おでかけ日和

近所のお散歩から海外旅行までおでかけしたことを綴ります

SWAZILANDへGO!~1~

2017-03-30 | 旅行
南アフリカとモザンビークに挟まれた小さな国、スワジランド王国へ行ってきました。

日本には全くなじみのないこの国。
広さは四国より少し小さく、人口は127万人で福岡市より少ないくらい。
アフリカ最後の古王国で絶対王政。
「自分より強いものとは戦わない」というポリシーの元、ここまで来たとか。。
農業も盛ん、鉱物資源にも恵まれているものの、経済は三方を囲む南アフリカに完全依存。
レソト、ナビビアとともに南アフリカのランド圏(ランドRは南アフリカの通貨)。
1968年にイギリスの保護領から独立。

とまぁ、こんな感じでしょうか?
色々ありますが、ちょこっと観光で行った感想としては
とてものどかなところです。

今回の旅はツーリストにお願いしてドライバー兼ガイドのピーターさんとの3人旅です。




家を出て2時間も走ると車窓からの景色はこんな感じ。
もうず~っとこんな感じです(笑)



そしてま~~~~っ直ぐな道。
ピーターさん、居眠りしないでねぇ。。



4時間くらいでボーダー(国境)に到着。



南アフリカ側もスワジランド側も同じデザインの建物なので写真だけではどっちがどっちかわららない。。
イミグレーションもサクッと通過して、はい!スワジランド王国で~す♪



たぶん、これがスワジ側。

ちょうどお昼になる頃だったのでまずは腹ごしらえ。



夫はもちろん昼からビール。スワジランドのSIBEBEです。
明日行く予定のSIBEBE ROCKからのネーミングですね。



ちょっとしたサファリも楽しめるような小ジャレたレストランでした。
私としてはもっとローカルチックなものが良かったけど。。。
普通に普段の外食と同じような物をいただきました。

いつもなら周りが湿地になっていてクロコダイルがいるそうなんですが、この日はカピカピ。
やっぱり水不足なんですね、この辺も。

一緒にいるのはドライバー兼ガイドのピーターさん。
還暦とは思えないラガーマンな体格でした!

さてさて、スワジランドに入ったもののここからが長かった。。。
食事の後2時間くらい走ってようやく本日1つ目の訪問先、スワジガラスの工房へ。
南東の端から入って北西部まで、スワジランドを斜めに横断した感じです。




ここはリサイクルガラスを使ったガラス製品の工房です。
長旅の私たちをクジャクがお出迎えしてくれました(野生でしょう)



上から作業の様子の見ることができます。
おそろいの赤いつなぎがかわいい!




全体的に手作り感いっぱいでカワ(・∀・)イイ!!



手作りで一つ一つ違った形のグラスは味わい深くて魅力的です。
毎日のワイン用に買ってしまった(;^_^A モノ増やしたくないのに。


次に向かうのはOLD MAIN(鉄鋼山)です。
スワジランドの北西部に位置するヌグウェンヤ(Ngwenya)は国境の町で自然保護区(Nature Reserve)やダムなどもあり、またスワジガラスの工房もヌグウェンヤにあります。



ここにあるヌグウェンヤ鉄鋼山は世界最古の鉄鋼山と言われ、43,000~41,000年前には鉱山として使われていたという研究報告もあります。


今ではすっかり木が生えていますが、1964年から10年間は産出された鉄鉱石のほぼすべてが日本に輸出されていたそうです。
この鉱山から鉄鉱石は20,000,000トン産出されたといいます。
日本の高度成長期を支えてくれた一つなのですね。
こんな遠くに日本と関係の深いところがあったなんて、とても感慨深いです。



40,000年前の人々(Early Man)は赤や光る鉄鉱石を粉にして日焼け止めや儀式の際に用いていたそうです。
その後サン族(ブッシュマン=わかりやすいのであえて書きましたがこれは蔑称です)の祖先が酸化鉄を含む年度から抽出したもので、壁画を描いたりしました。



10から15分歩くと(登ると)Lion cavernという鉄鉱石を間近に見ることができる場所があるというのでプチ登山。
実は登山というほどのことはなく、高山植物の咲くお花畑のようなところも(^^♪



これはヘリクリサムの仲間か貝殻草の仲間なのではないでしょうか?



そしてプロテアもありました♡





とても景色のいいところへ出たので、ここかと思いきや



今度は急な階段を降ります(しかも途中踏板がなかったりしてスリル満点です(-_-;)
鉱山のガイドの方はあっという間に降りていくぅ~!!



これがLion cavern。ガイドの方が粉になった鉱石を拾って手に塗ってくれました。
昔の人はこうやってたんだよと、説明しつつ。。



帰り道も写真を撮りながらルンルン歩く私たちをしり目にガイドさんは早い!


