経済と心の部屋

多田アソシエイツ 多田総合会計事務所

矛盾♪

2015年01月31日 | 日記



行動経済学は、心理学と経済学を融合した経済学の一分野です。行動経済学では、同じ情報や事実であっても受け取り方の差異によって異なる効果が表れることを「フレーミング効果」と言います。フレームは「枠」や「枠組み」を意味する言葉です。人は、一度、ある枠組みで意識が固定されてしまうと、それを覆すことが難しくなります。人は一般的に、「希少価値の高い宝石ほど値段が張る」との意識をもっています。このため、宝石の値段を下げれば下げるほど、宝石の価値が低く見られて、売れなくなります。逆に値段を上げれば上げるほど、宝石の価値は高く見られて、欲しいという人が続々と現れることになります。同じように、百貨店の「閉店セール」も、フレーミング効果です。「百貨店は良い商品を扱っている」という固定的な意識がありますので、閉店セールというキャッチを見聞きした途端、「処分売りで良い商品が安く買える」という期待が膨らみます。そのために、大勢の人が殺到することになるのです。標準的な経済学では、「人間の行動は合理的である」と想定しているのですが、現実の人間は、意思決定の参考となる情報を無視することが多いのです。人間は矛盾に満ちた存在ですが、賢い行動を心がけたいものです。

疾風に勁草を知る♪

2015年01月30日 | 日記



中国の後漢書の中に書かれている言葉ですが、激しい風に吹かれると、弱い草は皆折れてしまいますが、そんな中ではじめて、本当に強い草の存在を知ることができます。疾風は激しく吹く風のこと、勁草は強い草。・・・困難に遭って、はじめてその人の本当の価値や本当の強さが分かります。困難がその人の奥底に秘める意志や信念の堅固さを見分けるということを、激しい風が吹いて初めて強い草が見分けられることから比喩した言葉です。人生の試練にいつ遭っても動揺すべきではなく、逆に試練を好機とするために、いつも心している言葉です。

プラスのストローク♪

2015年01月29日 | 日記



リンカーンは最も愛され、同時に最も憎まれた大統領と言われています。彼の奴隷解放宣言は、今となれば歴史の偉業と評価されていますが、人種差別の激しかった時代には、彼の政策は多くの人々に批判されました。南北戦争が終結した直後、リンカーンは暗殺されその波乱の生涯を閉じるわけですが、その時の彼のかばんの中には、肯定的に評価してくれている新聞記事の切り抜きが、何枚も入っていたそうです。リンカーンのような偉大な大統領であっても、人からの評価は気になるのです。人間は、どのような立場に立っている人であっても、「あなたはすばらしい」というプラスのストロークが必要なのだと実感しました。自分に対して、また人に対してプラスのストロークを語りつづけていきたいものですね。その積み重ねが、多くの試練を乗り越えていく原動力になっていきます・・・。

エネルギー♪

2015年01月28日 | 日記



現在の日本に欠けているものは、人のエネルギーです。そしてその人のエネルギーを生み出すにはビジョンが必要です。日本がどのように発展し、私たち、そして、私たちの子供たちがどのように幸せになるかというビジョンです。少子高齢化が世界に類を見ないスピードで進んでいる中で、過去と同じ生産性や税体系、経済システムを保っていては、ジリ貧になることは明らかです。資源や食料に乏しいわが国は、国民一人ひとりの知的水準を上げることが最も重要です。そのためには、いくつかのことを犠牲にしてでも、子供たちに真の創造性を育むような教育体系を早急に確立することが重要です。志や信念はエネルギーの源泉です。豊かになった反面、その豊かさに安住したのが今の日本や日本人の現状だと思います。安住は、志やそれに連なる頑張りを忘れさせます。コツコツまじめに働く人が報われる社会を目指して、企業も個人もビジョンと志を再確認し、それぞれがやる気を高めることが大切です。

自分を受け入れる♪

2015年01月27日 | 日記



自分を受け入れていくという作業は、人生の中で最も大きなプロジェクトのひとつです。どうしても自分にないものの方に価値を見出し、自分でない自分になることが素晴らしいという誤解を、人は持つ傾向があります。特に短所と言われる部分や、認めたくない自分の性質は、なかなか「それが自分である」と受け入れることに多くの人々が困難を覚えるものです。しかし受け入れてしまうと、今まで自分を隠そうとしていたエネルギーを使う必要がなくなるので、自分を受け入れた分だけ、私たちはストレスから解放され、今まで味わったことのないような充足感に包まれます。