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快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

仕組みとアプローチ -  だから言ったこっちゃない 天然ガス価格の上昇と円安進行

2023-09-03 21:45:41 | 国富の獲得か流出か
 今年2月に記事にした天然ガスの買取契約と為替予約によりメリットの件です。

仕組みとアプローチ -  電気料金の値上げ延期と天然ガス価格や為替相場
2023/02/25

仕組みとアプローチ -  電気料金やガス料金高騰 対策は既に安くなった天然ガスの買取契約と為替予約
2023/02/03

 で書いた通り、この時点で天然ガスを長期契約して為替予約をしていれば、今の天然ガス価格と為替相場から考えて国益として全然違うのですよね。
 当時は1ドル128円~129円あたりなので今の1ドル145円前後として約1.124倍、天然ガス価格が当時は2.1ドル少々だったのが今は2.7ドル少々前後として1.28倍としたら、1.124×1.28で少なくとも1.4387倍となってますね。
 今から天然ガスを長期契約して為替予約するのと今年2月にしていたのとでは国益(国富の流出)に約1.4387倍の違いが有ったとなるわけです。
 インボイスだので中小事業者に税負担の網をかけ、最初は所詮零細企業である起業、つまりベンチャーを始める事業者らに対して過大な税負担をさせる前にこうした国際相場で国が最低限のトレードをして国益を確保する方が長期的な国益になると思うのは私だけではないでしょう。

仕組みとアプローチ -  100km以上の沖合に福島原発処理水放出するカネなんかビタ一文も出さない狂気

2023-07-13 19:14:03 | 国富の獲得か流出か
 「福島復興としての東京五輪」と言うネタでフクシマを散々利用して東京五輪を誘致し、結局は福島県に競技場など一つも設置しなかったので福島県にはお金は落ちず、挙句のはてにたった1km程度の沖に原発処理水を放出するという、普通じゃあ考えられない事をして諸外国の批判を浴びてるわけですが、「フクシマ復興五輪」とのお題目で数兆円とかの費用が使われ、その割には本当の意味で「フクシマ復興」になる「福島第一原発処理水の放出」には100km以上の沖合に船で輸送して放出するハナシなど全く無く、「100km以上の沖合に福島原発処理水放出するカネなんかビタ一文も出さない」と言う狂気とは一体何なのでしょうか。
 考えられるのは「東日本の水産関連産業にワザと意地悪をしている」、そうでなければ「経産省と農水省が役所としてタテ割りなのでうまく連携がとれていない」と言う事かと思えます。
 個人的には悪意に解釈したくはありませんので、後者の方に考えたいのですが真相はどうなのでしょう。
 仮に後者が要因ならば「タテ割り110番」に該当する案件ですね。

仕組みとアプローチ -  福島原発処理水放出で香港政府が10都県の海産物を禁輸すると発表 仮に100km以上沖に船で運んでから放出ならどうか

2023-07-13 13:47:58 | 国富の獲得か流出か
 福島原発処理水放出で香港政府が10都県の海産物を禁輸すると発表したようです。
 ほら、やっぱり。
 別に香港でなくたってこの福島原発処理水放出をネタにして日本産の水産物の輸入制限、禁止とかをしようとしている国々、或いは制限、禁止されなくても消費者が「買い控え」するケースは多発する可能性が有るのではと心配です。
 どの国だって自国産の水産物をなるべく高値で多く売りたいわけです。
 そうした自国産業保護の傾向は特に新型コロナ以降、或いはウクライナ問題以降に顕著になりつつあるような気もします。
 そんな状態の世界で日本がしかもたった1km程度の沖に処理水を放出するなんて、各国から「格好の餌食」になるのではないでしょうか。多くの国が「手ぐすね引いて日本からの輸入を減らそうと待っている」と思った方が良いでしょう。
 仮に100km以上、できれば数百キロ沖合にまで船で原発処理水を運び、そこで広域に少しずつ放出すれば少なくとも今の方針の場合よりはマシな結果になるように思えますが、実際にやってみないとわかりません。
 ただやってみる価値は有ると考えています。

仕組みとアプローチ -  数兆円使った「復興五輪」をやっておきながらたった約1㎞程度沖に処理水放出ですか?

2023-07-07 11:59:23 | 国富の獲得か流出か
 東京五輪は東日本大震災の復興の目的と言うアピールもあって誘致でき、そして実施されたのですが、その費用たるや数兆円とも言われ、これは通常の諸外国での五輪費用の数倍と言うも有ります。l
 数兆円どころかその1/100の数百億円有れば福島第一原発の処理水を船で数百キロ沖に運んでから放出する事なんてかなりの量が可能で、しかもそれらの運搬に関する事業だけで国内にお金が回り「良き公的事業」となるわけだし、更に東日本産の農林水産物の買い控えをする人も少なくなるはずなので、輸入も減らす事ができ、「国富の流出」を防げるわけです。
 福島県を始めとする東日本の大災害を散々ネタにして数兆円使った「復興五輪」を行い、新型コロナで海外からの観光客はロクに来ず、そして今度は「たった約1㎞程度沖に福島第一原発の処理水放出」ですか?
 数兆円の五輪費用とたった約1㎞程度沖に処理水に放出すると言うこの「アンバランス」についてchatGPTなら果たしてどう回答するでしょう。
 

