沖縄波乗り(だけじゃない)日記

沖縄波乗り日記。波乗り以外も書きます。

ダイナモぶっこわれるといえば

2004年07月16日 16時56分53秒 | クルマ
↓下にも書いてあるゴルフもダイナモがやばかった。ブラシとか発電量とかそういう一般的なとこではなくもっと原始的に、マウントがエンジンの振動で落ちるというダイナミックな壊れ方だった。大体ふつうのダイナモはベルトの張りを調整するためにマウントの片側は固定でもう一方が上下なり左右なりに動くようになっているがその調整側ではなく固定側のボルトがゆるんで落ちてしまうのだ。ベルトが強烈に鳴くのでわかりやすいのだが・・・。

まずは振動を減らそうとエンジンマウントのブッシュを交換したがあまり効果なし。そもそも緩んでしまうダイナモの軸側はエンジンブロックの一部の穴に直接ナットのネジが切られていて振動もダイレクトだしロックナットとかも使えない。でナット穴を通れるようギリギリサイズを落としたボルトに換え、ナット穴を貫通させて外側にナットを二個使ってロックナット方式にしてみた。これはなかなか調子が良くて半年ぐらいは緩まなかった。しかしそれでも安心は出来ないので常にそのボルトナットセットを予備で2セットぐらい車に積んでいた。まあ昔の車はエンジンルームがスカスカだったのでこういうことができた。

当時、冬は菅平にいたのだが大学の試験なんかで何回か東京に帰ることがあってその日も早朝の野辺山近くのテカテカに凍った坂を登っていた。まだ上信越道なんか当然なく、東京から菅平に行くには関越を藤岡で降りて内山峠を越えるか、渋川から万座の下を通るか、はたまた中央道の韮崎あたりから野辺山を通ってはるばる行くかという感じであった。この日はその3つ目のコースで逆に東京に向かっていたのだが登りでいきなり水温が上がりあっという間にラジエタ付近から水蒸気モクモクである。

ラジエタ凍ってたかな?とも思ったがもう2時間ぐらいは走っている。凍結のオーバーヒートにしてはちょっと遅い。ボンネット開けてみるとファンベルトが無い!ェー・・・・・。無いって事は無いのだがつまりベルトが切れていた。なんとこの初代ゴルフのスモールテール・リアワイパーなしという初期型はですね、ファンベルトっつーかダイナモのベルトもエアコンのコンプレッサのベルトもなんもかんも共通、つまり一本で全部をグルグル巡って回しているという恐るべき構造だったんですね。で結局原因はどこなのよといえばやはりダイナモであった・・・。しかもなんと今回は調整側がボルト落ちしていた・・・。一気に張りが緩んで切れたので鳴らなかったのだろう。

とぼとぼと歩いて公衆電話を探しJAFに電話してみると幸いにもすぐ近くに修理工場があった。まだバッテリは生きてたので少し冷やしてから自走していった。いま朝飯食ってんだぞばかやろうみたいな感じで出てきたオヤジはかなりできるタイプで、VW用のベルトなんかもってるはずも無いがV字のプーリーの溝に合う国産車のものを探してきてくれた。但し長さはちょっと長めだ。三菱用のだったかな?でそれだと目いっぱい張っても緩いのでなんとダイナモをはずしその場で旋盤で調節側のステイの脇にもう一個穴を空けちょうどよくベルトが張れるようにしてしまった。なんてステキなオヤジなんだ!と僕はかなり感動した。

「これでダイジョブだけどよぉ、念のため東京まで行ったら純正のベルトに変えろぉ」とステキオヤジは言ってたけど僕はその「これでダイジョブ」を全面的に信頼してずっとそのまま使っていた。もちろん数年後に廃車にするまでダイジョブだった。