かき（牡蛎）をめぐるエピソード

今テレビで、宮城県の松島あたりの牡蛎料理をやっていました。
ここでは、大きな鉄板に、殻ごとの牡蛎をばさっとのせて、大きな蓋をかぶせ、蒸し焼きにしていました。
野手あふれる食べ方です。
宮城は牡蛎の養殖が盛んで、良質の牡蛎があります。
以前出張で松島に泊まったときは、夏だったので、牡蛎は出ませんでした。

さて、コレと似た食べ方を長崎でやったことがあります。
長崎では牡蛎焼きといいます。
屋根だけがある小屋で海を見ながら、牡蛎を殻ごと薪で焼いて食べます。
その他の魚介類や焼きおにぎりなどもOK。
もちろん新鮮な牡蛎はおいしいのですが、本当に最高の料理人が調理した料理と比べたら、ただ焼いただけというのは、それだけのものなんですね。

長崎では、ハウステンボスで最高のフレンチを食べたので、そんなふうに思いました。

牡蛎は好きな人と嫌いな人の差が激しい食材です。
昔、友達に牡蛎を食べに行こうよ！　と誘ったら「牡蛎嫌い」とつれなく断られました。
嫌いな物を無理強いするわけに行かないので、それ以上は誘わなかったけど、とても残念でした。

牡蛎は海のミルクと言いますが、あれは、養殖の１年もの２年ものあたりではわからない感覚です。
夏の天然牡蛎の、何年ものだろうか？と思うくらい大きいやつは、本当に濃厚でミルクかチーズのようです。