ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「笑う警官」

2009-11-17 02:23:11 | Weblog
                               「笑う警官」

ユナイテッドシネマ豊島園にて。
ポイントが貯まっていたので、無料で観れました(^^♪。
この作品、脚本・監督が角川春樹御大なので、いやな予感が、というか観る前から諦めの境地みたいになっていたんですが・・。

観始めたらやはり予感的中・・演出してないのか、しすぎたのか、役者さんセリフ
棒読み・・。アフレコは浮いてずれまくってるし・・厳しいなぁ・・と思って観てました(T_T)。

ところがですねぇ、主人公・佐伯刑事を演ずる大森南朋がイイんですよ!!
他がダメでも、この大森さん1人でこの映画を引っ張ってくれるんですよ(^^♪。
私は「ハゲタカ」未見なので、初めてこの俳優さん見たのですが、オーラがハード・ボイルドなんですねぇ・・!

そのうちに小島刑事役の松雪泰子もいい感じでストーリーに絡んできて、期待しなかった分、結構引き込まれましたね。

ストーリー的には、これが非常に複雑でして、二転、三転するのですが、
出だしだけおおまかに書くと、
北海道警が組織ぐるみで「裏金」を作って、道警のトップが着服していたという疑惑がマスコミで報じられるんですな。

道警本部は当然否定するのですが、その真偽を確かめるために、議会で「百条委員会」なるものを開き、現職警官が証言台に立つことになったのです・・。

その証言台に立つ予定の警官が津久井(宮迫博之)なんですねぇ!
超重要人物に宮迫をキャスティングした角川は凄い(笑)!!
宮迫は演技上手ですけどね・・なんちゅうか、もちょっと痩せてから出てほしかったですな。

それはさておき、その委員会が開かれる直前に、札幌市内のアパートで現職の女性警官殺害事件が起きるのです。
道警は以前この女性と交際していた津久井を犯人と断定し、見つけ出したら即射殺せよと、特殊犯捜査係・SITをも動員してきます。

津久井と親友の佐伯を筆頭に、「この殺人事件には他に真犯人がいる。津久井を射殺させるな!」という思いの五人の刑事が、タイムリミット15時間内に裏からこの謎に挑むのであります・・。

いやー、ツッこみ所はいくらでもあるんですが、原作がしっかりしているからか(未読ですm(__)m)最後までそれなりに楽しめましたね~!

大島ミチルさんが担当した音楽が結構いいんですよ。主人公がサックス吹くのは演出過多だと思いますが、劇中の音楽は「野獣死すべし」を彷彿とさせるようなジャジーな雰囲気で個人的には好きですね。

なにせ私なぞは角川映画で育った人間なので、この作品も、どことなく懐かしく感じてしまうわけですな・・。


ひきばっち的満足度★★★☆







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10 コメント

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こんばんわ♪ (くう)
2009-11-18 23:12:03
そう、大森南朋さんって良いんですよ~^^
なんつーか色気がありますよね^^
宮迫も私は好きだったりして(^^;ゞ

大好きな役者さんがいっぱい出ていた作品だっただけに、
残念だらけでした~。
私も邦画と言えば角川映画で育った子なんですよ~^^
でも、なんか違う。。。
こんなんだったっけ~?^^;

原作は私も未読なのですが、良さそうな片鱗はありましたよね^^
違う監督で、もう一回観てみたかったりして。。。
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くぅさん こんばんは♪ (ひきばっち)
2009-11-19 00:29:16
TB&コメント有難うございますm(__)m。

大森さんイイッスよね~!ハード・ボイルドな
男の色気ですよねー。

宮迫も雰囲気ありますからね~。
ラスト、議事堂の廊下を白バイの制服の宮迫が・・ふとももぱっつんぱっつんでした(笑)!

角川映画っていい時はスゴくいいんですけどねぇ・・・。
春樹さんがメガホンとると、「雰囲気映画」みたいな感じになっちゃうんですよねー・・。
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同感です。 (KLY)
2009-11-19 00:50:41
大森&宮迫コンビいいですよねぇ。芸人で数少ない俳優としいての才能もある方だと思います。私もひきばっちさん同様、角川映画で思春期を過ごした人ですから、この雰囲気が古臭いとは思いつつも嫌いじゃないんですよ。yahoo映画とか観ると酷評の嵐ですが。(笑)
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KLYさん こんばんは♪ (ひきばっち)
2009-11-19 02:19:48
KLYさんと私はおそらく同世代でしょうね・・!
私は「野生の証明」で薬師丸さんに一目惚れして、下敷きのすきまに薬師丸さんの写真(当時は貴重だったんすよ)入れてた口ですから。

何のレスだかわかんないっすね(笑)。
この映画はあの頃の香りがするんですよね~!
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こんばんは (Kanta)
2009-11-19 02:33:48
「THIS IS IT」でのコメントありがとうございました。大変いろいろ参考になりました。

僕も同様に角川世代です。
「探偵物語」「時かけ」など当時は二本立てでしたよね。若かったから途中から入場して立ち見して、入場した部分ぐらいまでまた見たりして。でも今は立ち見や通路に座るなんて事自体、消防法で駄目になってしまいましたね。アレはアレでよかったのに。

当時はハードボイルよりアイドル映画ばかり観てました。もちろんたのきんとかじゃなくパンジー「夏の秘密」とか「みゆき」とか…今考えるとセンス悪かったようです。
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Kantaさん こんばんは♪ (ひきばっち)
2009-11-19 04:22:43
いえいえ、どういたしまして。

「探偵物語」「時かけ」、観ましたよ~(^^♪。
パンジーって懐かしすぎる(T_T)/~~~!!
「みゆき」の実写版ありましたね~!
「翔んだカップル」の実写版に薬師丸さんが出てたな~懐かしー!!

