小さい声でもあげてみよう

ゲイでドクター。そんな僕の地味ぃな日常。

夏休み。

2007-08-29 07:59:26 | いまのこと。
某、僻地病院に派遣されて2ヶ月。

相変わらずの余裕なしの状態で駆け抜けたけど、

気がつけば夏休みになっていた!

「計画立てる余裕なんてない~。もう、どこに行かなくてもいいや~。」

と、半ばあきらめていたんだけど、

いざ、休みに入ると、何かしたくてうずうず。

大阪の友人のところに押しかけることにしました。

やー、平日にいきなり押しかけてすんません(汗)


ぶっちゃけ仕事中は「つらいー、むりー、鬱だー」

とか思っているけど、行動する気力はちゃんとあるよう。

しっかり、息抜きしてきます!

哀しい、予感

2007-08-17 23:42:11 | いまのこと。
所用があって派遣先の病院から、本拠地の病院に顔を出した。

そこで、久しぶりに会った上司のM先生。

彼は去年、働き始めて右も左もわからない僕に次々と知識を叩き込んでくれた。

その熱心さは時に気性の激しさにもつながったが、彼との当直は本当に心強かったものだ。

その彼の顔を見て、一瞬、言葉を失った。

わずか1ヶ月半の間にげっそりとやせこけてたその顔に。

それが何を意味するのか。

この仕事を1年もやっていれば、その顛末まで克明に、想像できてしまう。

明らかに、不治の病に侵されている人間の顔。

「よお、今はどこで研修してるの?」

「○○病院に出てます」

「そうかー。がんばって!」

その風貌と裏腹の穏やかな声。

それが、一層僕を戸惑わせる。

動揺を悟られまいと、気が付けばいつも以上に朗らかに答えてしまう自分がいた。

その場を後にし、医局で真っ先に同僚に問いかけた。

「M先生どうしたの・・・!?」

「あれか・・・」

「検査は?治療は始めてるの?」

「しばらく前の検診から異常は指摘されてたけど放置してたんだって」

放置することが何を意味するかは、その先生が誰よりわかっている。

それが、答えであり選択なのだ。


40台の彼は東京に妻子を残し、この地で10年近く仕事に打ち込み続けた。

そんな彼が離婚した、という噂を耳にしたのは今年の初め頃であったろうか。

どんな事情があったのか、もちろん僕にはわからないが、

決して後戻りのできない選択を選んだ心境はどんなものだったのだろう。


思いがけず訪れた哀しい予感。