
<背高泡立草> せいたかあわだちそう ☆ 花言葉 ☆ 生命力、元気
最近、年金のスライドという言葉を聞くことが多くなってきました。政府が年金の支給額を、物価や年齢ごとの人口構成など、社会の変化に合わせて調整する仕組みです。例えば、物価が上がっても年金額が変わらなければ生活は苦しくなります。逆に物価が下がると、年金の実質的な価値は高まります。そのままですと、世の中の実態に合わなくなるので、毎年、物価の上下に合わせて翌年度の年金額を増やしたり、減らしたりすることを「物価スライド」といいます。一方で「マクロ経済スライス」とは、物価が上がると、物価スライドで年金も同じ率で増えますが、この増え幅から「0.9%分」を差し引いた額を実際の支給額とします。物価上昇率が0.9%以下の場合は支給額を据え置きます。物価が下がった場合には「マクロ」は実行せず、物価が動いた分だけ支給額を下げる仕組みです。
10年前に、物価が下がったのですが、年金受給者への影響を心配して物価スライドを適用しませんでした。このため、現在は想定よりも2.5%高く支給されていることになります。解決すべき矛盾が年金制度には多くあるように感じています。