来た道を途中まで引き返す形で宿へ。



朝7時に出発してかなりの距離を移動しましたが、夕方5時、今日から3日間お世話になるロッジに到着。
ロッジは首都のムババーネから南東に12kmほど行った観光のメインでもあるエズルウィニ渓谷からさらにちょっと奥まったところにありました。



写真は翌朝です。

先日UNDERBRUG(アンダーバーグ)で泊まったマナーのような可愛らしいロッジ。
予想していた場所よりずいぶん奥地だったので心配しましたが、食事がなかなか充実したとても良い所で人気のお宿のようでした。



Pietermaritzburg&UnderburgへGO!~2~

2017-03-02 | 旅行
PMBを出てからおよそ2時間。
今回の旅の一番の目的であるManor、本日のお宿に到着。



門にあるインターホンを押してゲートを開けてもらうと、牧場のよう。



長~いエントランスの向こうにレセプション。
とっても感じのいいオーナーが迎えてくれました。

通された部屋はこじんまりとして清潔な1階の奥の部屋。
窓の外のデッキからそのままお庭に出て行けます。



早速PMGで買ったいつもよりちょっとだけいいワインとさっきのチーザリーで買ったガーデンハーブ入りのチーズでお祝いしましょう!




チーズと一緒に写っているのはお部屋に用意されていたシェリー酒。

デッキに出てかんぱ~い♡



こんな眺めを一人いや二人占めです。



もう極楽~(^^♪
チーズもちょうどいいおつまみでした。
少し落ち着いたところで、お庭(というには広すぎですが)をお散歩することに。
明日は天気が悪いかもしれないし。。。

すると山の向こうですでに雨が降ったのか、虹を発見!!



いやぁ~もう、自然も私たちのお祝いをしてくれてるのぉ~!?
よりHAPPYな気持ちになりました。





より美しい景観を作るために、近くを流れる川から水を引いて池を作っているようでした。
馬がのんびり草を食んで、音は鳥の鳴く声。。贅沢なひと時でした。


夕食では結婚記念日だと話した私たちのために、ピンクのスパークリングワインをプレゼントしてくれました。



ありがとうございます!

ここのレストランはなぜかタイ料理もあって、訳を聞くと息子さんのお嫁さんがタイ人だとか。
なんだかご縁を感じちゃいますね。

スターターはトムヤムスープとスプリングロール(ベジ)




メインはニジマスのグリルとステーキ




デザートはアイスクリームとベイクドチーズケーキをそれぞれ選びました。




夜には雨が降って、翌朝も霧雨。
なんと最低気温は10℃くらいまだ下がったようです。

ここは標高1500mはあるので、我が家とはだいぶ気温が違います。
ベッドにはすでに電気毛布がセットしてありました!(さすがに使うほどではありませんでしたが)


早起きの私たち。
朝食の時間が7時からと書いてあったのを信じていたらいつになっても用意が始まる気配がない。。。
結局8時半を過ぎてようやく準備が始められ、ごはんにありつけたのでした。
前日に確認すべきでした。。。

帰りはちょっと違うルートを通ったのですが、なんと2回も警察の検問に引っかかりました。
これまた初体験ではありましたが。


そんなに遠くまで行ったわけではないけれど、今までにない体験がたくさんできてとても楽しいショートトリップになりました。



Pietermaritzburg&UnderburgへGO!~1~

2017-03-01 | 旅行


心配していたけれどいい天気!
今日はこちらに来て初めての泊りがけの旅行です。

ちょうど結婚記念日が週末に重なったこともあって、ちょっとあこがれていたManor house(マナーハウス:元は中世ヨーロッパの荘園主の邸宅。現在はカントリーハウスと同様の場合が多い。)に泊まりに行くことに。

以前出かけたレソトの中継地でもあるPietermaritzburg(PMGピーターマリッツバーグ)にも立ち寄りました。
車で1時間ちょっとの距離です。



とても目立つ立派な時計塔がある市庁舎。
オランダ系の入植者やイギリス人、そしてズールー族と時代によって様々に統治された歴史を持つ町で、イギリス統治下で建てられたヴィクトリア様式やエドワード様式の建物が残っています。






またこの地は、ネルソン・マンデラ元大統領が逮捕され、その後27年間にわたって投獄されたそのスタートの地でもあります。
郊外にはまさに逮捕されたとされる場所にモニュメントが建っています。

さらにマハトマ・ガンジーが生涯忘れられない人種差別の経験の一つとして後日語った事件もここPMBで起きています。



ガンジーが若いころ、イギリスで法律を学び当時イギリス領だった南アフリカで弁護士として働いていた時の事。
列車で移動するのに一等席の切符を買い座っていると車掌に席を白人に譲り三等席に移れと命令されたそうです。
ガンジーはそれに対し断固拒否すると荷物ともどもその列車から降ろされてしまったのです。
その駅がピーターマリッツバーグ駅だったといいます。

地方の都市に初めて降り立つことができ、貴重な経験ができました。


さぁ、PMBを後にしてUnderbergを目指します。
道路も高速から一般道へ、レソトへ行った時とはちょっとだけ違うルートを通ってみることに。



道路の両側には牧草地が広がり牛が放たれています。
柵がないところがほとんどなので、道路を牛が横断中なんてしょっちゅう。
たまにヤギも、それに人間も。。。!
運転手(夫)は気を抜けないところですね。



この辺りの家はレソトの家に似た形の円形の三角屋根と四角い家が混在しています。一つの家に両方が並んで建っているところも多いです。
お天気が良かったからかカラフルな洗濯物がたなびいて、とてものどかな風景でした。




いくつもの集落を越えてようやく目的地の近くに。

「UNDERBERG CHEESERY」と書かれた看板を発見し横道へ入っていくと。。。



まるでイングリッシュガーデンのようなエントランスの奥にこんなかわいいチーズ工房がありました。



かわいいお店で今日のワインのお供を買いました。


もう間もなく目的のマナーハウスに到着ですが、長くなったのでこの続きはまた。。