道しるべの向こう

ありふれた人生 
もう何も考えまい 
君が欲しかったものも 
僕が欲しかったものも 
生きていくことの愚かささえも…

そんなもんさ…

2019-09-21 20:36:00 | 日記


コケた…




えっ?
こんなところで?

一瞬
そんな思いが頭の中をよぎり…

そして
スローモションのように
歩道のコンクリート面が
目の前に近づいてきた

とっさに両手を前に出していた

条件反射で
身体を支えようとしたのだろうが
支えられるはずもなく
胸とアゴを打ちつけることになった
もちろん両膝も…

ただ幸いにも5キロすぎの上り坂
そんなにスピードは出てなかったから
膝とアゴに少し血の滲む擦り傷
両手は擦りむいただけで…

それでも痛いのは痛かったが
それよりコケたこと自体がショッキングで…

どれくらいぶりだろう?
リタイアしてから初めてか?
以前はよくコケたけど…

脚が十分に上がってないから
コケてたのはわかってたけど…

最近はフォームも改善されて
脚も徐々に上がってきたって
速いメンバーから言われてたのに…

放心状態で歩道に座り込んでる
情けないジジイランナーの横を
スピードを落とさない車たちが
何台も通り過ぎていく

街はずれのパイパス
今日は20キロコースと決めていた僕は
残り15キロでもなんとかいけると思い
起き上がって再び走り始めた










赤ん坊ができたという噂を聞いたのは
いつのことだったろう?

複雑な気持ちだった
いまも…

冬あたりだったろうか?
もう9月下旬になるから
そろそろ生まれているのかもしれない

そうか…
母親か…
ついに…



そんなもんか…

僕にだって初孫が生まれ
ジジイになっちゃったんだから…

でもマラソンでコケるのとは違って
なんだかコッチの方がショッキング
起き上がって再び走り始める
そんな気にはなれそうにない



そんなもんさ…

時は流れていくし
誰の人生も止まらない
止められない

生まれて死んでいくだけ

それだけのこと
たとえ何が起ころうと…

ジジイが走れても
走れなくなっても…





めっきり涼しくなったのに…



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