TacoToma

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2009年2月のオム・テウン インタビュー

2010-05-11 23:12:49 | 엄태웅
映画「携帯電話」の封切り日に実施されたインタビューなので、善徳女王以前、もう1年以上も前のインタビューです。
シチュエーションコメディの放送作家が、普通の記者さんのインタビューとは違う斬新なインタビューをするという企画で、わりと失礼な?質問もなげかけています。
そのせいか、あのオム・テウンのミニホームページにアップされたどこか寂しげな写真から感じられる心象風景を自ら語っているような部分があり、それなりに興味深いインタビューです。
訳が下手なのはお許しを。


■(タイトル)本当にいい男 オム・テウン

シン・チョング作家はシチュエーションコメディの「アンニョン フランチェスカ」でマニア・ファンたちを持つスター作家だ。映画「ホン班長」「仕事の定石」等のシナリオを書き、今も秘密裏にシナリオ一編を書いている。今月から「プレミアム女性中央」では「シン・チョング作家の언플그드インタビュー」を新しく掲載する。日常自体がシチュエーションコメディのように才気溌剌とした彼がスターたちに会って飾り気のない率直な話を聞いて行くだろう。彼と似たインタビューが今から始まる。

◆◆◆

2004年、新人俳優オム・テウンに初めて会った時の感じを正確に記憶している。申し訳ないが「この人、うまく出来ないことをしようとしているんだな」と思った。さらに率直に言うなら俳優で成功しそうにない。彼の過度な人見知りと内気さのためだったのか? 丁度30歳になるオム・テウンには、芸能人の最も基本的な条件である「気」(オーラ?)がまったく見つからなかった。私は「男性主人公の友人」や「ヒロインの過去の恋人」役専門俳優になるだろうと大胆に推測した。

もう「うわー、クールだ、クールな」人だみたいに無責任な言葉で片付けていたが、事実このような種類の告白は予想がはずれた時取り出しておくことができる卑怯な素直さということを認める。

今日、6年ぶりに再会したオム・テウンは他の見方をすれば、ほとんど呪いのような私の推察をあざ笑うように、悔しくも主演俳優になっていた。そして、私が最初にインタビューしなければならない人になっていた。

結論から言ってみれば確かにオム・テウンにはとても当惑するインタビューだったろう。私は今まで男たちがしたことのない斬新な質問をしなければならないという漠然とした強迫にとらわれたあまり、封切りを初めて迎えて舞台挨拶を2時間あまり目の前にした俳優を前に座らせておいて、目も合わすことなくコーヒーだけをすすっていた。

-こういう不手際なインタビューは初めてでしょう?
「はい・・・」

そのようにしばらく軽率な行動に出たあげくにオム・テウンに投げかけた最初の斬新な質問は、まさしく「人見知りですか?」であった。二番目の斬新な質問は「あまりしゃべらないように見えますが」であった。30代半ばの二人の男がカフェで向かい合って座って交わす対話ではなかった。さぞかし「こういう不手際なインタビューは初めてでしょう?」という私の質問にとてもそんなことはないとは言えなかったのか・・・彼も肯定してフフっと笑ってしまった。実際に彼が気楽に感じられたのはその瞬間からだったようだ。私もあなたと同じタイプだと話したようなものだ。ただ気持ちだけあせって誰が見ても初めからうまくできるという気はない自分。
その後、オム・テウンと急に親しくなったと勘違いした私は、口から出るままに根も葉もない一方的な質問をすすめた。インタビュー当日はオム・テウンの新しい映画「携帯電話」が封切りされる日だった。今回の作品は携帯電話を間に置いて広がる二人の男のゲームを描いた映画である。オム・テウンはインタビューが終われば舞台挨拶を控えていた。

-今日が映画封切り日なのに
「はい。思ったより前売りが低調なので気になります。私の映画より前売り率の高い映画が“ウォナンソリ”です。友だちが言ってました。‘私が牛より劣る’と。

-他のインタビューを見たところ、新しい映画の封切りを控えて悪夢を見るほどストレスが激しいようですが
「どうしても初めての主演映画だと思うと負担が多くなります。そのためか、撮影が全部終わった映画を一人でまた撮る夢まで見ました。」

-本人だけのストレス解消法のようなものはありますか
「そのままじっとしてます。じっとしていたら、忘れられるべきことは忘れられて、残るべきものは残っていましたよ。」

-人々との疎通にもストレスを感じますか
「相手の方が私の心を先に感じられなくて(先に)行動してくれたら当然心が痛みます」

-失礼な質問ですが・・。しかし、あなたは相変わらず芸能人らしい“気”は無い人みたいですが
「そんな声をよく聞きました。初めてデビューしてオーディションを見に行くと、私を見る表情がすでにそうでした。彼らが期待するものが私にはないと・・・それでその時はすぐに落ちることが分かって、オーディションを見て出てきました。」

-俳優という職業が天職だと思いますか
「私は一度も私が俳優になれないと思ったことはありません。しかし、作品が終わるたびに映画の撮影が終わるたびに恐ろしくて、これがはたして私の天職だろうかと悩みます」

