世間知ラズノ孤独

享楽日記。

8月に読んだ本

2012-09-18 | 

『図解戦国武将別日本の合戦40』 若桜木虔・山中將司著 
『関ヶ原 ‐誰が大合戦を仕掛けたか‐』 武光誠著 PHP新書
『謎解き関ヶ原合戦 戦国最大の戦い、20の謎』 桐野作人著 アスキー新書
『関ヶ原の戦い 日本史上最大の大合戦』 新・歴史群像シリーズ

そういえば関ヶ原って15日だったんですよね。
戦国時代というのは、言ってみれば壮大な陣取り合戦で、その最後にして最大のものが関ヶ原だったわけですね。
国や時代や規模の大小を問わず、争いというのは必ず双方に正義というか大義名分というか言い分があるものですが、これだけ武将が入り乱れると、国主としての損得とか、個人的な恨みつらみとかも入り乱れて、およそ気持ちをひとつにして戦うなんて無理な話だったんですな。巻き込まれた領民や足軽たちはいい迷惑だよね。
情報の伝達や移動手段にしても、今とは違いすぎるからなんだかのんびりして見えるけど、おかげで不本意な参戦を強いられ、結果一族やその国が悲しい運命をたどってしまったりしてホント可哀想すぎるよC氏・・(><。)
三成は本当に嫌われ者で人望がなかったみたいなんですけど、それは真面目すぎて融通がきかなかったからで、家康のほうがよっぽど腹黒い狸と言えるよね!
知れば知るほど、好きな武将に肩入れすればするほど、家康が嫌いになる(笑)

ところで、今まで目にしたことのある辞世でいちばん好きなのは伊達政宗公のものなんですけど、同じくらい美しいものを見つけました。

北条氏政 「我身今消ゆとやいかにおもふべき空よりきたり空に帰れば」

氏政は、秀吉に攻められて、小田原城で切腹させられてしまうのですな。
結果的に北条氏を滅亡させてしまったせいで、愚者の烙印を押されてしまっていますが、政治家としてはそれほど悪くはなかったらしい。情の厚い人でもあったらしいです。

新撰組の時も思いましたけど、信用できる史料が少ないので、いろんな解釈ができるわけで、研究者の数だけ「関ヶ原の合戦」があるといえるのですね。
また関ヶ原に限らず、それぞれの武将の立場から見てみれば、どの合戦も意味合いが違ってくるわけで、本当に興味が尽きないです。
歴史って萌えの宝庫だよね、いろんな意味で!!(笑)