小さい声でもあげてみよう

ゲイでドクター。そんな僕の地味ぃな日常。

年をひとつ重ねていました。

2008-01-20 23:32:14 | いまのこと。
久々の日記です。

年末年始は関西でとことん遊び、
正月明けから再び勤務に追われているうちに
誕生日を迎えて26歳になっていました。

同期にサプライズ誕生会を開いてもらって、ちょっと感動。
仕事場の人間関係には一線をひくスタンスなんだけど、
こういうことしてもらうと、仲間っていいもんだな、と思ったり。

そして、昨日はなじみのバーのマスターに誘われて
店の常連さんカップルの主催の新年ホームパーティに。

30代カップル3組を含む10人が集まってわいわい飲んできました。

主催したカップルさん、二人でマンション買って犬と一緒に3人暮らし。
もう7年の付き合いだって。他のカップルさんも一緒に暮らして8年の付き合い。

若いふわふわした時期を過ぎて落ち着いた関係に達した人たちが
周りにも結構いるということに気が付いた今日この頃。

彼らの20代のころの話とか、30代を迎え安定期に入ったが故に
出てきた問題とか、いろいろ聞かせてもらって面白かったなあ。
俺もそんな風に年を重ねられるといいなあ、と。

以前書いたように、この狭い町の人間関係に窮屈さを感じる一方、
仕事にしてもゲイ関係にしてもこの2年間、自分なりに広げてきた
人間関係が良い感じに心地よくなってきたとも感じる今日この頃。

きっとここをもうすぐ去る、という意識が
その思いを一層強くしているのだと思う。

まあ、失うのが惜しいと思える人間関係を得ることができた、
ということ自体に感謝して、次に行こう。今は進むとき。

にしても、初対面の30台半ばの人に
「言葉が昭和のオカマっぽい」「あんた同年代でしょ??」
って言い放たれたり。いちおーまだ20台半ばなんだけどな。
なんなんだ。。。(苦笑)

動揺

2007-10-29 23:00:02 | いまのこと。
働き始めた頃からずっと考えていたこと。

自分なりに答えをまとめて、

先ほど、上司に「来年は関東の○○病院での研修を考えています。
○○病院への推薦状をお願いします。」と上申したら

「何でここじゃダメなんだ?せめて東北に残る気は無いのか?」
「そういうやつはただ都会に行きたいだけだ」

と(遠まわしに)いわれました。険悪な雰囲気で(汗)

普段温厚な上司だけに動揺しました。

まあ、ごもっとです。 都会に行きたいのです。

もちろん都会に出ればうまくいく、なんて思ってない。

正直、関東の環境・仕事・生活についていけるか、自信はない。

家族になんかあったときすぐ駆けつけられる距離じゃないのも引っかかる。

でも先日のエントリにも書いたけど、
都会に出ることはゲイの俺にとってとても大きいんだよね。
ゲイの世界でもそれ以外の世界でも、もっといろんな人に出会ってみたい。

んなこと、上司に言えるわけも無いが。

それにセクシャリティの問題抜きにしても、
今のこの地域の医療体制に残る気にはなれない。

しっかりした指導体制があるところで修行したい。
日常業務は忙しくても、オフはきちんと休みたい。

これは一般的にはそれほど過剰な要求ではない、と思う。

でも、周りには指導体制に関係なく自ら行動して学び、
伸びていく人もたくさんいるし、四六時中仕事に拘束されてもその中できちんと
切り替えて自分の時間を持っている人もいる。
仕事そのものが楽しくてしょうがない、という人もいることはいる。
(どの業界でも仕事ができる人、というのうはそうなんだろうけど、
そういう人の割合は医師にはずいぶん高いような気がする。)

医師として俺は甘いのかな?

