小さい声でもあげてみよう

ゲイでドクター。そんな僕の地味ぃな日常。

僕の行く末は・・・

2006-04-28 00:02:57 | いまのこと。
仕事が始まったといっても4月中は本当にオリエンテーション的な
もので、殆どドクターとしての仕事をしていなかったわけです。
9時5時生活。どこの腰掛OLだよ!?みたいな。

そんな生活も来月からは吹っ飛ぶ予定なんですが、
思考停止寸前の労働になろうと今から考えておかねばならない事があります。

「2年後、一体どうするのか?」

多分医療関係者以外にはあまり知られていないと思うのですが、
医者は大学卒業後に2年間を自分の希望した病院で一定の研修を
積むことが義務付けられています。これがいわゆる研修医、なのですが、
それが終わった後、自分がどの診療科(いわゆる外科とか内科とか)
に進むか、そしてどの病院に就職するか、を自分で決めねばなりません。

自分が専門にしたい診療科を決めれば、あとは

一、自分の出身大学に戻って希望科に入局(就職)する。
二、自分が研修した病院に残る。
三、研修病院の系列大学の希望科に入局する。

この3つがオーソドックスな道でしょう。

ですが、物事には例外もございまして。このほかの選択枝として

全く自分に縁の無かった病院に就職。

というのも可能なわけです。この辺は医者の研修制度が新しくなった
がためにここ数年、選択枝として現実味を帯びてきたものです。
どんな場合にこの選択枝を選ぶかといえば、

・自分が専門としたい分野が特に傑出している
・親が開業しているので地元に大きい病院に戻ってコネを作らなくてはならない。
・その地方に住みたい。

とか、これは一例に過ぎませんがいろいろな理由で全くの新天地に
飛び出すチャンスが与えられているのです。
一方、全く縁が無い所に単身乗り込むわけですから、色々なハンデが
つく場合が多いのでしょうし、就職するためにも自分で早くから活動
して根回しをしなくてはなりません。

そして、これはおそらくですが、この初期研修が終わる2年後の節目を
逃すと、その先、自分らの意志で自由に行動するというのは基本的に
難しくなります。

さて、前置きが長くなりましたが、そこで僕はなにを考えているかというと・・・。

まあ、とりあえずこの町を出たいわけで。

これは自分がゲイだって事が大きく関わってくるのですが、
やっぱり、このどこに行っても必ず自分の知り合いに出会う
というこの小さな町ではどうしても息苦しさを感じてしまうのです。
仕事柄、1日丸ごと休み、という日が極端にすくないので、
東京や大阪といった大都市圏に出るのにもある程度の時間を必要と
しまうのもネックです。
できれば政令指定都市以上の街に生活の拠点を置きたいな、と。

「都会に出れば、何かがあるに違いない」なんて事は考えていませんが、
やはり何か行動しようとしたときにツールが多いという点は魅力的です。

(じゃあ、初めの研修から都会に出ればいいじゃないか、という考えも
ありますが、そこはこの先、息子の結婚とか孫の顔といった幸せを、
おそらく味あわせてあげられないであろう両親へのせめてもの親孝行とか、
医者の第1歩として地方の病院のほうが経験の幅を広げられるのではないか
とか色々思うところあって地元の病院を選択したわけです。)

さて一方で、医者としての人生の両立も考えなくてはなりません。

やはり、やりがいを求めてこの職業を選択したわけですから、
医師としてスキルアップが可能な病院に就職したい、という希望もあります。
そのためにはまず、先に挙げたように自分の専門分野を何にするのか
を決めねばなりませんが、僕はその辺りがまだはっきりして無いわけで。
そこが一番の悩みのタネでしょうか。

そのほかにこの先の直面するであろう親の介護とか色々と
考えねばならない問題が絡み合って来るわけですが、
最終的な着地点をどこに見据えてどの病院に就職するのか、
を早めに決断しなければならない、という現実に頭悩ませる
今日この頃なのであります。

と、非常にわかりにくいことをグダグダ書いてしまいました。
ま、自分用の備忘録ってことで。

最近、また時間の流れが速くなってきたような。

TUTTI

2006-04-24 23:54:15 | いまのこと。
仕事から帰ってきて一眠りして眼を覚まして10時。
ちょっと近くのCD屋に入ってぶらぶら。
ふと思い出してあのCDを探してみる。

発見。

GOING UNDER GROUND の NEW ALBUM 「TUTTI」

後輩が先日ライブに行ったらしく
「いいなー、給料入ったら絶対アルバム買ってやるっ」
と思いつつ、今日まで忘れておったのです。

帰ってきて早速コンポにin。で。

やばい。

久々のヒットだわ、これ。

前作の「h.o.p.s」より数段上、だと思う。

別れの切なさと寂しさと、それでも前に進もうとする力と・・・。
聞いてたら涙が止まらんかった。
そして、号泣した後なんだか元気が出てくるんだよね。
がんばらんとな、って。

しばらくは俺のパワープレイになりそう♪

やっぱり~。

2006-04-20 00:37:42 | いまのこと。
給料でて同期と飯を食いに行って、飲んで。

やっぱり、そういう話になりましたよ。

風俗~。

しょうがないんで、酔っ払ったらふりして、

「気持ち悪いから帰ろ~」

という流れにしてやり過ごしました。

やー、同期はみんないい奴らだし、

普通に食って飲むのは楽しいんだけど、

これはどうしたものか。毎回ごまかすのはツラいし。

必ず女の子をメンツに加えるようにしようか・・・。

こういうシチュエーションって結構あると思うんだけど

みんなどうやって切り抜けてるんだろ?

