
団塊世代が65歳を迎える2012~15年頃には、高齢者人口は3000万人を突破するとみられています。高齢になって、介護を要さずに亡くなる人は1割にも満たないとされています。昨年、介護が必要な「要介護」と認定された人は370万人。生活の一部に手助けが必要な「要支援」に認定された人まで含めれば、その数は503万人に達しています。将来の介護給付や医療費の予測では、25年には750万人以上の人が何らかの介護や支援が必要になっている可能性が高いのです。その中でも認知症の高齢者は年々増えており、新たな治療法が見つからなければ、20~25年頃に300万人を突破するという予測もあります。
年をとっても、住み慣れた家や街で暮らしたいという人は多くあり、来年度に改正されます介護保険法では、地域で高齢者を支える介護を前面に打ち出しています。介護が必要になっても、自宅のあるエリアで、充実した医療や介護、生活支援といったサービスが受けられる仕組みとしての「地域包括ケアシステム」の実現を目指しているのです。「24時間対応の定期巡回・随時対応サービス」そして「複合型サービス」という、2つの介護サービスが今回創設されます。しかし、現段階では色々な面での不透明感が強いようです。
中国地方では、「嫁いらず観音」に詣でるのが昔から流行っています。年老いた人たちが「老いても嫁の手を煩わすことなく、健康で幸せな生涯を全うできる」という霊験から嫁不要(よめいらず)の観音様と言われるようになったようです。介護を要さない1割に入れるように願ってのことです。私は娘2人ですが、娘に嫁は来ません。
したがいまして、「嫁いらず観音様」には参拝できないのです!