旅するはらっぱ~日々旅日記

from HP 「旅するはらっぱ」


各地の各智を旅する、

はらみづほの旅日記です。

●自給自足レッスン 23 新“縁ネルギー”6 ~建材リユース&リメイク術~

2011年09月26日 | さっぽろ旅
「自給自足レッスン@ちゃいはな~1学期」も、
 早いもので、あと3日。

 はぁ~淋しい……

 ……というわけで、
 今日は久々の廃材ハウスの進行状況と、
 建材リメイク術情報をお届けします。

●こちらは、しばらく前に書いた、ちゃいはな ご近所の
Sさんがご自宅の庭に建てられた「廃材工房」

この屋根の下には、このように
「アスファルトシート」という名の
丈夫なビニールシートが貼ってあるのですが、
これは買うと高いシロモノとのこと。

そこで私たちは、「アスファルトシートもどき」
リユースすることに。

それが、近所で鶏舎が取り壊されるときに、
ダイちゃんが行ってもらってきた廃材の一つである、
この “麻ヒモ入り頑丈ビニールシート”

今はすっかり秋で肌寒くなった洞爺湖ですが、
これはまだ暑かった夏の午後にダイちゃんと、
洞爺湖でそれを洗ったときの映像です。

何だかまるで藍染めの作業中みたいでしょ(笑)。

このビニールシートは分厚くて頑丈だったので、
とっても重たかったのですが、水の中ではユラユラ無重力状態

鶏舎のどこに使われていたのか、
土だか糞だかわからんものでドロドロの状態だったのですが、
水の中でブラシをかけると、汚れがどんどんスルリとキレイに!

夏の午後の水の中は気持ちよくて、
丹田から上を左右に動かし、シェイプアップ運動も兼ねて
ゴシゴシ、ワシワシ。

手をかけた分だけちゃーんと
見る見るキレイになっていくビニールシートに大感動!
ひゃ~オモシロ~イ!!!

ダイちゃんも
「ブラシいらんわ!軍手で触るだけでキレイになる!」
と、大コーフン。

まるであたしたち、何かの職人みたいだね~!
思わず熱中~!!!

いや~それにしても、
こんなに立派で頑丈なものが捨てられちゃってたかもしれない
と思うと、ホント、もったいなかった~!

捨てずに命を救えてよかった~!
洗ったらこんなにキレイな顔が復活するなんて~!
嬉しいね~! 楽しいね~!
ダイちゃん、よくぞもらってきてくれたね~!

いや~しかし、洞爺湖が目の前にあってヨカッタ!
これ、家で洗ってたら相当大変だったわ。
洞爺湖さん、洗わせてくださってありがとうございました~!

……って、ダイちゃんも相当なチカラ持ちだよねぇ……!
つくづくスゴイ馬力だわ~

見よ、この笑顔! この姿!
こりゃ思いっきり、アジアの漁師だね~(笑)

……というわけで、ジャジャ~ン!!!

アスファルトシートならぬ、
「麻ひもシート」を挟み込んだトタン屋根が、
ダイちゃんと宇宙くんのパワフルな働きのおかげで、
私たちの廃材ハウスに、見事に装着されました~!!!

これは、ちゃいはな定休日に
2人が朝から夕方まで2日がかりでがんばってくれた成果。

(私は屋根の上は怖くて怖くて、
 全然ダメでした~トホホ……(涙)
 
 でも、宇宙くんの労働と引き換えに“物々交歓” した、
 宇宙妻さとうしほちゃん
 新作CDの広告表現プランニング&コピーライティングも、
 無事成し遂げましたぞよ~♪
 ただいま印刷中! 出来上がり発表をお楽しみに~!)

というわけで、全てがワンダフルに循環!
ここまでホンマに、お疲れ様でございました~!!!

これは、裏から見た姿。

う~ん、ホレボレ! すっかり家らしくなってきたね~!
雪が降る前に屋根が貼れてよかった~!

台風もビミョ~にそれてくれて、
私の晴れ女パワーも貢献できたかな……?(笑)

この通り、トタンも全部リユース! 

近所で鶏舎が取り壊されるときダイちゃんが行って
もらってきておいたものを、再利用したのです!

このワビサビちゃん油性ペンキでどのように生まれ変わるか、
さぁお立会い!

雪が降る前にペンキ塗りまで仕上げられるように、
もうひとがんばり、どうぞよろしゅうお願いします~!

●さてさて、冒険は、まだまだ続きますのよ~(笑)。

こちは、「波型トタンを手っ取り早く平らに加工する」 の図(笑)。

発案、渡部大輔。
撮影、はらみづほ でございます(笑)。

引っくり返して、

2枚の波トタンをタイヤ幅に並べ、

その上を何度か往復運転すると……

バリバリバリ……メリメリメリ……

どれどれ、どんなもんかいな……?

WOW! 見事にプレスされて、平らになりました~!
パチパチパチ~!

廃材と車は使いよう、ですな~!

で、平らになったトタンを適当な幅に切って、

波線の谷の部分に沿って半分に折り……

角材にピタッとかぶさるように調節し、

それを屋根の上に持ち上げ、

ヨイショっとぉ~!

