『杉原千畝』を観てきた。
彼のことは、名前ぐらいだけれど知っていた。沢山のヴィザを発券した人、というぐらいしか知らなかった。間諜活動をしていたとか、ペルソナ・ノン・グラータ(Persona non grata)を受けていたとかは全く知らなかった。
日本のために悪役を引き受ける。そんな人だったんだろう。
だが、その日本を彼は信じられなくなっていく。
日本とドイツやソ連との関係。日独が手を結べば、世界を巻き込む対戦に日本は巻き込まれていく。
そして、日本はアメリカに負ける。
そこまで彼は読んでいた。でも、それを日本政府は受け入れることは無かった。
日本政府は自分自身で日本を潰そうとしているんじゃないか。彼はそう思ったのかもしれない。
そして、日本から反骨する行動に出る。
それが、リトアニアにいるユダヤ難民への日本国内を通過するためのヴィザの大量発行だ。
2139枚。記録に残る彼が発行したヴィザの枚数。
沢山のユダヤ人を助けた。
彼は、後世に語り継がれる偉大なことをなした人物。
そうなんだろうか。
ヴィザで助かった人数は6,000人いるらしい。
現在、その子孫たちは40,000人いるとも言われている。
ホロコーストでは6,000,000人が犠牲になった。あくまで通説としてだけれど。
彼の行動は、人道的だと思うけれど、どこかエゴイズムを感じる。
彼の行動は、どこまで意味があったんだろうか?
彼は、常に安全なところにいて、上手く立ち回っていただけなのではないだろうか?
彼は、賢きたる愚者だったのではないか?
彼は、日本人を助けられなかったのだから。
戦渦に塗れる日本国土。
焦土と化した都市。
杉原千畝が守りたかった日本。
愚かたる愚者たちが招いた当然の帰結。
あの時代、日本は愚者しかいなかったんだろう。
でも、それも当然の帰結だったんだろう。
杉原千畝は、愚者の中で“自分が愚者であると知っていた”数少ない日本人なんだと思う。
彼のことは、名前ぐらいだけれど知っていた。沢山のヴィザを発券した人、というぐらいしか知らなかった。間諜活動をしていたとか、ペルソナ・ノン・グラータ(Persona non grata)を受けていたとかは全く知らなかった。
日本のために悪役を引き受ける。そんな人だったんだろう。
だが、その日本を彼は信じられなくなっていく。
日本とドイツやソ連との関係。日独が手を結べば、世界を巻き込む対戦に日本は巻き込まれていく。
そして、日本はアメリカに負ける。
そこまで彼は読んでいた。でも、それを日本政府は受け入れることは無かった。
日本政府は自分自身で日本を潰そうとしているんじゃないか。彼はそう思ったのかもしれない。
そして、日本から反骨する行動に出る。
それが、リトアニアにいるユダヤ難民への日本国内を通過するためのヴィザの大量発行だ。
2139枚。記録に残る彼が発行したヴィザの枚数。
沢山のユダヤ人を助けた。
彼は、後世に語り継がれる偉大なことをなした人物。
そうなんだろうか。
ヴィザで助かった人数は6,000人いるらしい。
現在、その子孫たちは40,000人いるとも言われている。
ホロコーストでは6,000,000人が犠牲になった。あくまで通説としてだけれど。
彼の行動は、人道的だと思うけれど、どこかエゴイズムを感じる。
彼の行動は、どこまで意味があったんだろうか?
彼は、常に安全なところにいて、上手く立ち回っていただけなのではないだろうか?
彼は、賢きたる愚者だったのではないか?
彼は、日本人を助けられなかったのだから。
戦渦に塗れる日本国土。
焦土と化した都市。
杉原千畝が守りたかった日本。
愚かたる愚者たちが招いた当然の帰結。
あの時代、日本は愚者しかいなかったんだろう。
でも、それも当然の帰結だったんだろう。
杉原千畝は、愚者の中で“自分が愚者であると知っていた”数少ない日本人なんだと思う。