12月7日(日)
3クール目の抗がん剤は、明後日から。
明日には前日の点滴の針が刺される。
その前にと、午前中、父は街まで外出。
職場への提出書類を持っていく。
昼食を切り、うどん屋さんで外食。
気分転換の時間。
病院へ行くとちょうどシャワーの時間で、ベッドにはいない。
荷物を置いて、病院向かいのコンビニへ。
コンビニから病室の窓が見える。
父の姿が確認できた。
「さて、戻ろう。」
今日の差し入れは、ポットコーヒーにだんごでした。
シャワー上がりならと、売店で父のお好みのみぞれアイスを買う。
ラストの1個をGet。
それから、時間つぶしにクロスワードの雑誌。
戻ると荷物の中からコーヒーを見つけて飲んでいた。
一緒にコーヒータイム。
昨日書き忘れたのですが、
検温で何度はかっても34度、35度台だった体温。
きっと汗をかいているせいと、看護師さんに言われていましたが、
気がかりだった一つ。
今日は36度台と聞いて安心する。
「いつかゴルフをやりたい。」
そんな私のつぶやきに父は推奨。
お日さまに当たるし、たくさん歩くし、将来の健康つくりのため。
その他、よさこいや手話、宝塚の話。
それから、今年の10大ニュースについて、
新聞のノミネート一覧から、それぞれ考える。
父の国内ニュースの一番は、年明けの冷凍ギョウザ事件。
食の安全にかかわるニュース。
首相交代も、洞爺湖サミットも、オリンピックもあったけど、政治や自然災害より、
どちらかというと事件の印象の強い年だったと振り返る。
そんな何気ない会話をして過ごし、夕食後に帰途につく。
穏やかに静かに時間を過ごす。
12月6日(土)
昨日個室に入院した父ですが、
今日私がお見舞いに行く前に、
早速4人部屋へ移動になっていました。
残念。
前回の退院時に父から預かっていた荷物を持って病院へ。
荷物は2つ。
駐車場について、「ついたよ」コールを入れる。
荷物をとりに父にも降りてきてもらう。
移された病室は前回の入院時の向かいのベッド。
1度目も、2度目もこの病室だったから、
個室ではない割にしっくりくる。
同室の患者さんは、全員入れ替わっていたけれど。
私は差し入れの果物を洗い、
父は荷物を整理する。
1回目2回目の入院でずっと同じ病室だった方。
退院したと思ったら、摘出手術を受けたそうで、
昨日の父の個室と入れ替わったらしい。
前回の入院で隣のベッドだった方も、
咽頭部、声帯の摘出手術をしたらしく、個室へ。
その方は、父と同じく、
数回の抗がん剤治療と、
放射線治療を終えた後、
1年後に再発。
同じ部位にこれ以上放射線治療は受けられず、
今回、声帯も摘出する手術に至ったとのこと。
人ごとではなく。重く受けとめる。
今、ちちの治療は順調だけれど、
根治の保障はない。
この先、父にも起こりうること。
そう、心の隅に置き場をつくる。
それは、今回の一連の治療が終わって、
数ヶ月後、1年後かもしれない。
5年後、10年後かもしれない。
でも、あり得ることで、
そんなことは考えたくはないけれど、
でも、もし、そうなったときには、
父も、家族である私も、
受けとめていく、そんな覚悟を
きっと、お互い胸に抱いた、
そんな、時間でした。