at randomで行こう!

手当たり次第に読んだ本、食べ物、旅行記など兎に角好き勝手に話します。

ちょっと江戸まで

2011-05-06 23:13:22 | 
『ちょっと江戸まで』 津田雅美著 五巻続刊 白泉社


 先日、五巻が出ました。
 津田せんせーといえば、『彼氏彼女の事情』が有名です。
 こちらの話もとっても面白かったのですが、今回のこのマンガもとっても面白いです。

 なんてたって、タイトルが(笑)
 
 
 いわゆる、これは架空ものですが、ファンタジーではありません。(タイトルからわかるか:笑)
 江戸幕府が維新で倒幕されなかったら、という前提で、平成20年で開幕405年の江戸時代、となります。
 だから、武士、町人、農民、という階級社会が依然として残っており、勿論、徳川家の将軍様もご健在、という設定です。
 
 主人公は、セクスィーDNA(笑)を持つ女子:薔薇(そうび)
 彼女は、幕府からも信任の厚いお旗本のご落胤なのですが、それを知らないまま、ド田舎で育ちます。
 そのお旗本、セクスィーDNAが素晴らしいため、あちこちにご落胤が・・・(爆)
 その嫡子である兄(南町奉行)は、全ての兄弟姉妹の行く末を案じて、あれやこれやと働きますが、末の妹の薔薇だけは、家臣の奨めもあり、手元に残しておくことに。
 薔薇は、たった一人の血縁である兄といたいがために、武家の子弟として頑張り、学校に通い始めます(女子なのに、男装して・・・)

 そこで、出会ったのが、水戸の嗣子の若様。
 天真爛漫なわがままな若様ですが、薔薇の身分で自分を分け隔てしない態度が気にいります。
 そんな二人が、江戸のあちこちに行ってみて、ちょっとした騒ぎを起こしたりするお話です。
 最初は、のほほーんとした感じで始ります。
 笑いがあり、涙があり、悲しみがあり、苦しみがあり、そしてちょっとした感動があり、あぁ健全な青少年の物語だなぁ、とも思うのです(基本、皆中学生だし)


 が、そこは津田せんせー、そうは問屋が卸しません!
 四巻の終わり頃から、不穏な空気が(苦笑)
 そして、それは五巻になって、とうとう、急展開!!
 こういうパターンが好きなのかな、津田せんせー。
 おぉー!!と五巻は、驚きました。
 特に、薔薇の兄上が活躍しますよー(いや、前から結構活躍していたけれど、切れ者ぶりが更に磨きがかかりましたわ、素敵)
 
 よくよく考えたら、この漫画、女子は薔薇のみ(たまーに、他の人も出てくるけれど)。
 なのに、薔薇もほぼ男装しているから、登場人物、全員男子のみ!に見える。 
 いいのかしら??(苦笑)
 しかも、薔薇は、女子なのにセクスィーDNAを撒き散らして、女子をメロメロにしてるし!(若様も、だけれど)

 ちょっと、新しい感じのする時代物です。
 ほとんど江戸時代の歴史考証で描いておられますので、その当時の文化などがわかって面白いです。
 
 現代物ではない分、純粋に漫画を楽しめます。
 お奨めです。
 
コメント (2)
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