旅するはらっぱ~日々旅日記

from HP 「旅するはらっぱ」


各地の各智を旅する、

はらみづほの旅日記です。

●自給自足レッスン 24 ≪1学期終了式≫ ★更新しました~!

2011年10月03日 | ほっかいどう旅
光陰矢の如し!ごぶさたスミマセン……!(汗)
ちゃいはなでの自給自足レッスン終了式から、もう一週間!

洞爺湖から帰札して、スローライフから一転、
すっかり札幌モードの私です(苦笑)。

さて、まずはともかく、終了式の模様からお伝えしますね。

●終了式と翌日の旅立ちの日は、まさに祝福の晴天!
おかげさまで、晴れオンナの私にふさわしい
“門出ウェザー”
となりました(笑)ありがたや~♪(感涙)


●しかも石狩と札幌から、こんなステキな音楽家のお二人、
 kibanaさん(アコーディオン)と、Kさん(ヴァイオリン)が参上!

 スライドトーク後に予定していたライブに向けて
 夕陽の中でリハーサルが始まり、
 いつもはアジア~な ちゃいはなが、
 たちまちヨーロッパの宮廷に早変わりです(笑)

 アコーディオンとヴァイオリンのコラボは、
 開店7年目の ちゃいはなでも お初とのこと。
 
 実は、このお二人は初対面!
 なのに息ピッタリで、ビックリ、ウットリです♪

●バタバタしちゃって写真が撮れず残念無念(涙)ですが、
 午後6時~のカレータイム間近になると、続々とお客様が。

 ちゃいはなのある壮瞥町から一番近い都会、伊達市にある
 ステキなカフェ「Mina*Hana」さんの宣伝力のおかげもあって、
 伊達、室蘭、島牧、札幌、石狩、由仁、洞爺……といろ~んなところから、
 今回のプロジェクトでお世話になった太陽光師匠のイオさんや、
 ずっと逢いたかったソーラーのらやファミリーをはじめ、
 懐かしい方々から初対面の方々までが集まってきてくださいました。

 ちゃいはなカレーのスペシャルプレートを召し上がりつつの
 自己紹介タイム後は、いよいよ私の『学習発表スライドトーク』

 「ソーラーのらや」のお父さん、テンちゃんの提案で、
 急きょ太陽光発電した電気を貯めておいたバッテリーを使って
 スライド映写をすることに。

 私も太陽光電池パネルから充電した電気を持ち歩けるように、
 ポータブルのバッテリー&省エネ型プロジェクター
 手に入れよう!と勉強になりました。テンちゃんに感謝!

●“徹子トーク”の私もビックリなほど、
 テンちゃんのトークはとどまるところを知らず(笑)、
 私のスライドトークからバトンタッチした彼のスライドトークも、
 絶好調の面白さ&ためになるお話がテンコ盛り!

 なんと、のらやさんファミリーは、わざと
 福島原発の近くの山を開拓し、自給自足生活をしていたとのこと。

 原発に頼らなくても豊かに楽しく暮らせる!
 ということを実践&発信するために毎日ジャンジャン自家発電し、
 夏は有り余る電気で氷を作って、
 冷房システムまで完備
していたそうです。

「どうしてそんな暮らしをするようになったんですか?」

 という質問に対する答えは、

 「昔から開墾と家作りが趣味で、
  福島の家は開墾4件目くらいだったんです」。


 実は奥さんのちあきさんはテンちゃんを上回るツワモノで、
 もともとは女だてらに一人で山奥の一軒家で暮らしていたのだそう!

