山岳ガイド 眞さんの山がいど日記

山岳ガイドが出あった自然、感動、日々の様子など綴ってみました。このブログで、のんびり"ねまらっしゃい"!

森吉山バックボール

2009年03月02日 | スキー登山

3月1日

樹氷とパウダーに出会えるのをたのしみに?待望の森吉山をスキーで楽しんできた。
この日は、放射冷却で朝から冷え込み、ゴンドラ終点の雪原には
表面霜が顕著に現れる。

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森吉山は、太平山、鳥海山、岩木山、八甲田、白神山地、太平山、八幡平、秋田駒ケ岳、焼石連峰、早池峰、岩手山と東北の名峰がずらりと一望できる稀有な山の一つ。

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好天に恵まれて、森吉山の西斜面・カルデラ跡、高差150m余りを一気に滑る。前半硬かった雪も後半からは気持ちの良いパウダーに変わると、思い通りにシュプールが描けたと、歓声が上がった。

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このまま帰るのもったいないねと、白無垢のパウダー斜面・カルデラ壁バックボールを二回も滑ってしまう。

いつもは、体力が無い無いと言っていたSさんも、『時間があればもっと滑りたい』というくらい??みなさん、快適な、会心な滑りが楽しめたようだ!!

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タフネスなスノーボーダー Hさん本当に転勤??

東北の山ボード、はじまったばかりですよ!!

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残念なことに、ゴンドラを利用して、手軽に樹氷やスノーシュートレッキング、BCスキーが楽しめる森吉山阿仁スキー場も存続にゆれている。

ブナの伐採にはじまり、リゾート開発の名の下にスキー場として開発されてきた森吉山。

様々な問題を抱えているが、自然解説、夏山登山、樹氷教室、スノーシュー、スキー、雪山入門登山といろいろな方々に自然・山のすばらしさ、人との共存の難しさを伝えるという役目をゴンドラが担いだしたようなきがする。
ぜひ来年も存続し、この景観を多くの人に伝えて欲しい。

『せっかくつくった施設でしょう!!』と森吉山の樹氷もさびしそうに問いかていいるような気がした。人間は身勝手な生き物だな!

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