経済と心の部屋

多田アソシエイツ 多田総合会計事務所

♪ヴェブレン効果

2011年06月30日 | 経済
日本国内が不況で高級品の販売苦戦のなか、躍進を遂げる海外ブランドがあります。例えば、フランスのシューズブランド「クリスチャン・ルブタン」です。平成22年に銀座に続き、今春には大阪に直営店を出しました。ルブタンブームが起こったのは3年前ですが、日本では一躍注目の的になっています。値段は通常8万円。40万円のものもあります。それでも、まとめて何足も予約する人が多いようです。
数あるファッションアイテムのなかで、靴がここまでの人気となった理由はどこにあるのでしょうか。「デザインの美しさが一番ですが、もう一つの魅力は、“ルブタン・レッド”とよばれる深紅のソール。歩くたびに足元で見え隠れする真っ赤なソールは、見る人がみればひと目でわかるオシャレ上級者のトレードマーク的な存在」なのです。さらに室内で靴を脱ぐ日本人の習慣を挙げ、「靴を脱いだときに見えるブランドのロゴで、さすが!」と思わせる効果もあるようです。こうした見る人が見れば分かる高級品に対して消費が高まる現象は、“ヴェブレン効果”といいます。
集団心理による安心感から流行品を購入する「バンドワゴン効果」。希少性が高い商品に対して購買意欲が湧く「スノップ効果」。そして、他人が持っていない高級品を持つことで自己顕示をするのが「ヴェブレン効果」なのです。男性にもヴェブレン効果から、「ジョン・ロブ」など割合高価格の革靴が人気のようです。私はそう高価格ではありませんが、「フェラガモ」。またくたびれていますが、リーガルのウィングチップを30年履いていますので貧乏性のようです。
1足10万円近い靴は、自己顕示により自分の格を演出する、マストアイテムとなっているようです。不況でも揺るがない“ヴェブレン効果”によるものなのです。

未来会計♪

2011年06月30日 | 日記
本日も忙しい一日でした。時間的な余裕を持って日程を組んでいましたが、結果的には余裕のない一日となってしまいました。夕方4時には顧客の社長が、取引先を紹介してくださるため、同行して来所されました。このようなご縁により、今日から新しい顧客となっていただくことになりました。これから長いお付合いが始まることを何よりも嬉しく感じています。人の出逢いは不思議ですが、全ては人間関係の中から生まれてきます。顧客と共に成長したい会計事務所を目指していますので、お互いのこれからが大変楽しみです。その後、顧客の社長には、Oさんから今月の経営計画についてご説明しました。課題として採り上げた、外注比率の適正化について、4%の減少を目標として、真剣に検討されることになりました。一般的な会計事務所は税申告が主体の過去会計を行っていますが、当所は未来会計を目指しています。未来会計とは、会計数字を今日から始まる未来に活かす考え方です。ポイントを絞って、経営分析を行い、毎月の経営方針を顧客と共用する時間を設けています。本日の終了は午後7時になりました。これから、今日のまとめや連絡を行っていきます。
事務所の皆さんは、労働保険・源泉所得税の納期特例の仕事で10時近くまで頑張ってくれています。この頑張りが、未来に何かを生み出す力であるように感じてならないのです。

Ψ楽しいY薬局の秘密

2011年06月30日 | 日々の糧 Bread for the Journey
薬局を営まれているYさんは、次の3つのことを心しておられます。1 自分が薬剤師なのではなく、薬剤師をさせていただいていること。2 日々進歩している薬学の研鑽を怠らないこと。3 患者さんを大切にすること。
特に3番目のことを心しながら、薬品販売の折に触れて、意識して患者さんの家族のことやその状況を伺いメモをしています。そして「お子さんの受験はどうでしたか?」「前回心配されていたご家族の・・・は大丈夫でしたか?」という形で、健康面以外のことをお尋ねするように心がけておられるそうです。
やがて、「あの薬剤師さんは、とてもいい先生だ。病気や薬のことだけではなく、私のことまで診てくれる!」と評判が立ち、店の雰囲気も、楽しい薬局に変わっていったそうです。
Yさんはご自分の使命として、ゆくゆくは相談を主体、薬品販売を従とする業態に変化していくべきだと考えておられます。薬だけでは、本当の意味での病気は癒されないと気づかれたのがその理由です。
私たちの人生は、自分の我力で生み出したものではなく、様々な方のおかげであると心すべきだと思います。いつも学び続けること。そしていつも相手の身になって、相手を大切にする。その姿勢の中で、それぞれの職業観や使命感が生まれてくるような気がします。
私たち会計事務所も、お金や会計そのものよりも、むしろその奥にある「家族」や「こころ」の問題への解決が求められていると感じる場面が多くあります。
私たちも、心して使命を全うしたいと思っています。

猛暑の日♪

2011年06月29日 | 日記
午前中に税務署まで歩いて行きましたが、日焼けするほどの猛暑でした。いつも間にか、真夏の気候になっていたので驚きました。午後は相続関係の打合せを事務所で行い、夕方には顧客企業の役員が3名を迎えました。HPを作成していただきました企業です。U様にはいつもお世話になっています。ブログも堅苦しい内容ですので、果たして読まれているのか否か・・・。あまり公開もしていませんし、誰も読んでくれてはいないような気がしています。それでも、私のHPを見た顧客が作成を希望されましたので、本日は当所にてHP作成の打合せの場を持たせていただきました。私の顧客同士ですが、私は冒頭でご紹介しただけで、後は和やかに実務レベルの話が進んでいます。微笑ましく、大変よいことだと思います。今まで1度顧客間での仕事の紹介をしましたが好評でした。これからは機会があれば、このような場を積極的に設定したいと思っています。これから、近くの店で中華料理で懇親会を設定しています。この暑さですので、ビールがさぞ爽快だと思います。私は相変わらずフリーで乾杯します。では行って来ます。

♪生産理論2

2011年06月29日 | 経済
企業は、利益を上げることを目的として活動しています(利潤最大化行動)。利益とは、生産された財やサービスで得た収入が、生産要素で投入した費用より下回らないことです。そこで企業は、どのくらいの生産コストをかけたら、どの時点で最高の収入を得られるかを常に考えています。その目安となるのが、限界費用と限界収入という考え方です。
限界費用とは、生産を1単位増やす時に追加的にかかる費用のことです。生産量が増えると、追加1単位ごとの増分、つまり限界費用の分だけ総費用も増えていきます。
それに対して、限界収入とは市場価格のことを示します。ほとんどの産業は1社が市場を独占しているわけではないので、自由競争のもと、価格は一定になります。この値が限界収入線で水平になります。生産者が自由にコントロールできるのは、限界費用を考えた生産量だけなのです。このような条件下で企業が求める利潤が最大化する時点とは、生産要素を投入した費用と、完成した生産品を販売した収入が等しくなる点になります。
テレビひとつとっても、限界費用、限界収入の計算をして生産量が決められています。企業は最大の利益を得るために、適正な限界費用を投入して市場への供給量を決定しているのです。