屋根のてっぺんの山部分にかぶせ、

クギとトンカチで、トントントン……

トントントン……

トンカントンカン……

と、しっかり固定すれば……

家作りにとって重要な『屋根のてっぺん用雨よけ』の出来上がり~!
端っこ三角加工+トタン包みにしてみたぞよ~

これも、あらかじめ加工してある専用の三角型トタンを買うと、
けっこうなお値段だそうな。

あるもの利用で自作すると、
何でもホントにオトクで自由だよね~!


どれ、降りてみっか……

うむ、なかなかいいんでないかい?

……と、一方、屋根上の師匠を恨めしく見つつ、
足がすくんで急勾配の波トタンに登れなかったワタクシは、
安全かつ簡単だけど重要なお仕事に従事。

それは、間伐材柱の皮むき!

間伐材を柱にする場合、樹皮をしっかり剥いておかないと、
湿気でモロモロになり、虫や腐敗の温床になってしまうとのこと。

剥いて、磨いて、ツルツルにして、
壁を張りやすいよう、節も平らに切っておきます。

私この作業けっこう好きかも~♪
なんかハマルわ~ ちょっと職人気分♪

一皮むけて、つるつるスベスベになったよ~♪
う~ん、この柱ちゃん、めんこーい!
裏の森から運んできた間伐材だよ~うれしいな~♪

ビニールシート、トタン、廃屋木材、間伐材……
巨大ゴミにされちゃってたかもしれない大物から、
大きめサイズのクギに至る小物までリメイク&リユースし、

いろんな命のエネルギーが生まれ変わって
イキイキ生きてる私たちの廃材ハウスは、
なんてクリエイティヴな最先端ART!
(思わず自画自賛(笑))

屋根が付いたらグッと家らしくなってきて、
今後の展開が、ホントにとっても楽しみです!


●自給自足レッスン 22 新“縁ネルギー”5 ~つながリング~

2011年09月18日 | さっぽろ旅
●今日は、 「みづほ式自給自足術」 についてお話します(笑)。

私は 「自給自足」 を、
単に 「食べものや燃料を買わずに自活すること」
とはとらえていません。

私にとって 「自給自足」 とは、
「“自分” と “自分につながるもの(自然界や人々)”
 の特性を組み合わせて、満たし合う循環」 
のこと。

そんな私にとって 「お店」 という要素を持つ ちゃいはな は、
とても魅力的な自給自足生活のモデルでした。
(彼らも100%自給自足しているわけではありませんが)

「お店」 は発信と受信の場であり、
いろんな交流が生まれる “生きたメディア”


私が目指す自給自足には 多種多様な人々との交流が欠かせないので、
お店という開かれた空間を持つ ちゃいはな は、
まさに理想的な場所だったのです。


●私は世界一周の旅で戦地(パレスチナ)を体験し、
そこで出逢い、触れ合った人々が
戦争で殺されたり苦しんだりしている姿を目の当たりにしました。

「戦争の原因は何……?」

と、自分なりにモーレツに考え、勉強した結果、
どんな戦争の根底にも、
資源を大量消費している国が資源国を混乱に陥れ、
資源を牛耳るために引き起こしている、
という事実があることに気づき、

大量生産&大量消費大国の日本で生まれ育ち、
無意識にその渦に巻き込まれて暮らしていた自分も、
戦争加害者の一人だったことを知りました。

以来、「資源をムダ使いしたくない」 「モノを使い捨てしたくない」
という気持ちが強く芽生え、

自分の体験談とともに、世界のつながりや
エコライフの方法について講演したり、
自分なりに廃材を加工して雑貨を制作販売したり、
捨てられてゆくものを資源に変える取り組みを、
帰国後、自分なりに、少しずつやっていました。

世界を旅した同志として
私の想いを理解してくれた ちゃいはな店主のダイちゃんは、

(私とダイちゃんは、旅先で出逢ったのです)

「みづほのコーナーを作ってやるから、
 ドンドン思うようにやったらいいよ」


と、お店のレジ横スペースを私にドーンと預けてくれて、
7月から、ちゃいはな店内には、
こんな 「旅するはらっぱコーナー」 が誕生しました。


●看板にした板も、紙も、みーんな不用品のいただきもの。


●海でゴミ化していた流木も、ステキなサインボードに変身!


●これは 「廃材リメイクノート」 コーナー。


●使用済みの裏白紙は中表に折ってノートのページにし、
不要になった雑誌や冊子のステキなページやチラシなどを、
表紙と裏表紙にあしらって、こんなカワイイ一点モノのノートが完成!


