小さい声でもあげてみよう

ゲイでドクター。そんな僕の地味ぃな日常。

ただいま

2007-09-04 18:58:24 | むかしのこと。
かえってきました。

大阪繁華街をチャリで爆走したり。
人生初甲子園を体験したり。
人と会って話したり。

疲れたけど、なかなか全力で楽しめた休みでした。

つくづく自分は「人」があらゆる行動のきっかけになるなあ、と。

旅の動機付けが

「ここに行きたい」じゃなくて「この人に会いたい」

なんだよね。旅行だけじゃなく何事も、

何をするか、よりも、誰とするか

のほうが大事。
人生も人との出会いをきっかけに変わっていく。
予想も付かない方向に流れていくこともあるけど、
それもまた人生、ってね。

お世話になった方々、ありがとう。

ごち!

2006-06-11 00:11:16 | むかしのこと。
先日、前の記事に書いたゲイバーのマスターからお誘いを頂いて
二人で飯を食ってきました。

行き先はバーの常連さんがやっている店で、
インテリアにもこだわりが感じられてなかなかおしゃれ。
その日は他にお客もいなかったんで、
マスターとそのお店の店長さんのゲイテイスト全開の
トークを楽しませてもらいました。

んで、結局その日はマスターにおごってもらっちゃいました。
その分お店に通ってお金落としてね、ってことでしょうか(笑)

なかなか出不精の自分としてはこうやって誘ってもらえて
ひじょーにありがたかったデス。バーのほうにも顔出しやすくなるし。
普段が仕事一色な分、仕事から離れて話が出来るのはいい気分転換です。

それにしても僕の仕事の事をやたら聞きたがられたのは参りました。
この街に研修医なんてそんなに居ないし、地元ってこともあり
自分の素性の事はあんまり話したくないのだけど・・・。

あんまり必死に隠すのも感じ悪いし、いい妥協点があればいいのですがね。

それにしてもこのバーのマスター、なかなかカンが鋭くてドッキリします。
仕事のこともそうだし、初めて店に行ってしばらく話したら
「アナタ、自分のこと嫌いでしょ」
とかずばっと言ってくるし(苦笑)

あとがき。

2005-10-18 16:05:05 | むかしのこと。
先生との出会い、とりあえず書き終わりました。

だらだらと書いているとほかの事が書けなくなるので
今日はまとめて書いちゃいました。

先生との今までを書き留めておきたかったんだけど、こんなに長くなるとは。
もう、自己満足全開の文章(^^;)

とことん奥手な僕でも出会うときは出会うんだなあ、とビックリした体験でした。
数々の偶然と、先生のリードのおかげでここまで来れたと実感。
感謝せんとね。

さて、これから何を書こうか?

出会い。その八(完結)

2005-10-18 11:24:34 | むかしのこと。
僕を抱いたあと、先生は僕に

「俺たち付き合わない?」

といってくれた。僕だって先生の事は大好きだった。

でも。

やっぱり僕には引っかかることがあった。
ブログで読んでいた先生の過去。
僕とあまりに違っていた。
いわゆる「ハッテン」や「出会い系即ヤリ」とか
僕にはどうしても受け入れられない世界に先生はいた、
いや、今もいるのかもしれない。

僕だって先生に「喰われた」だけなのかも、という思いが頭をよぎった。

それにもう一つ。

先生は来年の春、遠くへの異動が決まっている。
僕も順調に行けば来年の春には地元での就職が決まっている。
どんなに長くても半年の間しか先生と一緒にいることは出来ない。
今の時期に先生がそんなことを言うのは寂しさを埋めるための
「つなぎ」が欲しいから・・・?誰でもいいんじゃ・・・??

