大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

ガバナンスを考える~谷岡塾参加の所感

2013-01-21 19:25:36 | 地方自治
昨日の投稿にまとめた「谷岡塾」のふりかえり。facebookに投稿したところ関連するコメントをお寄せいただいたのでそれらを読みつつの所感です。

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議員向けとして大事なところは「未来構築のために政治を再活性化しデモクラシーを再考し、ガバナンスを根本的に再設計しなければならない(谷岡塾資料より抜書き)」。
それと、議員それぞれが「地方政府」「ガバナンス」の評議員として、「そもそも関与しようとしているそのもの=地方政府、ガバナンスとは何ぞや」という哲学やそれを考えよう理解しようというところに至っているか、ということ。
それなしに単に「代表者」「代弁者」 という感覚で邁進してしまうと、「どのような民意の」代表なのかによって、全体に対する評議員たりえないという事態が起こる、というか、そこに留まっているというのが地方議員、地方議会の課題とも言える。
もちろん議員を志す当初は、何らかの課題解決や理想の実現に起因しているもので、それで良いのだけど、実際に日々向き合い始めると、初志を深めるプロセスで、ここは必ず考えるところなのではないか。

ガバナンス、地方政府とは何ぞや、
その評議員としてどうあるべきかありたいか。
ガバナンスに対して、実務者である行政マンと違う立ち位置であり、かつど素人でも時に有害となりかねず、あくまでも外様の評議員で、任期があるからには瞬間的な関与しかたりえない立場として、
さてまた向き合わねばなりませぬ。

つまるところ哲学とか精神性とか連続性とかを考えこむより、
個別具体的な政策を研究検証するほうが精神的にラクだな自分、ってとこでもあるのですが、
でも政策のどこに着眼しどうしたいのかどうあるのが望ましいか、というと、
結局自治体の姿がどうあることを理想とするのか、というベースに立ちもどっていくから、やっぱり哲学から離れられない。


豊岡市は、10万に満たない自治体でありながら、独自で産業構造を分析し産業連関表を作り、産業成長戦略を策定しており、戦略の中にはシミュレーションまで書かれている。
公共の担い手は、営利非営利ひっくるめて総力戦。税金でやれることは限りがあるし、限りを設けないといけない。
その基本の中に、地域産業経済の自立、地域経済の持続可能が必要条件だと思っているし、しかし、営利(企業や事業者の活動)の領域に、税金で介入しすぎてはいけないという大前提も持っている私としては、塾の時間内で紹介された豊岡市の産業連関表や経済成長戦略は大いに興味を持った。詳細調べてみたい。