●私はモノを使い捨てるのが、本当にイヤなのです。
まだ生きてるよ!って、声が聞こえる気がするから。

もしも自分が使い捨てられる立場だったら……
と思うと、ゾッとしてしまう。

「使い捨て」は、殺すこと。 私は殺さず、活かしたい。

自分が使い捨てられるのはイヤだから、
自分でも 「使い捨て習慣」 をやめました。

(そしたらグッと、生活費が減りました)


●ノートの中身はこんな感じ。

裏の印刷がうっすら見えても、
ページに文字や絵を書いてしまえば、まったく気になりません。

裏白紙だから気軽に書けるし、しかも軽い!
1枚ごとのペラ紙だと無くしてしまいがちですが、
まとまってノートになっていれば、なくさず残せます。

手間と時間さえかければ誰にでも作れるし、
作っているうちに創造力が目覚めます。


●この表紙は、世界一周をしているとき
フィンランドのムーミン博物館でもらったリーフレット。

あんまり可愛いから、いつか加工しようと思ってもらっておいたんです。
私って昔からそんなこと考えてたんですね(笑)

ムーミンは日本人にも大人気なので、
中身にはホラ、ちゃんと日本語の説明書きが。

この物語は、作家トーヴェ・ヤンソンが、
当時戦時下にあったフィンランドで、
平和を訴える気持ちを童話に綴ったもの。

(…と、タンペレの博物館内の説明にありました)

私のフィンランドの印象はまさに、ムーミンたちが住む森と湖の国
移動中の車窓の向こうには森・森・森……が広がり、
呼吸するたびに、血液が緑色になりそうなほどでした(笑)。

私の6年の旅の中で、
親切で温かな人ばかりに最もたくさん出逢ったのが、フィンランド。
思い出すと今も胸が温かくなるような、思い出の地です。

このノートには、そんな国の空気も入っています。


●裏表紙は、こんな感じ。

この緑色の厚紙は、私の遠縁の親戚が
自営していた印刷所を閉めるに当たって、
不要になった色紙を大量に譲ってくださったものの1枚。

初めてお目にかかったそのおじさんは、
多種多様の洋紙を一種類ずつ大切に遮光の包装紙に包んで保管していて、
印刷職人の紙への愛情が、無言のうちに伝わってきたのでした。

博物館にでもありそうな、大きくて古くて立派な裁断機と、
おじさんの ぶあつい職人の手。

大切に保管してあった紙の束を棚から次々と下ろし
紙を分けてくださった無口な横顔が、ずっと胸に残っています。

そんなおじさんの想いも、このノートには、入っています。


●これは、北欧のスーパーでもらった冊子の表紙。

このシリーズは、我ながら、すごく気に入っています。


●こちらは、廃材コラージュのお上品でファンシーな表紙。


●こちらは、「ナマケモノ倶楽部の、アンペアダウンちらし」 の表紙。

ためになる情報が満載です。

なくしてしまったり、結局はゴミになりがちなチラシも、
ノートの表紙にしておけば、生き残れる可能性が高まる。


自分でもすぐ見れるし、人にもすぐ見せられるし、
思い出と一緒にノートが残る限り、情報は引き継がれます。

……と、いろんな一点モノが勢ぞろい。


●その他の はらっぱ商品、こちらは 「ラッキーキャンドル」

結婚式場でちょっとだけ使って捨てられてしまうキャンドルを
救い出し、縁結びの福とともに販売しています(笑)。


●こちらは、廃ビンにペイントした、キャンドルホルダー

私は東京OL時代、このペイント瓶シリーズを井の頭公園で販売して、
土日で3万円売り上げた実績があります(笑)。


●これは、世界一周の旅で撮った写真を、
お菓子の箱などの厚紙で裏打ちして作った、世界の素顔ポストカード
写真ごとの手書きメッセージ入りで、こちらも一点モノです。


●こちらは、パリの蚤の市でゲットしたコットンワンピ

おフレンチなラブリーさに目がくらみ数枚買ってしまったけれど、
結局、持っているだけで満足してしまって着ないので手放すことに。

幸い、夏の間に、
それぞれ一目惚れしてくださった方々の手元に旅立って行き、
今は1枚のみ、残り物の福(服)が残っています(笑)。


●これは、私が着なくなった服をリメイクして作った、コースター

試作品を ちゃいはなで使っていて、「かわい~!」と好評です。
今後、商品化もしていく予定なので、お楽しみに♪

●こうして、「いらないもの」 を 「いるもの」 に加工して
ちゃいはなで販売させてもらうことは、
私にとって絶好の 「自給自足」 の一つ。

モノの命も、私の想いも、ちゃいはなの魅力も、
この商品を手にしてくださる方々の意識や心も……
すべてがイキイキ循環し、満たし合える道だと、
私には思えるのです。


●これは、こんな私の取り組みを応援してくださるステキな女性、
未奈ちゃんのお店 「Mina*Hana」 へ、
出産前のケイコちゃんと行ったときの1枚。

(彼女は無事出産を終えました~オメデトウ!!!)

左の女性が、このお店の太陽、未奈ちゃんで、
右の男子は、絶品料理を作る若きシェフ、ジェレルくん。

●このお店の3本柱は、
①食愛カフェ
②リサイクル服
③手作り雑貨

で、

カフェでは、
丹精込めて育てられたオーガニック中心の食材が
丁寧に調理されていて、素材力が活きた感激のおいしさ!

