お福さんの日記

徒然なるままに、風の吹くまま気の向くまま、茶の湯、庭に咲く花、野菜作りなど、日常の出来事を綴ってみました。

台所の一日。

2024-01-27 10:48:25 | お茶

今週のお稽古は、お初釜の時のお道具そのままに復習をしました。

お床の掛物とお花だけが変わっただけです。

満月ロウバイにビワの花、花入れは自作。

なので、今回は使ったお道具の謂れなどを説明させていただこうと思います。

関心ございませんでしたらどうぞスルーしてください。

お床のお軸、

書かれている言葉の意味。記憶違いや間違いがあるといけないので、添付されている資料の画像をUPしています。

左端にしたためられている揮毫されている方の名前です。

お軸の仕様体裁です。

揮毫された大徳寺官庁髙田明浦老師のプロフィールです。

高田明浦老師の言葉。

待合のお軸、

生徒の御祖父様がお若い頃描いたものだそうで、次のようなモチーフがあるそうです。

狩野派の「渡唐天神図」です。

天神(菅原道真)が唐に渡る時の図のようで、梅の花、頭巾、袈裟のような斜め掛けバッグ?の3点がお約束のようです。多分これをモチーフに描いたもののよう、ということです。

しかしながら、道真公は唐には渡ることなく、没しているそうです。この姿の図は、多くの絵師が描いているそうです。

お釜、

古天明(古天猫)釜

確かに古天明釜にまちがいないという極め書。

古いものなので、ボロボロです。

棗、

蓋裏にある花押は認得斎の花押です。認得斎は(1770年~1826年)約200年前頃の方です。

裏千家 第十代 認得斎柏叟好み。棗なのに仕覆にはいっています。今日庵に所蔵されていたようです。

室町時代には、芦屋(福岡県)と天明(栃木県)で造られていた釜が珍重されていた。

それらの釜は、後に造られた釜と区別するために古芦屋、古天明と称される・・・ネットより。

香合、

色絵文箱香合、

橋本城岳のプロフィール。

お水指、

「松唐草」杉田祥平造、

杉田祥平のプロフィール

長くなるのでこの辺で。

 

しばらく畑に行かなかったので朝早く行って収穫してきました。

ネギ、ミズナ、ホウレンソウ。

ユズ、ダイコン、ハクサイ、セロリ。このほかに、里芋、八つ頭、小カブ、ニンジン、キャベツ。

早速調理開始。

里芋と八つ頭の皮を剥き、小カブは皮をむいてスライサーにかけ、

里芋は甘辛煮、八つ頭はお砂糖と塩で、小カブは甘酢で和え、

小カブを甘酢で和えたので、大根、ニンジン、はセロリ、ハムと共にマヨネーズで和え、サラダに。

ホウレンソウは湯がいてお浸し、というわけで、

そして今宵のゆうげ、

タンパク質がたりないですよね。明日はお魚、お肉を。

このゆうげ、このまままた明日の朝食に。もしかしたら昼食にも(笑)

マーマレードも作りましたよ、

お友達の庭に生るみかんをいただいたのでね、それに、

カボス

スダチ

庭には黄色くなってしまったカボスやスダチがまだまだいっぱい生っています。

マーマレ-ドはどんな柑橘類でもできますが、カボスは苦味がきついので、何度か湯でこぼしました。

良薬口に苦し、といえどもあまり苦くては美味しくないですよね。

 

1月、睦月もあと僅か、バタバタと一か月が過ぎようとしています。

これから一年で最も寒いといわれている二月。

こたつむり、巣ごもりといきましょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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おひとりさんでどんど焼き。