とにかく決心はしたものの、たった一言、二言の他人の発言に動揺してる。

自分の選択が正しいか、なんてわからないけど、
自分くらいは自分に大丈夫、と言ってやらないとね。

出張。

2007-10-25 23:26:06 | いまのこと。
今度の土日、出張です。

何気に「出張」って初めて。

出張って言っても心肺蘇生の講習会だから仕事っていうより勉強だけど。

今回の講習会は、出身大学のある町、の隣。花火の町(笑)

学生のときちょっといったことのあるだけの町だから

懐かしいとかそういうのは無いけど、

どうやら、大学の同級生もちらほらいるよう。

講師の先生も学生のときに世話になった先生だし。

ちょっとした同窓会気分。楽しみ。

酔ってます。

2007-10-05 00:52:20 | いまのこと。
最近40代のこちらの方とお話しすることが多いです。

皆さんそれぞれ社会的には違った立場にいらっしゃる方たちですが、

皆に平等にやって来る問題に直面している。

親の介護、自らの衰え、遠い未来ではなくなった老後。

そういったものに今現実に直面している人たちです。

仕事柄、そうした問題に直面した人たち、と接することは多いのですが、

彼らが語る現実、というものは今の自分には想像はできても

実感はできないもの。

万人共通の答えのない問い。

次々と降りかかる現実の中で生きることの価値、それを何に見出すのか。

綺麗事ではなく。


僕にはまだ見えないこと。

でもいつかは向き合わなきゃいけないこと。

その答えは見つけられるのだろうか。

それを受け止められるんだろうか。


わからない事だらけだ。

不意打ち。

2007-09-20 23:32:19 | いまのこと。
先日書いた元彼の話。

相手の都合が付きそうなら連絡する、ってことだったのだけど
特に連絡の無いまま彼が帰る日、つまり今日に。

彼は実家に帰省していたらしいのだけど、彼の実家と僕の町は
車で片道2時間はかかるのでまあ平日に会うのは無理だろうな、
とは思っていた。でも、わざわざ連絡くれたのだからと朝に
「元気でね」とメールをしたら、相手からは
「今何科にいるの?」との返事。それに答えると反応なし。
そのときは別段気にせずそのまま仕事に出かけたのですが。

昼前になって看護婦さんが
「先生にお客さん。なんか大学病院の先生とか言ってますけど・・・」
と。

ここの大学病院に知り合いなんていないし、新手のマンションの勧誘か。。。
(医者にはよく怪しい業者からマンション購入の勧誘電話が来る)
電話じゃ飽き足らず押し売りかよー、っていうか取り次ぐなよ。

と思いつつ医局に行くと。そこにいたのは

イタズラっぽく笑っている元彼。

狼狽する俺。「なな、なんでここにいんの?」と聞くのがいっぱい。

聞けば、飛行機は夕方だから俺に会っておこうと思って2時間かけて来たらしい。

とりあえず昼休みの時間になったので二人で飯食う。
でも、何を話したらいいか分からない。緊張して飯が喉を通らない。
胸と喉が、締め付けられるように苦しい。手がちょっと震えている。
とにかく、動揺を表に出さないようにゆっくりと、話す。

沈黙が嫌でなんとなく話題になるのは仕事の話ばかり。
もっと話したいことがあるような気がするのに。

そのまま缶コーヒーを買って病院の屋上に。
ここなら静かだから周りを気にしないで話せる。

元彼の話し方は昔のままで、一瞬昔に戻ったような気がした。

でも、ちょっとした事から元彼の新しい恋人の話に。
うれしそうに恋人の写メを俺に見せる。
その笑顔に、ああ、もう昔とは違うんだな、と思い知らされる。

その気持ちは、悲しさ、ではなく、寂しさとも違う。
切なさ、という言葉が近い気もするがちょっと違う。
決してネガティブな気持ちだけじゃなくて、素直にこの人は
幸せなんだなあ、と祝福までは行かずとも受容するような気持ち。
いろんな気持ちが混ざった涙が出そうで出なかった。
ただただ、静かな気持ち。