一皿に注がれた愛が
いろんな味を通して体内に染み込んでくるのを実感し、
食べながら思わず何度もほほ笑んでしまいました。



●実はこの日の夜は、ダイちゃんと娘のちっかが不在だったので、
女ふたりで、遅ればせながらケイコちゃんのお誕生会をするために、
洞爺湖から一番近い都会(笑)、伊達市にある、
「Mina*Hana」 へ繰り出したのでした。


ケイコちゃんに内緒で未奈ちゃんにお電話して、
お誕生日祝いでごはんを食べに伺う旨を話し、
食後、ケーキにロウソクを灯して出してほしいとお願いすると、
「わかったよ~!」と打てば響くお返事。

短時間の間に、なんとメッセージ入りのチョコプレートまで
用意してくださり、未奈ちゃんの心尽くしに、
ケイコちゃんも私も大感激!の満月の夜でした。


●未奈ちゃんと私の出逢いは、2010年から始まった、
ビオプラス西條デザインさん主催のイベント
「菜園生活*オーガニックカレッジ」。(来年は、ひな祭りに開きますよ~)

その打ち上げで、
人々の交流の場としてのカフェを開きたいの」
と語ってくれた翌年の同会では、
「カフェの夢を実現したの!」とのこと。
そのスピード力に感激して以来、訪ねる日を楽しみにしていたら、
図らずもこの夏、私の洞爺湖生活が始まり、彼女のお店が隣町に!

この日、念願叶ってゆっくり訪問し、
なんと、あさって22日(木)には、このお店で
イベント 「旅するはらっぱDAY」 をさせていただく流れになった、
というわけです。

ご縁て本当に、ありがたくて、うれしくて、不思議です(涙)。


●しかも彼女は、私の想いに共鳴してくれて、
私の活動を支援するために、廃材リメイク雑貨を
場所代ナシでお店で展示販売してくださるとのこと。

「その売り上げを、みづほちゃんの本の自主出版費用にして欲しい」
と……(感涙)

思わず、「どうやって恩返しをしたらいいんだろう……?」 と言うと、
「恩返しは、本を書いてくれること」 と未奈ちゃん。

あぁ、なんてありがたや……
がんばって、必ずカタチにするからね!!!


●最後になりましたが、
Mina*Hanaでのイベントの詳細を以下に。
ご都合つく方は、美味しいご飯を食べがてら、
どうぞいらしてくださいね……!

●●●2011年9月22日(木)●●●
≪旅するはらっぱDAY@Mina*Hana~皆花~≫

◆14:00~18:00(ご希望の方に、随時)
…覚醒ART 『姓名判断ポエム』

 お名前をもとに、その場で詩を手書きしてお渡しします。
 印刷所で処分されるところだったA3サイズの立派な色付き洋紙に
 色ペンで詩を書き、クルッと丸めてお渡しする、ビッグな“名詩”。
 あなたの内に潜む可能性に出逢ってください。
 いつも目に入る場所に貼っておくと効果的です。

・所要時間…約20分(お食事やお買物の間に仕上げます)
・お代…1枚 1000縁
 (うち3割を、NPO法人・森林再生ネットワーク北海道
  「もりねっと」に寄付します)

◆19:00~20:30
…スライド&トーク 『地球ドキュメンタリー~今もこの星の上で』

 地球の素顔や、世界各地で生きる人々の姿を通し、
 この星の見えないつながりを感じ、意識を地球規模に広げる、
 90分のアーストリップ。めくるめく一夜を、ぜひご一緒に♪

・お代…おとな: 1500縁 (1ドリンク付き)
    高校生: 500縁+1オーダー
    中学生以下: 無料(1オーダーのみお願いします)

・定員…20名さま(Mina*Hana~皆花~ TEL・0142223787
 まで事前にご予約ください)


●自給自足レッスン 21 新“縁ネルギー”4 ~魅惑の肉体関係~

2011年09月15日 | ほっかいどう旅
しばしごぶさた、すみません…!

仕事と用事でちょっと札幌に行っていて、
昨日の夕方、洞爺湖に戻りました。

毎月1回1週間くらいずつ札幌に戻っていたのですが、
これが今期レッスン中ラストの札幌帰りでした。

●札幌に帰るたびに実感していたことは、
洞爺湖と札幌の水・空気・音の違い

今回は最も、水の違いを強烈に感じました。

国内でも塩素臭が少なく美味しいとされ、
ペットボトル販売までしている札幌の水道水ですが、
どうにもこうにも臭くて飲む気がしなかったのです。

札幌の我が家は町なかのマンションなので特にそうなのでしょうが、
これまでは、麦飯石を入れたボトルやヤカンから飲めば
ふつうに美味しく感じていたのに、
今回はそれでも臭みを感じて、ホトホト参りました……

洞爺湖の深水の井戸水をいただいている
ちゃいはなの生活がベースになっていたことで
自分の感覚がかなり敏感に(正常に)なったんだなぁ…!と実感。

うぅ~……もう都会生活には
戻れない体になってしまったのかもしれません…(笑)


●札幌で暮らしているときは全く気にならなかったのに、
7月~ツキイチで札幌に戻るたびに、
水がクサイ。空気がクサイ。車の音が、とにかくウルサイ。

札幌の街に着くと、
それまで開いていた全身の五感が、
パタパタパタ~といっせいに扉を閉め、

排気ガスを吸わないように、
自動的に呼吸が浅くなるような気がしました。

そんなふうに体の変化を意識したのは札幌に来て初めてだったので、
自分の全身がみるみるうちに都会仕様に自動フォーマットされて行くのを
ただ呆然と感じながら、人体の神秘を味わっていました。

