女性に生理があるように、僕には寂しさの周期があるようだ。
月に一度。
今日はそのときのようで。
深夜、いや朝方。夏川りみの曲を聞いている。透き通った綺麗な声と古臭いメロディーは、過去をふと思い出させる。
どっかの温泉旅館の地下スナックでどっかの知らないじいさんが演歌を歌ってる。あれは確かひばりだった。
小学校の頃・あの娘の転校の時、みんなと歩いた。お花を探して。そしてつくしんぼとつくしんぼでお相撲をした。彼女は給食の時カレーが出ると、ご飯とルーは混ぜなかった。僕が「混ぜないの?」って聞いたら、口の中で混ぜると言ってた。
そしてあの娘は最後の日やっぱり泣いてた。
いつもジャンプおならの、担当の先生。僕は今でも真似してます。大好きでした。
先生が転任することが決まった日からずっと泣いてました。布団の中で。
一人だけ違う中学校へ行くことになったあの入会式の日。
怖くてしょうがなかった僕に声を掛けてくれた彼。ありがとう。そして運良く同じクラスだったな。君は本当に優しい人。優しい以外にいいとこないぞ…
ふと、寂しさは消えて行く。
女性のその日のように一週間も続かない。
少し優しい気持ちになる。
そしてお香を焚いて、布団に潜る。