当時の角川映画の中で、私的に非常にカルチャーショックを受けたのが「スローなブギにしてくれ」でしたね。
田舎の高校生だった私には、あの映画のワンシーン、ワンシーンがとっても新鮮でした!
「ヨコハマって、カッコイイ街だな・・・行ってみてぇな・・」
などと思ったものでした・・。
懐かしいですね・・青春は、今は遠く(T_T)/~~~

ブックマークしていただき有難うございます。
私の方もブックマークさせていただきますm(__)m。
今後とも宜しくお願いしまーす(^^♪!



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こんにちは。 (えい)
2009-11-19 10:34:53
こんにちは。

ほんとうに、懐かしい香りの映画でした。
80年代にはもてはやされたその香りが、
いまでは古臭いといわれてしまうところに
「時代」の移ろいを残酷に感じてしまいます。

宮迫は、どこかで
「演技はお笑いに比べて気が楽」みたいなことを発言してた記憶があります。
その理由は「笑わせる必要がない」からだそうです。
なるほど、お笑い上がりの俳優が増えてきたワケです。
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えいさん こんにちは♪ (ひきばっち)
2009-11-19 13:02:05
TB&コメント有難うございます。
映画のみならず、社会構造自体が'80当時とはかなり違ってしまっている現在ですね。

社会構造が変われば、人が欲する文化(ここでは映画ですが)も変わってきますね~・・。
まぁ、それだけじゃぁないのでしょうが、この映画が醸し出すテイストは、現代では古臭く感じてしまうのでしょうねぇ。

2009年現在で考えてみると、「携帯小説」の映画化もその1つかもしれませんが、
若者の恋愛を主題として扱った日本映画が多く目につきますねー・・。
私が高校生だった'80年代前半には、あまり多くなかった(あっても、前述のとおり「みゆき」「翔んだカップル」など、ごく一部)ですからねぇ。
それだけ、映画の(DVDの)視聴者層の中心が、十代~二十代の若年層にシフトしたんだと思いますね。映画は(芸術として採算度外視で作っているものは別として)基本的に商業映画であるわけですから、若者がお客さんなら、そこにターゲットを絞った“恋愛物”が増えるのは必然であります。

そんな現代に、'80テイストとフィルムの無駄使い満載のハード・ボイルドな香りは、やはり古臭いんでしょうね・・。

宮迫の言っていることは良く解ります。
的確な例えかどうかわかりませんが、
「ダイコン役者」でも人気のある俳優さんはたくさんいます。
しかし、お客さんを笑わせることが出来ないお笑い芸人は、食っていけないんですよね・・。

乱文になり、失礼いたしましたm(__)m。


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お邪魔しま~す♪ (ひろちゃん)
2009-11-20 01:03:30
こんばんは^^
大森さんは以前から知っていた俳優さんなんですが、「ハゲタカ」観て、好きになっちゃいました(笑)ですので、この大森さんも渋くて
ステキですが、攻撃的でカッコイイ大森さんのハゲタカも是非観て下さいませ~~(笑)

結構酷評されてましたが(^^ゞ、大森さん、松雪さん、宮迫さんのキャストに惹かれて観に
行きました♪
<宮迫痩せてから~のコメントに笑いました・笑>

誰が裏切りものなのか?と推理して、二転三転となる展開に、意外と私も楽しめました♪

EDロールのローマ字表記は、読みにくくて(^^ゞちょっと苦笑なんですが(^^ゞ
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ひろちゃんさん こんにちは♪ (ひきばっち)
2009-11-20 09:02:36
いや~、大森さん、渋いっすよー!!
「ハゲタカ」是非みようと思います(^^♪!
こんなにハード・ボイルドな香りがする俳優さんは、近頃珍しいです!

宮迫演技上手いんだから、そのパッツンパッツンのふとももやめなさいってツッ込んじゃいましたよ(笑)。

期待しないで観にいくと、それなりに楽しめますよね。

春樹ちゃんが脚本・監督なんだから、期待しちゃ失礼ですね(笑)!

EDロールのローマ字表記もおそらく春樹ちゃんの趣味ですな。
雰囲気に酔う人だから・・・。
角川映画自体はいい作品たくさんありますから、脚本・監督はプロに任せたほうがいいですね。
歴史的に見ても、1976年に「犬神家の一族」でスタートした角川映画は、その後、春樹さんが口をはさめば、はさむほど作品の質が落ちたような気がします・・。
そんなとき、角川映画なんだけれども、春樹色の薄い、名作「蒲田行進曲」が深作欣二監督の手によって産み出されます!

そんな経緯もあるので、春樹さんは、スーパーバイザー的に大きく構えて・・・でもたまに撮りたくなるのが人情か・・・(^^♪!!
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