経済と心の部屋

多田アソシエイツ 多田総合会計事務所

試練♪

2013年03月31日 | 日記



ショパンには右手が、最初から最後まで全部黒い鍵盤を使う、黒鍵エチュードがあります。ショパンの場合、手が小さかったので黒鍵の多い調の方が弾きやすかっただろうとは思いますが・・・。半音階で自由度があるのも芸術ですが、黒鍵のエチュードのように、ある枠の中にある曲も芸術と呼べるものです。その中で、唯一、一音だけ「白鍵」を使う小節があります。曲調も、その瞬間だけ「ホッ」とした雰囲気に包まれます。私たちの人生も、「完璧」という黒鍵で駆け抜けたいと思っても、「試練」という白鍵に出会うことがあります。それが人生の現実だと感じます。しばらく経って振り返るときは、いつも試練を乗り越えた日です。

何のために♪

2013年03月30日 | 日記



労働者を2つのグループに分けて、ある航空機製造の実験がされました。最初のグループは、指示どおりの仕事をさせるだけでした。もうひとつのグループは、これから製造する部品は、どんな飛行機よりも速く、高く飛べる最新のジェット機のものであると知らされていました。その結果、後のグループは、賃金は同じなのに、その生産性が飛躍的に向上したそうです。人は、自分のする仕事の目的が分かった時に、よりすばらしい仕事をすることがこの実験で立証されたわけです。「何を」するかの前に「何のために」それをするのか、私たちにもときおり振り返りたいものです。今、自分がしていることにやりがいを感じないとすれば、もしかして当初の「何のために」という目的があいまいになっているからかもしれません。実存主義的心理学フランクルは、「人は『生きる意味』によって生きている」と言っています。毎日が、無意味と思える時でも、人は生きる意味と目的を見出したいものです。「何のために」ということを意識しながら・・・。

3:7の法則♪

2013年03月29日 | 日記



「保守7割、革新3割」という言葉があります。一度に変えていいのは3割まで。それを超えるとどこかに亀裂が生じ、変革がストップしてしまいます。時代に対応して変化することは大切です。現実に100年以上続いている企業の56%は主力商品を、70%は、商品・サービスを途中で変えています。例えば携帯電話で世界第一位のノキアも、146年前の創業時は製紙会社でした。ただし、ノキアもいきなり製糸業から携帯電話事業に転換したのではありません。長い歴史の間には、ゴム製品やパソコンを作っていたこともありました。絶えず小さな変化を重ねつつ、大きな変革を成し遂げたのです。
ちょうどよいバランスでの継続的な変化が求められています。変化するエネルギーが企業の未来を形成していくのです。

論語♪

2013年03月28日 | 日記



生きて行くには、指針とすべき多くの言葉が必要ですが、・・・論語もそのひとつです。「子曰く、人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患えよ」知られることに心を労せず、ただ知ることのみにのみ努めよという学問の自己目的性を表した文は、学者は貧富を超えて道を楽しみ礼を好むのでなくてはならないという無限の修養について説いています。「子曰く。吾れ十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知る。六十にして耳順う、七十にして心の欲する所に遵って矩を超えず。」人生の段階として広い共鳴を受けている文です。孔子は「死」という問題を一切取り上げていません。その心が「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可也」と「人倫の道」の重要性を「死」の理解、実現に置換し、それこそが仁の実現であり、道理であるとしています。この発想は仏教と著しい相違点となっています。孔子の思想に接近するには、論語を繰り返し読むしかありません。長い時間をかけて、多くの人が「正しい」と信じてきた言葉には真実の一部があるように感じます。人生に悩んだ若い頃には、砂漠に水をまくように、その時に必要な言葉が頭の中に入ってきました。・・・頭ではなく、心に入ってきたのかもしれません。

数字力♪

2013年03月27日 | 日記



「景気が上向いてきた」「売上がかなり落ちている」など、感覚で話す人が世の中には多いように感じます。「かなり」って具体的に幾らなのでしょうか。私たちは会計事務所ですので、感覚を鵜呑みにすることはできません。自分で数字を見ないと信じられないのです。
感覚的な表現に行き当たって「本当かな?」と思ったら、数字で確認する。数字を見ながら仮設を立てて、それを検証するために、さらに詳しい数字を追いかけていく。
数字力は、全体を把握する「把握力」、具体的に物事を考える「具体化力」、そして目標を達成する「目標達成力」の3つの力に分けられます。
数字を通して、世の中の事象をどう見るか、どう経営に役立てるか、多くの課題があります。毎日毎日数字を見つめながら格闘しています。それでも数字を操ることができません。
しかし数字の力は、人間を幸福へと導く無限の可能性に満ちています!