仕組みとアプローチ -  IAEAと福島第1原発の処理水放出

2023-07-05 08:37:39 | 国富の獲得か流出か
 福島第1原発の処理水放出についてIAEAが報告書を公表し、その内容は「処理水放出は『安全基準に合致』」としたようです。
 その処理水は次の通りのものが放出されるようです。

引用開始(一部抜粋)

https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/hairo_osensui/alpsqa.html


Q3:海洋放出は安全な処分方法なのでしょうか?
ALPS処理水の処分に当たっては、①トリチウム以外の放射性物質を規制基準以下に浄化した上で、②海水でトリチウム濃度を希釈することで、放射性物質の濃度を、規制基準を大幅に下回るレベルにします。トリチウムについては、規制基準の1/40(WHO飲料水基準の約1/7)以下にします。さらに、実施に当たっては、安全性を確保すべく、放射性物質の濃度を確認した後、福島第一原発から海洋に放出します。加えて、放出前後の状況は国際機関など第三者が確認します。 また、トリチウムの海洋放出については、世界中の数多くの原子力施設で実績があり、安全性に関する世界共通の考え方に基づいて実施されています。 ※海洋放出による環境への放射線の影響について、国際的な手法により東京電力が評価した結果、極めて軽微であることが示されました(ALPS処理水をこの処分方法で海洋に放出した場合の1年間の放射線の影響は、自然界から受ける放射線の影響の数万分の1と非常に小さいと評価されています)。本評価の技術的な妥当性については、原子力規制委員会の確認と第三者の立場としてのIAEAによる評価を受ける予定です。
(中略)
Q5:トリチウムは、生物濃縮しないのですか?
「生物濃縮」とは、ある物質が生物の体内に取り込まれたのちに排出されずに蓄積され、食物連鎖によってさらに上位の生物に取り込まれ、これを繰り返すことで、どんどん濃縮されていくという現象です。しかし、これまでの研究では、水の状態のトリチウムが生物濃縮を起こすことは確認されていません。これは、トリチウムが水と同じようにほとんどが生き物の体の外へ排出され、体内に蓄積されることはないためです。
(中略)
Q8:福島第一原発と他の原子力施設から排出される水の違いは?
福島第一原子力発電所の建屋の中に存在する汚染水は、一般の原子力発電所からの排水には通常含まれない(例えば、セシウムやストロンチウムなどの)放射性物質が含まれています。これらの放射性物質は、ALPSによる浄化処理により、国の規制基準を遵守する形で排出されることになります。また、これらの放射性物質は、各国の再処理工場からの排水にも含まれていますが、同様に各国の規制基準を遵守して排出されています。規制基準は、確立された国際的な基準を踏まえて定められており、放射性物質の種類によらず、また事故炉か通常炉かを問わず、含まれるすべての放射性物質の放射線影響の合計で判断されます。

引用終了

 ウーム、どうなんでしょう。
 「IAEAが科学的な根拠に基付いて安全と公表した」なら、個人的と言う程度ですが「科学的な根拠に基付いて疑問と思う点を書きたい」と思います。
 第1の疑問。
 放出する処理水が安全なら、別に全長約1030メートルの海底トンネルなんて使わなくて、岸壁からダダ洩れさせれば良いのではないでしょうか?
 第2の疑問。
 夏季に処理水放出するって、南東や南からとかの季節風で簡単に岸の方に処理水が吹き寄せられるのではないでしょうか? それだったら「冬季とかの北西の季節風や季節風に限らず西よりの風が顕著な時にまとめて放出し、なるべく南東とか東南東とか東とかに処理水が更に沖に吹き出されてより希釈されやすいようにした方が余程安心感が有るのに」、です。
 第3の疑問。
 「福島第一原子力発電所の建屋の中に存在する汚染水は、一般の原子力発電所からの排水には通常含まれない(例えば、セシウムやストロンチウムなどの)放射性物質が含まれています。」との事でその濃度は安全なレベルという旨の話ですが、つまり「処理水の濃度」が問題なだけではなく「処理水の総量」が問題なんで、「その総量次第では核種が生物濃縮される魚介類などの総量がどれだけ発生するか」、と言う点について現時点ではあまり示されていないような気がします。
 例えば種類にもよりますがマグロやクジラや深海魚の少なからぬ割合の種類などは有機水銀の蓄積が高いケースが多い為、妊婦が食べる量やペースは制限した方が良い、と言うのは生物濃縮の問題が有るからなんです。
 この点は厚労省も明示しています。
 と言う事はトリチウム以外のセシウム、ストロンチウム、その他の核種について総量次第でどれだけ生物濃縮が起きるのか、また均一に多くの海洋生物や海洋植物に蓄積するわけではなく「バラつき」も有るわけで、そのバラつき次第ではどうなるのか、と言う事です。

 とりあえず疑問に思った内の最低限だけを列挙しましたが、これらの疑問を解消できるような科学的根拠の開示や科学的対応がなされればその時はまた判断し直そうか、とは思えなくも有りません。
 実は他にも疑問点は有りますが、今回の記事ではここまでにしておきます。