いろいろ考えてしまって僕は先生の言葉に素直に首を縱に振ることが出来なかった。

そのときははっきりと返事をしなかったけど、
結局それから先生と僕は「恋人」のような関係になった。

その後、今までより多くの時間を一緒に過ごすようになって、
僕は僕の価値観をしっかり先生に表明しているつもりだし、
そのために先生が離れていくということは今のところ、無い。

いろいろ考えればキリが無いけれど、

僕は先生の事が好きだし、先生と居ると幸せなキモチになる。
この人が幸せになって欲しいな、と素直に思える。

これは紛れも無い事実。それで十分。

一緒に居られる時間が限られていようと、
一緒に居ることが出来るその瞬間を大事に噛み締めればいいじゃないか。

そう思って、いま僕は先生といる。

出会い。その七

2005-10-18 10:46:28 | むかしのこと。
メールで先生にやっと、やっとカムアウトできた。

なかなか返信が来なかった。
僕はとても不安になったけど数時間後、返信が来た。

「わかった。明日、ご飯行かない?」

次の日、先生に会うのがなんだかこそばゆい感じがした。
食事をしながら自分がゲイだという事に関して全部じゃないけれどいくつか話をした。
先生との間にあったどこかよそよそしい雰囲気が大分溶けていた。

食事が終わっていつものように別れたあと、先生からのメール。

「やっぱり、しゅうや君ち行ってもいい?」

それって、やっぱりそういうこと?ものすごく緊張しつつ

「いいですよ」

と返事。程なくして先生がやってきた。
初めは普通に会話していたけど、次第に言葉少なくなってきて、
どうしよう、と僕がどぎまぎしていたら、
先生は無言で立ち上げって僕を後ろから抱きしめた。
使い古された言い方だけど、心臓が口から飛び出るかと思った。

でも、すごく暖かくて、気持ちよかった。

そのまま、僕は先生に抱かれた。


出会い。その六

2005-10-18 10:23:20 | むかしのこと。
先生にまた会える。それだけでうれしくてたまらなかった。

でも一方で戸惑いもあった。

僕がmixiの先生のページにアクセスした、ということは先生に
「僕が先生のブログを見て、先生がゲイであることを知っている」
と伝える事と同じだから。

どんな風に振舞えばいいのかわからなかった。

でも、考えても始まらないのでとにかく先生に会う事にした。

実際に会ってみると先生はいつもと変わらなかった。
先生がゲイである、という事に関しても軽く話題に上ったけど、
普通の会話の中の話題のひとつ、という感じだった。
帰りの車の中で、

「どうやってmixiの僕のページにたどり着いたの?」

と、先生に聞かれた。今から思えばカムアウトのいいチャンスだった
のだけど、やっぱり僕は動転してしまい、適当に笑ってごまかしてしまった。

そんな感じでその日は普通に帰り、それから何回か先生は僕を誘ってくれて、
飯を食いに行ったり酒を飲んだりしたけど、やっぱり当たり障りの無い会話を繰り返していた。

そんなある日先生からメールがきた。

「しゅうや君はゲイなの?」

直球だった。もう、適当にごまかせない。震える指でメールを打つ。
ここまで、追い詰められて僕ようやく先生にカムアウトできた。

「はい、そうです。」

短い、人生初のカムアウト。

出会い。その五

2005-10-18 09:59:30 | むかしのこと。
実習が終わり夏休みが始まった。

夏休みに入ると就職活動や卒業の準備であわただしくなり、
先生のブログをチェックする事も少なくなっていた。
もう、先生に会うこともないだろう、そう思っていた。

だが、夏休みも終わりに差し掛かった頃に
久しぶりに先生のブログを開いたところ、
先生がmixiに参加していることを知った。

少し、心が動いた。mixiにアクセスして、先生のHNでメンバー検索をかける。

・・・いた!

先生のページを開くか、僕はものすごく葛藤した。
mixiには「足あと」機能があるので、アクセスされた人は
どんな人がアクセスしてきたのか知ることが出来る。
僕のページは僕の本名こそ無いが居住地や年齢、身分
そして何より毎日の日記があるので先生がじっくりと見れば
多分、僕のことだとわかる。

本当だったらメッセージを送ればいいのだろうけど、
やっぱり意気地の無かった僕は何日か迷った挙句に
先生のページに一回だけ足あとを残してみる事にした。
足あとを残したところで先生が忙しくてチェックしなければ
足あとは消えてしまうし、僕のページに来たところで
じっくり日記を読まないと、僕だとはわからない。

