小さい声でもあげてみよう

ゲイでドクター。そんな僕の地味ぃな日常。

そこのけ、そけのけ、白衣が通る。

2007-05-30 22:48:50 | つれずれ。
ってなことで、僕が近づくと泣く子供が多い今日この頃。

ま、そりゃそうで、針刺されて喜ぶ子供なんてこの世におそらくいないわけで。
大抵、入院する子ははじめに点滴を入れられるので、その際

白衣=痛い・怖い

との図式が子供の頭に刷り込まれるのです。
それ故に翌日回診に行くと聴診して口の中のぞくだけなんですが、
僕の姿を見た瞬間に

「うわーん! ぎゃーす!」

と言う有様で。

でもまあ、1週間も入院してると、白衣が来るだけではとりあえず嫌なことは
されない、という事を学習しておとなしく聴診させてくれたり、部屋を出るとき

「ばっばーい」

と手を振ってくれるようになるんですが。
ここ一週間、どれだけ普通に顔を出しても絶対になれない子(2歳♀)がおりまして。

もう、部屋に入った瞬間に

「ぎゃー!! こわり!!こわり!!」

と叫びだす始末。

ちなみに「こわり」というのはどうやら「怖い」と「終わり」がくっついた彼女の造語らしい。

指導医と1週間たっても全然環境に慣れず、2歳なのにあまり言葉も発しない彼女は
きっと成長がちょっと遅いんだろうね、と話していたのですが。
病状も落ち着いてそろそろ退院となった今日の夕回診での出来事。
彼女はやっぱり「こわり!こわり!!」と泣き叫んでおりましたが、
ちょっとイタズラ心で、診察が終わった後、帰るフリをして
部屋のカーテンの陰に隠れてみたところ。。。

「わーん、わーん・・・」

「・・・」

「いっちゃったね♪(笑)」


おい!!

お前、めっちゃ喋れるんじゃねえか!!

確信犯かよ・・・。

2歳にして女優。先が楽しみです。

そこで泣けるか?

2007-05-22 23:33:02 | つれずれ。
やー、完全に仕事の話なんですが。

今日、ナースさんのミス、というか注意不足があって、
患者さんがちと危ない状態になった。
んで、その後の対応も後手後手であまりよろしくなかった。
結局、患者さんは無事だったのだけれど、
対策会議、というか反省会が開かれました。

で、主治医の先生(女性 30代半ば)。
普段は結構さばさばして男勝りともいえるような性格で、
今回の一件でのナース側の対応の甘さに静かに怒っておりました。
その彼女が、会議で淡々と話してたのですが、ある時、感極まり
「私は自分の患者さんを絶対に傷つけたくない」
とポロポロと泣き出したわけです。

その、純粋な熱さに素直に脱帽。
強いプロ意識も感じました。

実際この先生は行動も伴っているし。

でも、そう感じると同時に

「あまりに正しいもの」

をどうしても斜に構えてみてしまう自分がいるんですよね。

ほんとにそこに欺瞞は無いのか? と。

人間ってそこまで純粋に他者に対して思い入れを持てるのでしょうか。

まして、肉親でもないし、恋人でもない。
次々と自分の前を通り過ぎていく患者さん一人一人に対して。

まあ、そう思ってしまう俺って医者としてどうよ?と思うのですがね(汗)


そんなこんなで仕事漬けの日々。

あー、恋がしたい(笑)

情けないけど

2007-05-02 03:53:34 | いまのこと。
「新しいパートナーができました」

と、元彼さんからメール。

情けない話だけど、ショックだった。

正直なとこ、まだ気持ちのどっかで期待してたんだね。


でも、はっきりとこれで区切りなんだな、と。

とどめ?(笑)

逆によかったんだろうね。

おそらく俺がいようといまいとそうなってたんだろうし、

ずるずると別れ無いまま、あいまいになったままで、

相手からいきなりそう切り出されて振られたりした日には

多分耐えられなかっただろうしね。


時間はどんどん流れてるんだね。

俺も、迷いはあるけど、おぼろげながらだけど

具体的な将来が見えてきた。

進まなきゃ。