-チャンネルをまわして自分の映画を見ることはありますか
「時々、夜に一人でいる時に見ます。一人なら見るけど、そばに誰かがいたら見ません。」

-今は華やかに俳優活動をしているが・・・
「運がいいようです。30くらいから運がついているようです」

-あなたは無理な生活をする動物ではないようですね
「はい。私は次生まれてくる時は、かなり深い海のクジラに生まれたらいいと思います。とても深いので私を害する何かもなくて、私が害するものもなく、何もしないで泳いで行き来する大きなクジラだったらいいな」

-店なんかを見て歩くことは好きですか
「見えるものには存在に対する信頼がある。世の中が人の力だけで動いているのではないと思います。撮影が終わって家に帰る道で夕焼けになる空を見ると、誰かが私を見守ってくれているという気持ちで幸せになったりします。それが仏様でも神様でも亡くなったお父さんでも、ほんとうにありがとうって」

-テウンという名前がなぜか私はちょっと手に余るように感じられるのですが
「はい。そうなんですが、父が“テウン”“テミン”の2種類で悩んで、“テウン”に決めたと聞きました。仕事がうまく行かなくて大変だった時期に、何処かへ行って尋ねたところ、テウンという名前は政治や事業をする人にはいいが、私のように俳優をするには重くて人を押さえつける名前なので、変えろと言いました。それで“セヒョン”という名前に変えたりもしました」

-少し聞いてもテウンより少し軽い感じがしますね。してもしなくても私なんかは同じだと思いますが効果はあったのですか
「ちょっとしたハプニング程度でした。ひょっとしてその名前が効果があったかも知れないんですが、今思えば仕事には常に時があるようです。私は根気があったり忍耐力が強いタイプではないのですが、不思議に俳優という仕事に対して一度も疑ってみたことがないですね。漠然とした信頼がありました。」

-申し訳ない。話の出鼻が・・・こういうインタビューは初めてのようですね
「そうですね・・・」

-もうしかしたら、あってすぐにするべきかもしれないのですが、初めて会った相手が気持よく話をしようとするなら、何の話をしてほしいですか
「いい人のようですねと話してくれたらいいと思う。そのままの言葉が本当にいい」

-あなたのアキレス腱なのですか
「そうかな・・・ちょっと話は違いますが、私は目が悲しい人でも小さい後ろ姿をした人を見ると、いつも胸に長く残るんです。いい人・悪い人といっても、そのような目つきですぼめた後姿を見ると心が痛くてみな許せる」

-自己確信を感じる時はどんな時ですか
「結局仕事をする時のようです。一場面終わってしまえば次があって、そんな瞬間が増えることに甲斐があります。このごろ感じることなんですが、私が満足することが何よりも重要なことのようです。」

-なぜかつまらない人であることという感じですが
「つまらないということと同じです。私が表面によく表わす感情の起伏も最初から無い人などなくて、考えてみたら近くにいる人たちを疲れさすタイプではないかと思ったりします」

-ガールフレンドがつまらないとそうするのですか
「私はそばに愛する人がいても、他の何かに陥れば時間を忘れて没頭する方です。なぜそんななのかわかりません。基本的に利己的なのかも」

-最も挫折した瞬間はありますか
「いつも挫折します」

-経済的にも余裕ができたと思いますが
「そうですね。かなり。世の中がどのように変わるかわかりません。家を買おうとして借りたお金も多いです。」

-遠い未来を予測して買う方ではない感じですが
「以前はそうでしたが、この頃は考えが少し変わりました。少しずつ準備をししてこそ家が栄えると・・・」

-人間オム・テウンで必ず成し遂げたいものがあるとすれば?
「幸せな家庭です。どんなものなのかまだ具体的に説明することはできないけど。物質的でも精神的にも子供たちに多くのことをしたいです。そのような素晴らしくて幸せな家庭をつくりたい」

-ひょっとして映画のようにそのうちマネジメントでも
「それはないです。特にマネジメント事業なら、そうですね、建築のようなものなら楽しいけど、それなら、私は旅行でもしながら暮らします」

-今仕事をしているマネジャーはどれくらいになりますか?
「今のマネジャーは学校の後輩です。以前一緒に授業も受けて学校の裏の山でさぼってそうなりました。この友人がマネジャーをしているというわけです。将来仕事を継続したら一生一緒に行くということです。こういうのが私のスタイルです」

-申し訳ないと話せば許すタイプのようですね
「はい」

-それではこういう話にもならないインタビューをした私を許して下さい。申し訳ない
「お疲れのようですね」

-実は私はこの頃憂鬱で、精神科に相談に行って薬ものんでいます
「私も憂鬱です」

-なぜですか
「いつも少しは憂鬱です。元気出して!」


そしてこれでインタビューを終えるという、
こういうめちゃくちゃなインタビューをしたあげく、ずうずうしくも私は気持ちが少し良くなった。(中略)最後に申し訳なくて感謝の気持ちを思いっきり入れて言おう。「オム・テウンはいい男のようだ」

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