2024-01-20 18:23:37 | 日常の出来事

お福がお家元の初釜式に参列したため、今週のお稽古はお休みでした。

というわけで、お福がおひとりさまでどんど焼きをした時の様子です。

以前は、地域で大掛かりなどんど焼き(斎灯払い=さいとばらい)をしたものです。方言でせいとばれーといいました。

子供達が七日にお正月のおかざりや古いお札などを集めてまわり、十四日に燃やしたものです。

あらかじめ、大人達が、太い木の枝や小枝を、できるだけほのおが高く上がるように形作っておいてくれたものです。

子供達には、お菓子が配られ、非日常的な光景にはしゃぎまわって喜んだものでした。そして大人達には、お神酒がふるまわれました。

各家々からは、お団子を針金にさし、篠竹に吊るし、熾火でお団子を焼いて、お互い交換して食べたものです。

最近は、子供達もそのようなことはしなくなり、どんど焼きの為に先立って準備をしてくれる大人達もいなくなり、いつしかどんど焼きという行事もなくなってしまいました。

その為、お福は、お正月のお飾りや、古いお札、古い卒塔婆をゴミに出すのはどうも抵抗があって、お福ひとりどんど焼きと相成っているわけです。

まずは、繭玉団子作りから、

上新粉をこね、

白と赤のお団子を作り、

蒸し上げました。

お団子を、

 

カシの木に差して床に飾ります。

以前はもっと大きな木に差し、みかんも差しましたよ。

丸いお団子だけでなく、双六の形だったり、小判の形だったり、お芋の形だったり、いろいろな形に作ってさしたものです。

さてお福は、お飾りや、古いお札、目の入っただるま、入らなかっただるま、古い卒塔婆などを畑に持って行き、

燃やしました。

こちらの畑は耕作者の方に許可を得ています。

炎も高く上がってきました。

お団子の出番です。

熾火の上でお団子を焼き、

こんがり焼けましたよ~。よそ様のお団子と交換して食べたものです。

このお団子を家に持ち帰り、

お雑器に持って仏壇に供えます。

焼いたお団子を食べると風邪をひかないという言い伝えがあります。

で、今宵のゆうげは、

お団子をいれたおつゆになります。

お団子を蒸したあとのお鍋にはまだいっぱい湯がたぎっていますので、あらかじめ用意しておいたネギとほうれんそうをゆがき、ネギヌタ、ホウレンソウの胡麻和えと大根のそぼろ煮。

ついでに翌日のゆうげ、

ムカゴご飯を炊きました。鶏と聖護院大根の含め煮、青首大根と魚河岸上げとチンゲンサイの含め煮。

ムカゴってね、

山芋のツルの付け根にある球根のようなもの。茎にくっついているが実ではないそうな。栗ご飯の食感に似ています。おつな味がします。

で、昨晩は、

焼き肉でした。

 

裏千家第16代お家元のお初釜式で、東京道場に行ってきました。

新宿から都営大江戸線でいくのですが、新宿駅が改装中で、従来の大江戸線の入り口がさっぱりわからない。案内板の標識があるのですが、どうにもよくわからない。ネットでみましたら、新宿駅から”徒歩”となっている。はぁ~、交通整理のような服を着た方に聞きました。

一旦新宿駅から外に出て西新宿まで歩くんだそうな。人の流れにそって歩いてみましたら、ありました、西新宿の駅の階段入り口が。

ようやく大江戸線のホームにたどり着きました。

田舎の婆さん大変でした。

わからなかったら人様に聞くのが一番ですね。みなさんほんとに親切です。

あらためて、人には親切にやさしく、ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2024年 お初釜

2024-01-12 09:22:17 | お茶

2024年のお初釜(正式にはお初点て)を無事に迎えることができました。

お福は前々日からねじり鉢巻きで大忙し。庭を掃き、料理の材料の買い物に行き(まあほとんどはお福畑で収穫たものなんですが)

前日は、使うお道具をあれこれ出し、料理の器も盛るものを考えながらあれこれと。

午後には、出来る限りの下ごしらえをし、今どんなお花を使えるか、庭の周りを一周。

で、当日は、朝早く庭のお花を切り、水あげし、お部屋のお掃除をして、身支度。

お着物が汚れないよう割烹着をして、いざお点心づくりをスタート。

 

 お福、準備している途中で玄関でピンポーン。

あわてて割烹着脱ぎ捨て、玄関に出るも、もうそのままでお着物汚れるもなんのその。奮闘!