洞爺湖生活で、きっと私は感覚が浄化され、
以前よりずっと敏感になったんだと思います。

というか、
きっと都会に暮らしているとヒトは自分を守るために自動的に、
無意識の「化学物質過“鈍”症」になるのでしょうね。

●7月に最初に帰札したときは、
その前日に、生まれて初めて2日間の断食をしました。

これは、トマト畑で作業をしつつも、
丸1日食べずにいたのでパワーが出なくて
ボーッとしている私(笑)。

断食慣れしているダイちゃんが

「断食の時はムリせずゆっくりした方がいい。
 ムリにしゃべらなくていいし、今日は店に出なくていいよ。
 体との対話を楽しんで」

と言ってくれたので、お言葉に甘えて湖へ。
(ちゃいはな前の道路を渡って草地を下ればすぐ湖です)

揺れる水面が目にやさしく、見渡せば心も遥か。い~い気持ち。
で、迷わず入水。水の中に入りたくてたまらなかったんです。

頭のてっぺんまで沐浴して、しばしゆっくりスイミング。

仰向けに水に浮かび空を見ると、
青空に細密なウロコ雲がどこまでも広がって……

太陽の光がウロコ雲を照らしている風景があまりに美しくて、
何だかこの世ではないところにもって行かれそうで、
ちょっと怖いくらいでした。

水から上がって、湖畔の天然砂利の上に仰向けに横になると、
日光で暖まっていた背中の砂利が心地よくて……
断食の眠さとあいまって、しばし熟睡(笑)。


●目が覚めると、今度は ちゃいはなに戻って庭に布を広げ、
ひとり、まったり、“耳澄ましピクニック”をしました。

森から、いろんな鳥たちのいろんな鳴き声が聞こえてきます。

こちら側で鳴き声がすると、しばらくしてから同じ種類の鳴き声が
遠くの方から応えるように届くのです。

別の音色の鳥が鳴くと、またそれと同じ音色の鳴き声が遠くから。

その中にカラスの声も混じっていて、
久しぶりに 「からす~なぜ鳴くの~♪」 の優しい歌を思い出しました。

最近はカラスというと悪者のイメージですが、
もともとは彼らも山にいて、のどかな 「呼べば応える」 を
繰り返していたんだな~って。

鳥たちの会話は、時折途切れながらも、
ずーっといつまでも続いていました。

ちゃいはなの裏の森には こんなにもいろんな鳥がいて、
離れたところにいる同じ種類の鳥たちは毎日
こんなふうに会話していたんだなぁ……と初めて気づきました。

耳が3Dになったみたい。
自分の感覚がものすごくクリアになっているのを感じました。


と同時に、目も自動的にブルーレイ化したように、
ふだんより細部までクッキリ見える気がしました(笑)。

「ミュータントメッセージ」という本の中で、
オーストラリアの先住民と砂漠を歩いて旅した作者が

「何日も空腹のまま歩き続けるうちに、
 目に入る岩の複雑な模様を見て、栄養を得るようになった」


というようなことが書いてあったのを、
実感とともに思い出しました。

そうか、栄養って、目からも耳からも摂ってるんだな……

ヒトは口からだけじゃなく、
目からも、耳からも、鼻からも、皮膚からも食べてるんだ!


考えてみれば当たり前にも思えるけれど、
これは私にとって大きな発見でした。

体はボーッとしてるのに、
頭にはいろんな想いが廻ります。


●虫の多種多様さ、多さにも、あらためてビックリしました。
世の中にはこんなにたくさんの虫がいるんだなぁ…!って。

湖畔で寝ている間も、ひっきりなしにいろんな虫が
私の肌の上に止まったり這ったりしました。

見えないくらいちっちゃいのから、大きいのまで。
いろんな種類のハエやトンボや蝶やアブのように羽根つきの虫から、
羽根のない、ありんこのようなものまで、イロイロ。

くすぐったかったり、かゆかったり、気には障ったけれど、
それほどイヤだったりムカついたりしていない自分に驚きました。

まぁ、私の方が彼らのテリトリーに侵入してる
でっかいオジャマ虫なんだから、しゃーないか……という感じ(笑)

と同時に、皮膚の敏感さにも我ながら感動しました。
人間のセンサーというのは、驚異的に精密なんだなー!と。
だって、見えない違和感もちゃんと察知するんですから!


湖の中では小魚に皮膚をつっつかれたし、
見えないけれど、きっとプランクトンもいっぱい。

この世は本当に生き物だらけ。

人間は無数の生き物たちに囲まれ、彼らと一緒に生きてる
一種の生物に過ぎないんだなぁ~


と、自分の存在が、小さくなる薬を飲んだ不思議の国のアリスのように、
シューッとちっちゃくなっていくような感じがしました。

食べないだけで
こんなにいろんなミラクルが体験できちゃうなんて、
「断食」って、ディズニーもビックリのワンダーランドです(笑) 

●断食でもう一つ思ったことは、

「食べることに煩わされない」って、
なんてラクチンで、なんてツマラナイんだろう!