 奥さんとの出会いは、
(確か東京での)自然エネルギー系のイベント会場で、

 自家発電の電気で行っているという触れ込みのライブが、
 実は秘密裏に電力会社からのバックアップ電力で
 行われているのを知ったテンちゃんが激怒し、
 公衆の面前でそれを指摘して大騒ぎになった後に声をかけられ、
 逆ナンされたんだそうな(笑)。

●スライドで見せてくれたテンちゃんファミリーの暮らしぶりは、
 私たちの自給自足レッスンの内容を上回る廃材ARTライフ

 人々が「不要」としたものに手間と工夫を吹き込んで再生し、
 家も、電気も、水道も、調理や洗濯システムも自作していた様子には、
 胸踊り、希望と刺激をいっぱいもらいました。

●福島原発事故により“被災者”となったテンちゃんファミリーは、
 放射能まみれになってしまった山の楽園生活を
 丸ごと手放さねばならず、
 
 今はバスを家にしながら全国を移動し、
 自然の恵みを活用した自家発電システムを、
 電気が足りずに大変だった東北はもちろん、
 日本各地で一生懸命広めています。

 小さな子ども2人を連れてバスで移動し続ける暮らしは、
 並大抵の根性じゃできないと思う。

 お目にかかる前、配慮の足りないノーテンキな私が思わず電話口で
 「私はキャンピングカーで旅するのが夢で……」と言ったら、
 「でも、俺たちは仕方なくそうしてるから……」
 と言葉に詰まったテンちゃん。

 美しい洞爺湖での暮らしが愛しい日常になり、
 手間と工夫と心を詰め込んだ廃材ハウスが出来上がりつつある今、

 彼らの、そして、家を手放さねばならなかった被災地の人々の想いが、
 やっと我がこととして理解できるようになってきた私です。

 別れ際、ギュッとハグして、

 「なんか面白いこと一緒にやろうな!」

 と言ってくれたテンちゃん。
 やろうね!また逢おうね!元気でね!

お別れ前に、新月空のもと、天ちゃん一家のバスハウスの前でパチリ。
私の左ヨコ、オレンジのつなぎが、テンちゃんです。

テンちゃんファミリーと、
洞爺湖に自給自足村を作ろうとしている「てんつくマン」
「メイク・ザ・ヘヴン」スタッフのカワイコちゃん
(名前ちゃんと覚えてなくてスマン!)を見送った後、
お泊り組で“第二部”のスタート。

画家のヒロコさんが持ってきてくれたスペシャルどぶろく、
「降りてゆく生き方」で、カンバーイ!

これは、映画「降りてゆく生き方」の上映会場のみで限定販売された、
木村秋則さん直伝の自然農法玄米を使って
寺田本家で仕込まれたナチュラル酒。

1本何千円もする高級品の差し入れを、
みんなでドキドキしながらいただきました。

さてその感想は……

・私  :「漬物の汁っぽい!」
・一同 : 爆笑&共感
・Kさん:「でもすごく自然な味だよね。ボクはけっこう好きですよ」

……というわけで、
・ちゃいはな畑の自然農キュウリ+ケイコちゃんの手前味噌
・ちゃいはな畑の自然農トマトスライス
渡辺豆腐店の揚げ+ちゃいはな青ジソ


……などの即席おつまみとともに、
気づけばKさんからいただいた美味しい赤ワインボトルともども、
たちまち空になっておりました(笑)

●そんな楽しい雰囲気の中、
なんと、師匠ダイちゃんから、1学期終了証書の贈呈が!


●きゃ~うれしい!


●これが、その表紙。



●これは、中面の評価表


●評価表のヨコには、こんなお言葉が。


●裏表紙には、こんなコメントまで!


●うれしいよ~!(感涙) 来年もヨロシクお願いします~!


●授与式の後は、アコーディオンとヴァイオリンのライブ!

いつもクラッシック音楽に触発されて絵を描いているという
画家のヒロコさんが、

「この音楽からのインスピレーションを自由に描いてみよう!」

と、一同に画材を配布してくれて、
木工作家のシュンちゃんとダイちゃんも、
ほろ酔いに任せて 「いいねいいね~!」 とばかりに、
想い想いのドローイングをスタート!

音楽のヴァイブレーションがあまりにも気持ちよくて、
踊ったり歌ったりしたくなっちゃった私は、
描くのをやめて心のままに、声と動きで音楽にコラボ。

客観的に見たらきっと
気が触れた怪しい集団にしか見えなかったでしょうが(笑)、
当事者の私たちにとっては間違いなく、
素晴ら式“ARTミッドナイト”でした

みんなで音楽したり絵を描いたりするのって、本当に楽しい!

