ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」

2012-06-02 09:27:51 | Weblog

                          「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」

「ディア・ハンター」で、その名を世に知らしめたマイケル・チミノ監督が、次の「天国の門」で大コケして、映画会社1つがポシャっちゃったというのは結構有名な話・・・(私は「天国の門」未見です)。

そのチミノ監督がリハビリ(?)期間を経て、起死回生の一撃(になったのかな?)として作ったのが、この「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」。

私は本作を23年程前(約四半世紀!)に観て、ミッキー・ロークジョン・ローンの“男のせめぎ合い”を堪能した記憶がある。

この作品の見どころの一つは、ニューヨークのチャイナタウンの絢爛豪華な「表」の部分と、チャイニーズ・マフィアたちの「裏」の部分のコントラストだ。華僑たちの華やかな祭りに紛れて、麻薬密売の内部抗争が進んでゆく・・。

ネタバレあります・・。

本作のびっくりシーンのひとつは大きな中国料理店で起きる無差別殺戮のシークエンス。
なかなか、ハード・ボイルド。インパクト大です。
この作品の数年後に作られることになる「ゴッドファーザーpart3」のヘリコプターからの殺戮シーンに影響を与えたかどうかは判らないが、雰囲気は似ている。

ストーリー的には、
チャイナタウンを裏側で牛耳らんとするチャイニーズ・マフィアの若きボス、ジョーイ・タイ(ジョン・ローン)と、彼らを殲滅させるために突っ走る向う見ずな刑事スタンリー(ミッキー・ローク)との激烈な攻防・・そこに正義感の強い、TVの報道キャスターである中国系アメリカ人トレイシー(アリアーヌ・コイズミ)が絡んでゆく・・。

とにかく刑事スタンリーが突っ走るわけですよ。
「みじんの悪も許さない」的なキャラクターなんですな。
現実にいたら友達にはなりたくないです(笑)

しかしこの映画に関しては、スタンリーの過剰な正義感と無鉄砲さにビリビリきちゃうんです。
ふり切れているんです。考えが(どっち方向か知らんけど)

しかしその正義感のせいで、犠牲になってゆく人たちが・・。
スタンリー本人は難をのがれたが、見せしめとして、妻のコニー(カロライン・カヴァ)が殺されてしまいます・・。

そして潜伏捜査に入っていた中国系の若い刑事ハーバートも・・。

さらには事件を報道していたトレイシーにも毒牙が・・。

23年前に、一緒にこの映画を観た先輩が「この主人公(スタンリー)キライ!!自己中で自分勝手なんだもん」と言っていたのを思い出しました・・。
映画的にはオモシロイキャラクターなんだけどな~・・・。

エンディングですよ問題は。
「オレが間違っていたようだ」ってスタンリーとトレイシーが抱き合ってキスをして・・・ええっ・・!・・(゜∀。)チミノ監督ぅ~・・(汗)。



ひきばっち的満足度★★★★








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