ということ。

人と会うときも、必ずと言っていいほど、
傍らには飲みものや食べものがある。

食べものや飲みものがあるとコミュニケーションが円滑になるし、
一人のときも、食べもののことを考えるだけで
楽しい気持ちになる。

人間にとって「食べる」ことは、
最も手軽なエンターテイメントなんだなぁ…!

だから、何かに夢中になっているときは
食べるのも忘れて打ち込んでしまうけれど、
食べる以外に楽しいことがないと、
必要以上に食べちゃうんだ……!


と、ひとり、心底、腑に落ちた私でした。


●ちゃいはな生活で見つけた肉体についてのもう一つの大発見は、
「満腹感について」です。

私はここに来てから、ほとんど間食をしなくなりました。

一食の量もこれまでより少な目で(私は都会では大食漢でした。笑)、
メニューも1~2品(ごはん+味噌汁とか)だし、内容も超シンプル。

何しろ、周りにお店もないし、運転もしないので、
ちゃいはなにあるもの をいただいているため
自ずとシンプルになるわけですが(笑)、

シンプルかつ、限られた食材しかないにも関わらず、
満足度がすごーく高いのです。

それはきっと、

庭に生えているハーブを摘んですぐお茶にしたり、

食事の直前に青ジソを摘んできて、お味噌汁に入れたり、
おかずやごはんを包んで食べたり、

畑から採ってきたトマトを洗ってすぐサラダにしたり、

元気な鶏ちゃんからもらった卵で卵かけごはんをしたり、

そんなトマトと卵を

ちゃいはなの奥さんのケイコちゃんが作った絶品味噌で

パパッと味噌汁にして、青ジソを散らしたり……

というように、

“生きた食材”を、ほとんど“生きたまま”いただいているから。

「そういうものは、普通の食材よりエネルギーが高いんだよ」

と、エコビレッジライフ体験塾生の、ユカさん。
このたび札幌でお会いしたときに私が

「こんなワンパターンかつ少量の食べもので、
 なぜこんなにも満足できるんだろう?」


と話したときに言ってくださった言葉なのですが、
そっか~!と謎が解けた気持ちになりました。

農薬にも化学物質にも本来の“味力”を阻まれることなく、
大地と雨と太陽エネルギーで、雑草にも負けずたくましく育った野菜や、
そんな畑を走り回っている鶏ちゃんたちが生んだ卵は、
ただでさえエネルギッシュな上に、

それらを毎日、ほとんど“踊り食い”しているのですから、
ワンパターンであっても、少量であっても、
これまで都会生活で食べていたものより格段にエネルギーが高く、
味も養分も酵素も濃密で、満足度も高い、
というわけなのでしょう。

●幼いころ東京の新宿で育ち、OL時代は銀座に通っていた私は、
都会も決して嫌いではありません。

札幌に来てからも、
すすきのの下世話でうらぶれた雰囲気に包まれると
何となく落ち着く気がするし(笑)、
人工物の中にドップリ埋没する感覚も、実はけっこう好きなのです。

でも、日々こんなにもダイレクトに、
ストレスフリーな自然エネルギーとの肉体関係
を重ねてしまった今、この快感を離れ、
五感を閉じて生きなくてはならない環境の中に
再び戻れるのだろうか……?と、身もだえしている私です。



●自給自足レッスン⑳ 新“縁ネルギー”3~お互いSUN(特技交歓)~

2011年09月06日 | ほっかいどう旅
●早くも9月がスタートし、
 私の自給自足レッスン@ちゃいはな も2ヶ月が経過。
 残すところ今月いっぱいとなりました。

 が……!

 「7~8月で廃材小屋を作り、
  そこで自給自足&自家発電生活をやってみる!」

 ……という計画は、結局来年に持ち越すことに決定。

・作業を進めるうちに 「簡易的な小屋づくり」 の計画が、
 「長く使える家づくり」 にレベルアップしていったこと

・毎日カレー店を営みつつの作業で、
 天気にも左右されるので、
 思いのほか家作りに時間が費やせなかったこと

・廃材利用は規定の新品材を使うより、
 工夫と加工がずっとたくさん必要で、
 そのぶん多くの時間がかかること


……が、延期の理由なのですが、
考えてみれば当然だよな~と、
今更ながら、しみじみ納得。

たとえお客さんが数人しか来ない日だって、
お店として開店している限り、
その時間は確実に 「お店モード」 となり自由にはならないし、


(以前 「タネポタアニ」 というお店をやっていて
 そのことは経験済みだったはずなのに忘れてました~笑)

「廃材利用=手間と時間がかかる」

ということは、廃材ノート作り一つをとってみても、
私自身が体感していたこと。


(考え考え工夫して作るのは、
 とっても楽しい作業でもあるのですけれど)

びっちり時間を費やせるわけでもないのに、
3ヶ月で建てようとしていたこと自体が
無謀だったと気がつきました。

でも、やってみなけりゃわからんかった~
いや~勉強になりました(笑)


●……というわけで、
この3ヶ月間は 「自給自足レッスン・一学期」
という感じで、お楽しみは続くことになりましたが、

ここまででも発見や情報がテンコ盛りなので、
10月~は、これまでの実践と学びからの情報を、
ともかく何らかの形 (一人歩きしてくれる冊子や本など)
にまとめてみようと思います。

乞うご期待!



