宇宙の采配４

今夜、いや今、月の光りの下にいる。

見上げた空に、お月様。


僕と月の間には何一つ拒むものがない。

向き合えば、向き合うほど、涙がでてくる。


けして悲しいわけではない。



月光は心を照らす。

そしてそれは、僕の陰を照らすのだ。



浮き彫りになった、日常の見過ごした陰。
それは当たり前過ぎた日常の愛の結晶。


人は気付かないものだ。



照らされた愛の結晶に涙はつたうのだ。


そして最後は、最終的には。

この言葉だけ。


ありがとう


ありがとう



僕は生かされている。

いつも誰かに生かされている。



そして僕の陰、闇も、愛の結晶に変わっていく。


月光

宇宙の采配3

頭のてっぺんから意識を宇宙に向けて、ずっと上からコメ粒のような自分を見つめる。

なんて小さい自分だろう。
なんて無限な宇宙だろう。

そう思えたとき、この世界で確かに生かされていることに気付く。

涙と感謝がこみあげて、世界は光を帯びていく。

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