経済と心の部屋

多田アソシエイツ 多田総合会計事務所

自分をマーケティングする♪

2013年04月30日 | 日記



哲学者のヘーゲルは、人は常に他者の承認を求めて生きている、と言っています。人は評価されてこそ幸福感が得られるのであり、誰からも認められなければ、どれほどお金があっても幸福ではないのです。市場原理主義が非難され、古き良き雇用制度による日本的経営を正しいとする声もありますが、それが日本の会社の窮屈さを生み出しています。市場原理主義の米国より、社員の満足感が低いという調査結果もあります。個を磨くことなしに、会社の成長はありません。個の能力を磨くには、会社組織の中から退出する道もありますが、業界内に評判を広げる、という選択肢もあります。自分をマーケティング・・・それが実現できる社員が会社内に増えていけば、それは会社の力となって利益を生み出すようになるのだと思います。

ピグマリオン効果♪

2013年04月29日 | 日記



教育心理学者、ロバート・ローゼンソウルが次のような実験をしました。学校であるクラスの生徒に向かって、「君たちは、成績が優秀なので、特別に選ばれた。だから次の試験では必ず良い成績になる」と。次の試験は、このクラスの全員が他の生徒よりも優秀な成績となりました。しかし、この実験は特別に優秀な生徒を集めたわけではなく、普通の生徒の中から選ばれたのです。「優秀」と言われた生徒の中から選ばれたのです。「優秀」と言われた生徒たちは、「自分は優秀なんだ」と思い、その結果を修めたのです。これを「ピグマリオン効果」と言い、人間は期待されたとおりに成果を出す傾向があることを表しています。まず、「大丈夫、できる」と自分の可能性を信じ、自分に励ましの言葉を与えていきたものです。生活の様々な場面で自分を励ましていけば、その言葉どおりの成果を豊かに得て、私たちの人生には圧倒的なピグマリオン効果が現れます。

未解決の問題♪

2013年04月28日 | 日記



のどが渇けば水を飲みます。さらにお腹がすけば、ご飯を食べます。人間は自分の欲求に気づき、それが満たされると、気がすんで次の行動に移ります。しかし、欲求が満たされないとどうなるでしょうか?気がすまないので、次の行動に移れなくなります。この、満たされてない欲求を「未解決の問題」-unfinished business -と言います。
何度も話す自慢話、苦労話、これらも「未解決の問題」かもしれません。求めていることは、自慢話に対して質問をしてもらい、相手から苦労をほめてもらいたい。それだけなのです。満足をして気がすむと、自慢話をすることに飽きるので、徐々にしなくなります。「未解決の問題」が解決し、そこから心理的に卒業できるのです。「自分の気のすんでいないところは何か?」「相手の気のすんでいないところは何か?」について意識しますと、自分や相手との本質的な関わりができるようになります。あるがまま受け入れる聴き方を「傾聴」と言います。魅力ある人間関係は、まず聴くことから始まります。

パンとサーカス♪

2013年04月27日 | 日記



かつて古代ギリシャもローマ帝国も自らの繁栄に甘んじて滅びました。現代にあって、ギリシャとイタリアの財政危機が世界の耳目を集めていることが因縁めいて見えます。日本も衆愚政治で同じ道を歩んでいるような気がしてなりません。ローマ人は、怠惰になってしまい、「パンとサーカス」を求めました。パンとは食料で、サーカスとは娯楽です。いずれも権力者から無償で与えられますので、これらによってローマ市民が政治的盲目に置かれたのです。いま日本人は福祉や減税、利便を求めて自律神経を失い、政治はそれに迎合しているように感じます。税金や年金などを合わせた生涯の負担と受益の差額を計算しますと、これから生まれる子は8千万円以上もマイナスで、現在60歳以上の人より、1億2千万円も損をするという試算すらあります。生きること自体に展望がなく、リスクのようにも感じますが、それでも若い人には夢をもって、独自の世界を切り拓いてもらいたいものです。

強い意志と前向きな対処♪

2013年04月26日 | 日記



アクシデントや障害物は、できるだけないほうがいいと、誰もが思っています。
というのも、われわれは日々の生活において、アクシデントや障害物に悩まされているからです。
といって、“毎日が日曜日”のような生活も、人間の活力を奪います。
それは、定年後に、急に老け込んでしまう人がいることでもわかるでしょう。
安定していて何の問題もないとか、何の悩みもないということが、問題であり悩みになるというのは、現役で仕事をしている人の感覚とはずいぶん違っています。
目の前に処理しなければならない問題が山積していれば、それに立ち向かうエネルギーも知恵も生まれますが、悩むことが“現状維持”では、その先に大きな発展など望めません。
仕事人間になることはありませんが、知恵や工夫やエネルギーを要する仕事があることに、大いに感謝すべきでしょう。