本当に賭けのような気分。

足あとを残して、1日後。ドキドキしながらmixiにアクセスする。

「新着メッセージが1件あります。」

半分信じられない気分でメッセージを開ける。

本当に先生だった。

「しゅうや君だよね?久しぶり。元気だった?○○病院の××です。今度またご飯でも食べに行こうよ。」

ケータイの連絡先とともにこんなメッセージが届いた。
僕はうれしくなって、先生のケータイへ早速メールを送った。先生も忙しいだろうと思って

「先生のご都合のよいときに是非、ご飯いきましょう」

と送ったら

「じゃあ、明日行こうか」

と返信。早っ、と思ったけどうれしくて二つ返事で話は決まった。

再び、先生と会える日がやってくるとは。

出会い。その四

2005-10-16 10:33:34 | むかしのこと。
僕は先生がゲイだということを知っていて、
先生は僕がゲイだということを知らない。
もちろん先生は職場ではカムアウトして居ない。

そんな、微妙な状況で実習は進んでいった。
先生は親切であれこれ僕のコトをかまってくれたし、
僕もいっぱしのプロとして働く先生の姿に尊敬と憧れを感じた。
多分、僕は先生に惹かれていた。

かといって、いきなり
「先生、ゲイなんですよね」
なんて言えるわけもなく、
「先生のブログみてますよ」
とさりげなく言ってみようかとも思ったけど、それは即ち、
「僕もゲイです」
というようなもので、どうしても言うことが出来なかった。

生まれて初めて、現実にゲイの人と接した僕は先生の挙動を観察しながら、
「あ~。それっぽい」
とか一人で勝手に納得したりするだけだった。

そんなある日、実習が終わる頃先生が
「しゅうや君、今日晩飯食べに行かない?」
と誘ってくれた。もちろん、即答で
「行きます!」
と答えた僕は、ものすごくドキドキしていた。
実習が終わった後病院の外で待ち合わせて先生の車に乗り込む。
「何食べたい?」と聞かれたけど僕は上の空で「な、なんでもいいです」と。
結局近くの定食屋で夕飯を食べ、病院へ戻る車の中。
世間話をしつつも頭の中で僕は先生にカムアウトしようかものすごく葛藤していた。
でも、やっぱり言い出せないまま、車は病院についてしまった。
「今度は飲みにでも行こうね」
と別れ際に先生は言ってくれたけど「今度」なんて来るのだろうか、僕は思っていた。

結局、最大のチャンスに何も行動を起こせなかった僕は、その後も淡々と実習をこなし、
先生の連絡先も聞く事も出来ないままに一か月の実習は終わってしまった。

せっかく機会はあったのに自分が勇気を出せないばっかりに
何も行動できなかった自分が心底嫌だった。

「今度」は来なかった。


出会い。その三

2005-10-15 17:00:03 | むかしのこと。
夏がやってきて、いよいよ実習が始まった。

先生はブログに自分の顔写真を出していたので(!)顔は分かっていた。

「っていっても会えるわけ無いよなあ・・・。」

と思いつつ病院へ。御世話になる部署へ行き、指導担当の方に挨拶。
その部署の面々を紹介してもらった。

「・・・!!?」

そこには、ネットで見た顔が。

先生がいた。

自分でも信じられなかったが、先生が居たのは僕が実習を行う部署だった。
明らかに僕はそのとき動揺していただろう。
でも、先生にとったら自分はタダの初対面の学生。
とりあえず平静を装うのに一杯一杯だった。

こうして僕は、先生と1ヶ月の実習を過ごす事になった。

出会い。その二

2005-10-14 15:32:02 | むかしのこと。
先生のブログを読むだけの日々。転機は今年の春にやってきた。

町の病院へ1ヶ月間、学校の実習で通う事になったのだ。
受け入れ先の病院はいくつかあって、自分で選ぶことができた。

もちろん、先生のいる病院も。

とはいっても、その病院は結構大きな規模なので、
そこへ行ってからといって先生に会える保証なんて無かった。
でも、先生に会えるかも、というかすかな期待と、
その病院での実習内容が興味を持てる内容だったこと。

一も二もなく、僕はその病院を希望した。

僕は指折り数えて実習が始まるのを待った。