修理が完了しました。埋め込む中敷きは4種類あります。姉に感謝!
精神分析学の創始者フロイトは、人間の心には「無意識」があることを発見しました。人間の意識は、「意識」「前意識」「無意識」の三層からなっていると考えられ、意識とは文字どおり自分自身の意志で考えたり行動したりする部分です。前意識とは、単に忘れてしまっている部分で、簡単に意識化できる部分です。無意識は、日常生活の中では言い間違いや聞き間違いなどの失錯行為や、夢になって現れるとしています。とくに失錯行為は、自分の欲求や希望を妨害されたり、無意識的に抑圧してしまうことによる、妥協の産物と考えられているのです。また、無意識的な願望などを夢に見るのは、睡眠中は自我の意識が弱まり、抑圧されている考えや願望が浮かび上がりやすくなるからだと唱えています。私は短眠ですが、夢はよく見ます。毎日日記を記していますので、その日の夢は夕方まで覚えておいて記録しています。その日、その時の深層心理を見事に表現していると、我ながら感心することが多くあります。途中で線路の切れたジェットコースターや地中で身動きができないピラミッドの中にいる夢などを開業前には度々見ていましたが、開業後は楽しい夢ばかりに変わったように感じます。人生を主体的に生きていますので、抑圧などとは無縁になったのかもしれません。フロイトには精神分析医としての他にも、感心すべき点があります。癌の苦痛に30年鎮痛剤を全く使わずに最後まで耐え抜いたフロイトは、人の痛みを感じ取ることのできた人であったようです。自分自身が苦しんでいるからこそ、苦しみの中にいる人を理解することができる。私たちの人生には、予期せぬ苦しみに遭遇する場面があります。時にはなぜそれが、自分の人生に起こらなければならなかったのか、分からないことも多々あります。しかし、ひとつだけ言えることは、苦しみにあった人は、苦しみのただ中にいる他者を理解することができるということです。そのために苦しみがあるのかもしれません・・・。