から、お祝いのメールやメッセージを頂いた。
お祝いメールには返信できたが、
お祝いメッセージの方は、
メールアドレスが書いてあった人にしかお礼が言えなかった。
この場を借りて、
メッセージを送って下さったすべての方に、
お礼を申し上げます。
ありがとうございました。
初めて . . . 本文を読む
百年に一人の逸材と称されたアジア屈指の韓国人オペラ歌手が、
甲状腺がんに倒れ、突然声を失いながらも、
音楽プロデューサーである日本人の親友の献身的な助けを受けながら、
奇跡的に美声を取り戻す……
そんなTVドキュメンタリーを5~6年前に観た。
それは、
2008年2月8日に放送された、
NHKプレミアム10「あの歌声を再び~テノール歌手ベー・チェチョルの挑戦~」
という番組だったかと思うが、
もし . . . 本文を読む
映画『柘榴坂の仇討』のレビューでも書いたが、
秋になって、大人のための映画が目立って増えてきた。
10月4日(土)に公開された映画『蜩ノ記』もそのひとつ。
少し前に公開された、
『るろうに剣心 京都大火編』(8月1日公開)と、
その続編である『るろうに剣心 伝説の最期編』(9月13日公開)が、
アクション時代劇としての「動」の代表だとすれば、
『柘榴坂の仇討』と『蜩ノ記』はまさに「静」の代表と言え . . . 本文を読む
今日は、朝早くから野暮用で外出していた。
帰宅したのは午後2時頃。
台風が接近中だし、
これから行けるのは近くの山だけ。
さて、どの山にしようか……
昨年のちょうど今頃、八幡岳で、
キバナアキギリ(黄花秋桐)ならぬシロバナアキギリ(白花秋桐)を見つけた。
今年も同じ場所に咲いているか確かめに行ってみよう。
まず向かったのは、「蕨野の棚田」が眺められる大平展望所。
稲穂が揺れる棚田を想像して . . . 本文を読む
ヤスさんから、
「10月1日(水)は午後から仕事ですが、午前中にぜひ山に登りたいです」
とのメールが届いた。
さて、どこの山にしようか……
思案した結果、
ダンギクの咲く登吾留山に決めた。
(ダンギクはクマツヅラ科の多年草で、日本の九州西部、朝鮮西部から中国、台湾の暖温帯や亜熱帯に分布する)
ついでに、ナメラダイモンジソウも愛でてくることにしよう。
登吾留山まではそう時間もかからないし、
朝早く出 . . . 本文を読む