お福さんの日記

徒然なるままに、風の吹くまま気の向くまま、茶の湯、庭に咲く花、野菜作りなど、日常の出来事を綴ってみました。

2024年 お初釜

2024-01-12 09:22:17 | お茶

2024年のお初釜(正式にはお初点て)を無事に迎えることができました。

お福は前々日からねじり鉢巻きで大忙し。庭を掃き、料理の材料の買い物に行き(まあほとんどはお福畑で収穫たものなんですが)

前日は、使うお道具をあれこれ出し、料理の器も盛るものを考えながらあれこれと。

午後には、出来る限りの下ごしらえをし、今どんなお花を使えるか、庭の周りを一周。

で、当日は、朝早く庭のお花を切り、水あげし、お部屋のお掃除をして、身支度。

お着物が汚れないよう割烹着をして、いざお点心づくりをスタート。

 

 お福、準備している途中で玄関でピンポーン。

あわてて割烹着脱ぎ捨て、玄関に出るも、もうそのままでお着物汚れるもなんのその。奮闘!

これは、お吸い物(カニしんじょ、庄内麩、梅生麩、水菜、吸い口はユズ)

で、できあがったお膳は、

お寿司のお膳。

紅富士の寒天寄せ、煮豆、紅白なます、器はねぇ、盃なんですぅ。杉木地銘々皿は、ようかん、伊達巻、タラの芽の天ぷら、サツマイモのきんとん、八つ頭の煮物、粟麩の柚子味噌掛け、う巻き、栗渋皮煮の蜜漬け、キンカンのカンロ煮、粟麩を除いて、すべてお福の手作りで畑や庭で採れたものです。

果たして、お味はいかに。

 

お部屋の設えは、

お床、

「福寿」幸福と長寿 大亀老師筆。

待合は、

 ご亭主さまのお爺様が描かれたものだそうです。

手前座、

 今年は高麗卓に締め縄を張りました。毎年初釜は真台子だったのですが、今年は高麗卓にしました。薄茶を花月でしようと思ったものですから。

お水指は、杉田祥平造の松唐草。

炉縁が鵬雲斎お好みのやはり松唐草、松唐草がダブりました。はてさて、

お福の帯の松の柄でお許しを。

正客、連客、ご亭主の挨拶から始まり、初炭手前をして、お懐石となりました。

 お座りになれない方には、テーブルをお出ししました。

手前にある手付きの器は、香の物、お福の物置の漬物を総動員(笑)因みに右はお福、水屋でしたが、お相伴させていただきました。

懐石膳が下げられ、縁高にて主菓子を召し上がっていただきました。

 花びら餅を作りました。裏千家ではお初釜では花びら餅がふるまわれるのが常です。

 

みなさん召し上がっていらっしゃるとね、お福は水屋で、出来具合はどうだったかしら、ともう気が気では

ありません。

お菓子を召し上がっていただいた後は、一旦退席していただいて、おみ足のケアなどをしていただきました。

その間、亭主と水屋は席を改めます。掛物を、

お花に変え、お花は、紅白の侘助とロウバイ。花入れは信楽。

お茶入を高麗卓の前に設えます、が、あれ、まだ設えてありませんでした(すみません、お福せっかちなもので)

で、濃茶が各服点てで振舞われました。

濃茶の後は、後炭手前です、

ご亭主さま、環が火箸に掛かっていて、ちょっとミス。後炭の環は、炭斗の中に仕込むんですね。

初炭でつがれた炭ももうこんなにながれています。

湿し灰がまかれ、炭が再びつがれたところです。

後炭手前が済んだところで、薄茶は、花月で行われました。

連客様が八畳から、四畳半にはいり、折据が正客様の前に持ち出され、茶巾、茶筅、茶杓を仕込んだ薄茶碗が運び出され、棗と置き合わされたところです。

初花にあたった四客様が薄茶の準備をしているところ。

あまり写真が無く、ながれが飛び飛びで、分かりづらかったことと思います。

最後に、お福と、花月で月に当たらず薄茶がいただけなかった方と、お座りになれない方とで、薄茶を一服いただきました。

お干菓子は、

落雁とえびせんべい。干菓子器は津軽塗です。

薄茶で使われたお茶碗、

待合で、ご亭主様おもたせのいちごをいただき散会となりました。

お福、フゥー(笑)

 

七日の七草がゆ、

お福の家ではお餅がはいります。神様、仏壇に供えました。

初釜の翌日11日は鏡開き、お供え餅をさげ、そのお供え餅でお汁粉です。

で、またまた神様、仏壇にお供えし、お福もいただきました。

この日は昨日の初釜の後片付けでお疲れ、残りの伊達巻と残りの八つ頭、残りの香の物で。

 

ブロ友さんから、見事なイチゴのプレゼントです、

大きなイチゴ、甘くてとてもおいしかったです。

ねこママさん、ありがとうございます。

 