おはずかしい。

2006-04-15 17:22:19 | いまのこと。
前エントリですが、あまりに感情に任せてお恥ずかしいこと
書いてしまったので、削除しました。

御指摘を受けるまでそのまま、というのも重ねて恥ずかしい限りです。
言いにくいところ、はっきりご指摘くださってありがとうございます。

それでも、いくぶん気持ちの整理はついてきたので
まだもう少し時間は掛かると思いますが、それなりになると思います。

自分の甘え、これを期に正して少しは成長できるようにしたいと思います。


そんなこんなで。

2006-04-07 20:13:59 | いまのこと。
一応、社会人として働き始めて1週間。

まだ、オリエンテーションだけで何も働いてないのですが、

新しい環境、新しい人間関係についていくので精一杯。

へとへとです。

泊りがけのオリエンテーションなんかもあったりして。

同僚の男どもと泊まると、そういう話になるけで・・・。

ああ、もう!おっパブとか興味ないから!

AV女優とか言われてもあんま知らないし!

ノンケに話をあわせるのって疲れるわ~。

なんか、孤独な気分やね。

初給料で風俗行こうとかそんな話しになりませんよーに。

新生活

2006-04-02 21:36:04 | いまのこと。
僕も先生もそれぞれの町で新しい生活を始めた。

一人で風呂に入って一人で寝るのも久しぶり。

引越しで雑然とした部屋を一人、片付けていると

発作的に新生活への不安と先生のいない寂しさに駆られて

やりきれない気持ちになる。

先生とはそれなりにメールをしている。電話も。

それでもやっぱりこの気持ちは抑えられない。

今までよく飽きないな、ってくらい一緒にいたから

相手の様子が少し見えないだけで不安になってしまう。

このまま少しずつ相手が遠くなっていって、そのうち

見えなくなってしまうんじゃないか、と。

でも、しょうがないよね。

この先どうなるかわからないけど、出来ることしか出来ないんだし。

きっと、明日からの怒涛の日常がこの寂しさを忘れさせてくれる。

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ということで、このブログもここで一区切りです。

ぶっちゃけ、先生と離れてしまったので書けることが少なくなりそう。

せっかく始めたブログなんでやめたくは無いのですが・・・。

仕事の事を書くか、世の中の気になることを取りあげるか・・・。

その後、

2006-04-02 21:15:18 | いまのこと。
引越しでどたばたした上にネット環境が無かったので久々の更新です。

前の日記の続きから。

どうしてももう一回先生と話しておきたかった僕は
「明日の朝やっぱり見送りに行っていい?しっかり見送りたいよ。」
とメールをした。先生からの返事は
「いいんだけど、泣いちゃいそう・・・。親もいるところで泣くのもアレだから、
寝る前に会いに行くよ」
と。本気かどうかわからないけど、先生の口から「泣きそう」なんて
言葉が出てきたのが意外だった。

日付が変わる頃になって先生がやってきた。

やってきた先生は「年上の威厳が・・・」なんて言いながら少し恥ずかしそうだった。
そして「俺もさっきのお別れじゃいくらなんでも、って思ってたんだ」と。

やっぱり上手くはいえなかったけど、先生に「ありがとう」の気持ちを伝えて
「俺、これで終わりだなんて思ってないからね」とだけ話した。
先生は「そうだね」といって抱きしめてくれた。
ずいぶん長い間そうしていたような気がする。

それから、しばらく二人でネットのエロサイトなんか観ながらバカ話をして
「それじゃあ、いくね」といっていよいよお別れ。もう一度、ハグしながら
「向こうに行ってもあんまり、無茶しないでね」
「自分を大事にしてね」「体、気を付けてね」
いろいろ自分の思いを言葉にしてみたけど、先生に伝わっただろうか?
言葉はこんなとき、とてももどかしくて物足りない物なのだと知った。

そして翌朝。

先生には「来なくていいよ、寝てなよ」と言われたけど、
自分の中でケジメをつけたくて空港まで車を走らせた。先生には、会わない。
車の中で「半年間、ほんとにありがとう。向こうに着いたらまた連絡するね」と先生からメールが。
「今空港向かってる。言葉に出来ることは昨日言ったから、駐車場から見送るよ」と返事をした。

そうして、僕は先生には会わずに空港の駐車場から先生の乗った飛行機を見送った。

またちょっと涙が出た。

寂しい、けど悲しくは、ない。そう思う。

そうして、その日、僕もこの町を後にしてふるさとの町に向かった。