ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「ディア・ドクター」

2010-03-11 19:47:39 | Weblog
                               「ディア・ドクター」
ユナイテッドシネマ豊島園にて。
監督・脚本・西川美和                  公式サイト

昨年6月公開時に見逃してしまって、ようやく劇場で観る機会を得ました。
先日の日本アカデミー賞で2年連続の最優秀助演女優賞を獲得された余貴美子さんの演技が楽しみでした。

香川照之さん、あなたは本当にいい役者だ!!

あらすじは色々な所で書かれていますので、だいたい・・・。

ある山村・・。住民のほとんどが老人である無医村に、伊野先生(笑福亭鶴瓶)がやってきまして(映画では時系列が行ったり来たりするのですが)、村人から慕われ、先生本人も寸暇を惜しんで往診をしたりするようになりました・・。
そこへ、研修医の啓介(瑛太)がやってくるんですな・・。
まぁ、戸惑いながらも、啓介は伊野や看護婦の朱美(余貴美子)と協力して、村民の診察を手伝うようになります。

で、いろいろあって(いいかげんですみませんm(__)m)、伊野はかづ子さん(八千草薫)がある病気であることを知りますが、かづ子さんとの約束で、娘さんで医師のりつ子さん(井川遥)には、“嘘”をつくことに・・・。

巷でも言われている通り、鶴瓶がスゴくいいですな。ハマリ役です。
かづ子さんの家で、鶴瓶がテレビのプロ野球の見方を説明する、何気ないシーンがあるのですが、絶品です!あの味わいはなかなか出せるものではありませんな

この作品で一番緊迫するシーン、がけ崩れで胸部を強く打った患者さんの応急処置のシーンですな。
このシークエンスでの余貴美子さんが凄いっす!
余さんの“目力”ってハンパじゃない説得力があるんですな~。最優秀助演女優賞も納得です。

しかし、私は薬品のプロパーを演じていた香川照之さんと、刑事との会話のシーンで不覚にも涙してしまいました(T_T)/
あんないい脚本に香川さんのようないい役者さん・・たまらないシーンでした・・。

ラストの方でも、村民がいたずらに伊野を褒めたたえたりしないのが、いい脚本だなぁ・・と、私は思いました。

この作品のキャッチ・コピー“その嘘は、罪ですか。”
これ好きですね。思わず目頭が熱くなりますな・・。

余談・しかし、井川遥はキレイやな~。あんな女医さんおったらこまりまっせ!(なんで関西弁(笑)。


ひきばっち的満足度★★★★