家族の新年会が終わり、茶の湯ではお初釜が済み、七草、鏡開きも済ませ、お福今ホーッとしているところです。後は来週お家元様のお初釜式に参列をすれば、ようやく正月行事も終わります。

と思ったらまだ一回ありましたぁ~~~~~。

14日に繭玉ダンゴを作って神様にあげるんですぅ~~~~~。

それで、お正月に飾った飾り物を焚き上げ、その火でおダンゴを焼くんですぅ~~~~~。

焼いたおダンゴを食べると風邪を引かないんだとか。

 

長々と読んでくださってありがとうございます。

お初釜の記事も長々、写真の関係で飛び飛び、ごめんなさいね。

これからは炬燵で冬ごもりといきまーす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント (24)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 昨年暮れの仕事から新年へ。 | トップ | おひとりさんでどんど焼き。 »
最新の画像もっと見る

24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます。 ()
2024-01-13 09:40:15
準備が大変そうですね。
お写真を見せていただくだけでもすごいな~と思いました。
お懐石、美味しそうです!
花びら餅も美味しそう!!
お茶のことはよくわからないのですが、やはり花入れとお花に目がいきます。
信楽の花入れに紅白の侘助と蝋梅、素敵ですね。
七草がゆにはお餅が入るのですか。
そうそう、母がいたときは鏡開きで鏡餅をぜんざいにしていました。
お初釜 (mcnj)
2024-01-13 10:15:20
お早うございます。

茶事のことは、全くわかりませんが、豪華なお茶席でしたね。
今年の茶事も、いよいよ、始まりましたか。
静さん、 (お福 )
2024-01-13 16:52:52
今庭にはつばきとロウバイくらいしか咲いていなくてね。今回のロウバイは素心ロウバイです。
満月ロウバイはまだ開花しません。少し遅いです。

はい、お餅がはいるんですよ。なのでね、お餅焦したら大変です。
静さんのお家でも鏡開きにはおぜんざいだったんですね。
鏡餅割るの大変でした。硬くて。
mcnjさん、 (お福 )
2024-01-13 17:04:09
はい、また始まりました。
思えばもう茶道教室を始めて30年にもなります。
よく続いてきたものだと思います。
お福のブログは茶の湯がメーンですので、どうぞ懲りずにおでかけしてくださることを願っています。
🌈凄いです~。😍 (koutoku)
2024-01-13 21:12:42
もう、見るもの 読むもの 別世界の出来事の様です。
こんな世界の「萩山居」(しゅうさんきょ)に(一生に一度)でいいから 参加して見たいですね~。😍

しかし、お福さまは「茶事」の(スーパーお師匠さま)ですね~!。
この全ての設(しつら)えを お一人でされるとは、
驚き!感心!尊敬 いたします。😍
Unknown (やっこ)
2024-01-14 00:23:20
お福さん、初釜おめでとうございました。
手作りのお懐石、どれも美味しそうですね~。
ひとつひとつ手が込んでいてよく作られたなぁと感激です。
お福さんもゆっくりなさってくださいね。
かがみ開き、昔は木槌で割ってカビもふきんで取って半分はぜんざいに、そして半分は小さく割ってカラカラに乾かしてあげ餅を作りました。
各部屋に小さな鏡餅を飾っていたので、たくさん鏡餅がありました。
塩味で美味しかったです。
今は、割ることもなく、パックの切り餅が入っていて味気ないですね。
こんばんは (PAPAさん)
2024-01-14 01:05:51
初釜 おめでとうございます」
茶事の事はわかりませんが 凄いお料理 全部一人でおつくりになったのですね~
お着物を着て盛り付けて・・・感嘆しましたよ。
さすがですね~
花弁餅も手つくりですか?
もう凄すぎて言葉がでませんが・・・

今は ゆっくりお休みくださいね。
ほっとしましたね~
お疲れ様でしたね(*^-^*)
Unknown (山小屋)
2024-01-14 08:50:24
豪華なお膳ですね。
お寿司が新鮮で美味しそうでした。
七草粥・・・
私もお餅を入れて食べました。
なかなか美味しかったです。
Unknown (nekomama123)
2024-01-14 09:48:16
初釜、おめでとうございます。

いつも思うのですが、お福さんがお一人で、お懐石の準備までなさるなんて、もう感服です。
すぱらしい、初釜でしたね。
加えて、お正月の歳時も。
お疲れ様でした。
しばらくは、ゆっくりなさってくださいね。

当方は、インフルエンザでダウンとなってしまいました。
十分注意してたのですが、今凄く流行っていますので、どうぞお気をつけてくださいね。
koutokuさん、 (お福)
2024-01-14 14:26:05
褒めすぎですよ~。
もう長いことやっていますので、慣れというものなんです。
お福自身楽しいんです。
させていただいています、の心境です。

コメントを投稿

お茶」カテゴリの最新記事