●で、本日は、その中でもぜひ触れたいと思っている、
「お金を卒業する“交歓”システム」 の一つ、
「お互いSUN」 の実践例をご紹介。

「お互いSUN」 とは、
お金ではなく特技の交換(交歓)で、
お互いに太陽に成り合うしくみ
 (ネーミングはモチロン私。笑)

私はこれまで自分の仕事を通じて何度か実践してきたのですが、
今回は、このブログでもおなじみの宇宙くんファミリーと行うことに。


●大工仕事は不慣れで不得意な私にダイちゃんの補佐は勤まらず、
 申し訳なく感じていたので、

 大工仕事が得意な宇宙くんと交歓できたら…と思い、

 私が得意な

◆広告(プランニング・コピーライティング・プロモーション活動など)
◆トーク(講演・司会・コーディネイトなど)
◆歌作り、詩作り、文章作り
◆廃材を利用した雑貨づくり
◆料理・炊事・掃除・整理整頓などの家事
◆頭・顔・体・手足…のマッサージ
◆歌うこと、ハモること


 ……などとの 「お互いSUN」 を、宇宙くんに持ちかけたのです。

すると、それを傍らで聞いていた
奥さんのシホちゃん(妻であり、母であり、音楽家!)が私に
「今度出すCDの広告相談に乗って」 と言ってくれて、

めでたく交渉成立(笑)。


・シホちゃんと宇宙くんチームは、広告費をかけずに
 広告プランとコピーライターをゲット


    ↓↑

・私とダイちゃんチームは、人件費をかけずに
 小屋作りの強力助っ人をゲット


……という 「交歓の環」 が成立したのでした。

今見たら、シホちゃんが私と打ち合わせした日のことを、
詩のような文章でブログに書いていてくれました。
ありがとう…(涙)


これは、長時間の打ち合わせのあとの、洞爺湖沐浴の図(笑)。

彼女の広告をプランニングするに当たって、
彼女のことを理解したくていっぱい話をしたこの日、
私は彼女を通して、
忘れていた自分にも出逢えた気がしています。


こんなふうに仕事がめぐるって、すばらしい。

この星では、みんなほんとはずっとこうして、
自然と 「お互いSUN」 してたんだよね、
ほんの40~50年前までは。

だけど 「お互いが持っている多様な恵み」 の代わりに
「画一化したお金」 での交換が主流になっちゃってから、

人はお金を求め、お金に光を当てる代わりに
お互いの存在を見ないようになっちゃった。


私は、人がお金のためではなく人のために働き、
一人一人がお金よりも金色に輝く世の中を、
もう一度見たいと思っています。


原発より、太陽。
お金より、人間。



「物々交換が主流で、貨幣がなかなか流通しなかった」

という貨幣経済時代前には当たり前だった交歓のシステムを、
もう一度 “意識的に” 人類が選択したら、
今起きている世界中の悲劇は、
みるみるうちに激減するような気がしてなりません。


●私がお金のことを考え始めた約5年前のある日、

出版されて間もない、ドイツ人女性の著書

「食費はタダ。家賃もゼロ円。
 お金なしで生きるなんてホントは簡単!」


という本に、札幌のブックオフで出逢いました。

この本を読んで自分の想いが間違っていなかったことを確認し、
とても勇気をもらいました。

いつか作者に会いに行きたいと、
私は本気で思っています。




●自給自足レッスン⑲ 新“縁ネルギー”2~ご近所さん~

2011年09月03日 | ほっかいどう旅
●ちゃいはな生活で、
 ご近所づきあいのありがたさが身にしみている私。

 ご近所とのつながりが毛細血管のようにめぐって、
 生かされているんだな~と感じます。

 ちゃいはな生活3ヶ月目にさしかかったばかりの私ですが、
 ちゃいはな一家や出逢った方々のおかげで、
 この2ヶ月あまりの短期間に、
 ほんとうに多くの地元の方々とご縁をつなぐことができました。

 ¥はなくとも、ご縁があればこんなに豊か!

 今日は、そんな “ご近所縁ネルギー” の一端をご紹介します。

●こちらは、以前もこのブログに登場した佐藤宇宙くん、のお宅。
 『地元木材』 を自力でフローリング加工して貼ったという、
 彼のお宅を訪問したときの写真です。

小2のモモちゃんを筆頭に、3人のコドモタチが走り回る佐藤家は、
仕切りのない板の間20畳リビングがメイン。

ちゃいはな と同じく井戸水仕様のボロボロの古民家を、
宇宙くんが去年の冬からコツコツ手直しして、
ここまでの状態にしたのだそう。

家作りはまだ進行中ですが、
食品庫にしようと思っているというスペースには、
なんと空気の流通を利用した非電化冷却BOXが。

おチビちゃんが足を載せている小箱の底に穴があいていて、
床下の冷気が箱の側面から室内に入る、
という超アナログシステムですが、
通気口の側面に手を当てると、ほのかに冷気が。

この空間を大きな箱で覆えば、
確かに 「非電化冷蔵庫」 になりそうです。

そしてこちらが、
地元の製材所で1枚¥300だったという板に
自分たちでヤスリをかけ、蜜蝋を塗って磨き上げたという、
こだわりのフローリング。

素足に気持ちよく、見た目もステキです。

●というわけで、宇宙くんからの情報をもとに、
 私たちも地元の製材所を調べ、訪問してみました!