これは、お吸い物(カニしんじょ、庄内麩、梅生麩、水菜、吸い口はユズ)

で、できあがったお膳は、

お寿司のお膳。

紅富士の寒天寄せ、煮豆、紅白なます、器はねぇ、盃なんですぅ。杉木地銘々皿は、ようかん、伊達巻、タラの芽の天ぷら、サツマイモのきんとん、八つ頭の煮物、粟麩の柚子味噌掛け、う巻き、栗渋皮煮の蜜漬け、キンカンのカンロ煮、粟麩を除いて、すべてお福の手作りで畑や庭で採れたものです。

果たして、お味はいかに。

 

お部屋の設えは、

お床、

「福寿」幸福と長寿 大亀老師筆。

待合は、

 ご亭主さまのお爺様が描かれたものだそうです。

手前座、

 今年は高麗卓に締め縄を張りました。毎年初釜は真台子だったのですが、今年は高麗卓にしました。薄茶を花月でしようと思ったものですから。

お水指は、杉田祥平造の松唐草。

炉縁が鵬雲斎お好みのやはり松唐草、松唐草がダブりました。はてさて、

お福の帯の松の柄でお許しを。

正客、連客、ご亭主の挨拶から始まり、初炭手前をして、お懐石となりました。

 お座りになれない方には、テーブルをお出ししました。

手前にある手付きの器は、香の物、お福の物置の漬物を総動員(笑)因みに右はお福、水屋でしたが、お相伴させていただきました。

懐石膳が下げられ、縁高にて主菓子を召し上がっていただきました。

 花びら餅を作りました。裏千家ではお初釜では花びら餅がふるまわれるのが常です。

 

みなさん召し上がっていらっしゃるとね、お福は水屋で、出来具合はどうだったかしら、ともう気が気では

ありません。

お菓子を召し上がっていただいた後は、一旦退席していただいて、おみ足のケアなどをしていただきました。

その間、亭主と水屋は席を改めます。掛物を、

お花に変え、お花は、紅白の侘助とロウバイ。花入れは信楽。

お茶入を高麗卓の前に設えます、が、あれ、まだ設えてありませんでした(すみません、お福せっかちなもので)

で、濃茶が各服点てで振舞われました。

濃茶の後は、後炭手前です、

ご亭主さま、環が火箸に掛かっていて、ちょっとミス。後炭の環は、炭斗の中に仕込むんですね。

初炭でつがれた炭ももうこんなにながれています。

湿し灰がまかれ、炭が再びつがれたところです。

後炭手前が済んだところで、薄茶は、花月で行われました。

連客様が八畳から、四畳半にはいり、折据が正客様の前に持ち出され、茶巾、茶筅、茶杓を仕込んだ薄茶碗が運び出され、棗と置き合わされたところです。

初花にあたった四客様が薄茶の準備をしているところ。

あまり写真が無く、ながれが飛び飛びで、分かりづらかったことと思います。

最後に、お福と、花月で月に当たらず薄茶がいただけなかった方と、お座りになれない方とで、薄茶を一服いただきました。

お干菓子は、

落雁とえびせんべい。干菓子器は津軽塗です。

薄茶で使われたお茶碗、

待合で、ご亭主様おもたせのいちごをいただき散会となりました。

お福、フゥー(笑)

 

七日の七草がゆ、

お福の家ではお餅がはいります。神様、仏壇に供えました。

初釜の翌日11日は鏡開き、お供え餅をさげ、そのお供え餅でお汁粉です。

で、またまた神様、仏壇にお供えし、お福もいただきました。

この日は昨日の初釜の後片付けでお疲れ、残りの伊達巻と残りの八つ頭、残りの香の物で。

 