もともと人間自体がART作品で、
誰もがみんなアーティスト。


本当は、この世は巨大な美術館で、
すべてのものがART作品。


それをあらためて思い出させてくれた、ステキな夜でした。


●翌朝、旅立ち前に、愛しの廃材ハウスをみんなで見学。


左から、画家のヒロコさん、ダイちゃん、
木工作家のシュンちゃん(彼は今週ステキな空間で展示会をします!)、
音楽家で編集者のKさん。

kibanaさんが帰ってしまったあとで残念!)

みなさん、本当にありがとうございました~!

●私のリクエストに応え、
 屋根のトタンを一部透明素材の天窓風にしてくれた師匠。

 
 これならロフトに長まりながら、
 朝も夜も空を感じることができます。ありがと~!!!


●ロフトから下を見下ろす、の図。

 最初はロフトができるなんて思ってもみなかった。
 来年の出来上がりが本当に楽しみです!


●いよいよ旅立ちのとき。
大好きな ちゃいはな とも、しばしお別れです。

元気でね、この家のみんな!
ありがとね、この土地のみんな!

●帰りはKさん車に便乗し、
洞爺湖周辺のとっておきスポットをめぐりつつ札幌へ。
(ありがとうございました~!)

こちらはカフェ「ゴーシュ」の窓辺。

この絶景を眺めつつ、丁寧に淹れられた
ここのコーヒーをいただくのが夢だったので、
夢が叶った~!の図です(笑)。

木の温もりが満ちたお店兼ご自宅の建物は、
自然の風景にマッチして、とってもステキ。

一つ一つがとっても丁寧で、
もてなされてる~と実感できるお店です。
オーガニックのフレンチブレンドも、
自家製パンのトーストも、大変おいしゅうございました。


●ゴーシュのすぐそばにある「gla gla」にチラリと立ち寄ってから、
新鮮な産直野菜や洞爺湖周辺の産物が買える「洞爺水の駅」
の隣にある「洞爺湖芸術館」へ。

こちらは、洞爺湖在住の版画家、石井(臼井)千晶さん。

娘さんの愛ちゃんの作品との「母子展」を開催中だったのですが、
彼女たちの作品は、母子ながらまるで違う作品が並び、
それぞれとても興味深いものでした。

千晶さんの版画は私にとって、
ちょっと怖くて、妙に懐かしくて、
対面していると遠い記憶を呼び覚まされて、
異次元に連れて行かれそうになる不思議な作品。

(千晶さんのバックに並んでいるのが千晶さんの版画です)

ダウン症と呼ばれる個性の持ち主、愛ちゃんの作品は、
ダウン症じゃない人とは明らかに違うものを見ている!という感じ。


私にとってはビックリするほど緻密で楽しくて
千晶さんとは全く違う雰囲気の作品ながら、
やはりこの世に生きつつも別世界とつながってるんだな~と、
ちょっとうらやましくなるような絵で、
ご本人も、そんな感じの女の子。

意識が開けば、この世にはきっと、
いろんな次元に旅できる回路があるのでしょうね。


●洞爺湖芸術館は、以前役場だった建物だそうで、
目の前に洞爺湖を見晴らす、
たくさんの窓が気持ちいい、ほんのりレトロな美術館。

洞爺湖は湖畔にも彫刻が並び、「彫刻の町」で売り出し中。
北海道で彫刻、と来れば、砂澤ビッキ

というわけで、ビッキさんのダイナミックナチュラルな作品もいっぱい!

こぢんまりとした美術館ですが、
静かに作品と向かい合うにはうってつけの穴場。

ビッキさんのアトリエを美術館にした、音威子府の
「エコミュージアムおさしまセンター・アトリエ3モア」
素晴らしかったけれど、ここもなかなか見ごたえがありました。


どんなものでも、一対一で向き合うと、
見えてくるもの、語りかけてくることがある。


来年はそんなテーマで、
洞爺湖で各自が自分だけの宝物を見つけるイベント
を企画してみたいな~と思っています。



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