「じたばったするなよ・・・・」
僕は昔聞いたことのあるアイドルの歌を心で口ずさむ。
てんとう虫は僕の上に寝転んだまま、空を見ている。
僕は少し苦しくて、風が吹くのを待っている。
どれぐらい時間がたっただろう。
居眠りをはじめたてんとう虫についに僕は話かけた。
「てんとう虫さん、」
「・・・・・」
「てんとう虫さん、」
「・・・・・」
「少し重くて息苦しいよ」
「・・・・ん?」
てんとう虫は長い触角を少し振り回し、
居眠りの終わりを締めくくろうとしている。そしておもむろに僕をみた。
「落ち葉君、君はどこから来たのかい?最近は見ない顔が増えたよ。」
「僕は、本当は人間なんです、朝会社へ行く途中、風が吹いて。そうしたら
落ち葉になっていたのです。」
「あ~君もかい?さては風のじゅうたんの仕業だね」
「風のじゅうたん?」
「あーそーだ。風のじゅうたん」
てんとう虫はよく見ると、白いあごひげを蓄えている。そして七つの斑点も
少し色褪せていた。
「人間に戻りたいんです・・・」
するとてんとう虫の老人は、僕に投げかけるように語りかけた。
僕は昔聞いたことのあるアイドルの歌を心で口ずさむ。
てんとう虫は僕の上に寝転んだまま、空を見ている。
僕は少し苦しくて、風が吹くのを待っている。
どれぐらい時間がたっただろう。
居眠りをはじめたてんとう虫についに僕は話かけた。
「てんとう虫さん、」
「・・・・・」
「てんとう虫さん、」
「・・・・・」
「少し重くて息苦しいよ」
「・・・・ん?」
てんとう虫は長い触角を少し振り回し、
居眠りの終わりを締めくくろうとしている。そしておもむろに僕をみた。
「落ち葉君、君はどこから来たのかい?最近は見ない顔が増えたよ。」
「僕は、本当は人間なんです、朝会社へ行く途中、風が吹いて。そうしたら
落ち葉になっていたのです。」
「あ~君もかい?さては風のじゅうたんの仕業だね」
「風のじゅうたん?」
「あーそーだ。風のじゅうたん」
てんとう虫はよく見ると、白いあごひげを蓄えている。そして七つの斑点も
少し色褪せていた。
「人間に戻りたいんです・・・」
するとてんとう虫の老人は、僕に投げかけるように語りかけた。