ブロ友さんから、見事なイチゴのプレゼントです、

大きなイチゴ、甘くてとてもおいしかったです。

ねこママさん、ありがとうございます。

 

家族の新年会が終わり、茶の湯ではお初釜が済み、七草、鏡開きも済ませ、お福今ホーッとしているところです。後は来週お家元様のお初釜式に参列をすれば、ようやく正月行事も終わります。

と思ったらまだ一回ありましたぁ~~~~~。

14日に繭玉ダンゴを作って神様にあげるんですぅ~~~~~。

それで、お正月に飾った飾り物を焚き上げ、その火でおダンゴを焼くんですぅ~~~~~。

焼いたおダンゴを食べると風邪を引かないんだとか。

 

長々と読んでくださってありがとうございます。

お初釜の記事も長々、写真の関係で飛び飛び、ごめんなさいね。

これからは炬燵で冬ごもりといきまーす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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昨年暮れの仕事から新年へ。

2024-01-06 14:30:53 | 日常の出来事

明日はもう七草です。

先程、スズナ、スズシロ、ホトケノザ、ナズナ、ハコベラ、ゴギョウ、セリをとってきました。

元日からもう一週間が経ってしまうんですね。

 

暮も押しつまった30日、31日は毎年のことながらバタバタとテンションあがります。

お餅を搗く、

前日に糯米を洗い、水に浸しておいたのをセイロで蒸し、

蒸しあがった米を「もちろん」に入れてつきます。

3分後。

5分後。

10分後。

のし板の上に片栗粉を敷き、その上に搗きあがった餅をとりだし、

四角くのします。お福の家では四角い切餅なんです。これで糯米3キロ分。これを3枚、長男家に1枚分、次男家に1枚分、お福と長女で1枚分、切り分けて宅配。

あと、3キロ分は、

お供え餅にします。

床の間に飾り、

お福自己流のお花をいけ、

で、こんな感じ。

小さい方のお供え餅は、年神さん、仏壇、水神さん、荒神さん、恵比寿さんにお供えします。

そして一門飾りも、

以前は11か所にお供えしましたが、もう5か所にさせていただきました。

伊達巻を焼き、

羊羹を作り、

紅白なますをつくり、

お煮しめを煮て、

煮豆を煮ます。写真撮り忘れました。

 

新年、朝には、

神棚にお灯明をつけ、二礼二拍一礼。

5か所の神様にお雑器に盛ったお餅とお神酒を供えます。

それから、

新年会の席をそそくさと準備、そろそろ長男家次男家がやってきそう。

お福、アタフタ。

で、

まだお福が料理を盛ったお皿を運びきれないうちにもかかわらず、そしてまだ全員がそろわないうちにもかかわらず、飲兵衛達、もうカンパーイ。コラァー。

で、お嫁ちゃん達が手伝ってくれて、

一番左たっちゃんでーす。

もう大分食べ散らかされました。普段無口な息子達、お酒がはいると冗舌になります。

自分達でお酒を抱えてきます。ビールやワイン、等々。

ワインが一番よろしいようです。次男など、ワインのことなら一冊の本が書ける、なんてそらぶいています。飲兵衛なんです。

なんとまあ賑やかなこと賑やかなこと。

毎年同じ光景ですが、あっ、そう、孫達が年々大きくなって、お酒が飲めるようになった孫が二人。

お福も年とったなぁ。

来年もこんな光景をUPできるといいなぁ。

 

明日は、日向薬師さんに初詣に行きます。

日向薬師さんへの初詣はもうかれこれ40年くらいになります。

今年も無事に一年を過ごすことができますよう、お願いしてきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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謹賀新年

2024-01-01 10:20:16 | 日記

        明けましておめでとうございます。

              本年もどうぞよろしくお願いします。

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