 それが、こちら。
 ちゃいはなから車で20分くらいのところにある、
 「久保内木工所」 さんです。

昭和14年に木工所になる前は、鉄工所をやっていたそう。

「昔は水車が動力だったんだ。
 長流川(おさるがわ)の水力を利用した水車で
 丸ノコを動かして、鉄や木を挽いていたんだよ」


と、この道60年以上の加藤さん(なんと現在80過ぎとのこと!)。

「輸入材ではなく、地元の木材を使いたいんです!
 微力でも、日本の森林再生に参加したいんです!」


と、思わず熱く語ってしまった私の話を、
現社長の息子さんと2人で真剣に聴いてくださり、

私たちにとっては充分上等な地元材を、
8畳分¥13600ポッキリ
分けていただけることになりました。

これはホーマックで輸入材を買うより安値。
しかも、宇宙くんのように自分たちで磨く必要もないくらい
ツルンとした木肌になっていて、

「これならニスを塗るだけで、すぐ床材として使えるわ」

とダイちゃん。
ありがたいね~!

●加藤さんは、息子さんともども、
実直さと誠実さがお顔に表れている感じの方々。
作業場も倉庫もとてもキレイで、愛情が感じられました。

ご自宅は、地元の材をふんだんに使った、圧巻の木の家。

「既成の合板や輸入材を使わず、地元材や古材を手間をかけて使う、
 というのは、いちばん贅沢でワガママなことですよね」


と息子さん。
本当に、おっしゃる通りです。


●80過ぎのお父さんからは、

・戦後間もない昭和15年当時にできた今はなき鉄道 「胆振線」 は、
 羊蹄山の湧き水で有名な京極地区の奥にあった鉱山から
 鉄を運ぶために敷かれた鉄道で、昭和50年代まで走っていたこと。

・鉄鉱石を採り尽し、もう鉱山はなくなってしまったけれど、
 かつてはこの鉱山のおかげで室蘭が鉄鋼の町として栄え、
 その影響で壮瞥町(この木工所やちゃいはなの地元)も
 今より4倍の人口で賑わっていたこと。

・鉄を運ぶ役割を担っていた室蘭港は
 かつては人口18万を誇る活気あふれる天然港だったけれど、
 今では人口港の苫小牧の方がずっと活用されていること。


……などをお聴きし、
 時代の体験者から語られる生々しい歴史ドラマに、
 私はも~大コーフン!

 材を分けていただくだけでなく、
 お話を伺うためにも再訪問しよう!
と心に誓ったのでした。


●さて、久保内木工所さんと回り逢えたのは、
 実は、もう一方のご近所さんのおかげでした。

 8年前、関西からこの地に移住して来られたという、
 ちゃいはな から自転車で10分以内のところにお住まいのSさんが、
 私たちと加藤さんのキューピッド。

 フラリと ちゃいはな に訪れたSさんに、
 宇宙くんからの情報をお話しし、

 「地元の製材所情報とか、ご存知ありませんか?」

 と、試しに質問してみたときに、

 「地元の製材所? あーあるある!」

 と教えてくださったのです。(ビンゴ!)


●Sさん宅は、ステキなログハウス風の大きなおうち。


家庭菜園&コンポストも、


1年分の薪がストックされている薪小屋も、



立派な木工小屋も、


ステキな東屋も、


雨水タンクも、


貯水システムも、

ぜ~んぶお手製。

ダイちゃんがニコニコしながら紹介してくれた方だけあって、
「あるもの」 や 「廃材」 を
楽しんでフル活用しているオジサマなのです。

そしてSさんの奥様がこれまた、
古着などの布を裂いて折り直し新たな布を再生する「裂き織リスト」。








「ここに移り住んだ4月にね、
 夜明けに外を見たら、雪解けの大地から
 一面に湯気が立ち昇っていたの。
 地球が息をしてる!って感じて涙が出たわ」

「ここで暮らすようになって、
 日の出、日の入り、月の出、月の入りを毎日見ていたら、
 太陽と月の位置が季節で移動していくのがよ~くわかるの。
 なんだか宇宙を感じるわ」

と、少女の瞳で話してくださる、
なんともステキな女性なのです。



土地の魅力は、そこに暮らす人の魅力で、
やっぱり、より一層輝くものなのですね。


洞爺湖と有珠山の恵みの土地で、
ちゃいはなファミリー以外の方々との
ご縁もどんどん授かって、

ここがだんだん かけがえのない場所になりつつあるのを
不思議な気持ちで、感じています。



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