そんな、わずか1時間の再開。

そして彼はまた彼の町へ帰っていった。


ケータイに彼からメールが届く。

「医者らしくなってきたね。困ったことあったら何とかするから連絡するんだよ」

そんなやさしいこと言わないでくださいよ。
もう、あなたのやさしさに寄りかかることは出来ないのだから。

今度はすこし切なく悲しい気持ちになった。


追記 1時間後。

上記のように感じたのは紛れのない事実である。
しかしながら冷静になって考えると、
どんな関係の相手であろうと
自分に向かって暖かい言葉をかけてくれる人間がいる、
ということ自体が幸せなんじゃないだろうか。
それは、何も元彼に限ったことじゃなくて、
僕を取り巻く人たちみんなに言えることだろう。

素直に相手の言葉を受けるだけの余裕を失ってるのかな。

休もう、休もう。

限界かー。

2007-09-19 23:59:03 | いまのこと。
今、地元でコッチの活動するとき僕は偽名を使っている。

ただでさえ狭い田舎、さらに狭い医療の世界。おまけに地元。
どこがどうつながっているかわからないがための自衛策。
更に下手をしたら自分のことだけでなく、

「あの人の親は××の○○なんだって」

と、自分の家のことまでコッチの世界で広まる状態。
ちょうど自分が地元に戻ったとき、
自分の親が仕事で大事な時期でもあったため、
万に一つでも自分のことで足もとを掬われるような
事態は絶対に避けたかった。

だから、この街が地元だと言うことも伏せ、
大学時代を過ごした街を地元だということにしている。

飲み屋で、名前を聞かれたり、仕事の話、出身地の話それらが出るたび、
さりげなくごまかして来た。

初めはそれでよかった。
でも、地元でコッチの友達が増えるにつれてだんだん無理が出てきた。

仕事の話もせざるを得ないし、そうなると専門的な仕事だから、どうしても
一発でわかってしまう。

飲み屋でたまたま僕の「地元」という事にしてる街からのお客が来て、
出身は?なんて聞かれると周りの手前「出身一緒ですよ」と言う羽目になり、
出身中学は?なんて聞かれると辛いことになる。

おまけに、バーのマスターの親戚が自分の病院に入院して、
病院内でばったり会ったり。
仕事中は名札つけているから、もう偽名ってバレバレ。
マスターはそういう客もいることは百も承知だからいいけど、
他の人といつ同じような状況になってもおかしくない。

おまけに飲み屋の常連のドクターが自分の病院に転勤(以前の記事参照)。
その先生には名前と出身地を偽っていることを正直に話して、
適当に話をあわせてもらってる状態。

コッチの友達、と言うほどでもない仲の人たちと遊ぶことがあっても
会員証とか、住所、名前の記載を求めらると、厳しい。

それ以前に、自分の気持ちとしても嘘をついてると言う後ろめたさが
先立って、友達になりたいなあ、って人でも自然に打ち解けた会話ができない。

かといって、今更「今日から○○って呼んでください!」
とも言うわけにも行かず、今、地元でのコッチの活動は閉塞感でいっぱい。

自意識過剰かな?
地元に帰ってきたときはデビュー間もなくてすごく警戒心が強かったんだよなあ。

まー、そんなこんなで、

早く地元を脱出したいという思いが強くなる今日この頃です。
次、新天地に行くときは名前と仕事と出身地は嘘つかないように。
んで、こんな息苦しさを感じずに交友を広げられたらなあ。。。

とりあえず今は、脱出できるように本業のスキルを積む
修行の時期なのでしょうか。。。

どどどど、

2007-09-16 13:22:07 | いまのこと。
どうすんべ。。。


元彼から、「飯でも食わない?」

とメール。

夏休みかなんかでこっちに来るのか?

俺も仕事あるし、時間的にどうなるかわからんけど。。。


よーやく、落ち着いてきたとこだったんだけど。

会ってもツライだけだろうか。

でも、なんか断るとそれを認めてるようでくやしいな(苦笑)

会ったら会ったで意外と平気なものかもしれないけど。

夏休み。

2007-08-29 07:59:26 | いまのこと。
某、僻地病院に派遣されて2ヶ月。

相変わらずの余裕なしの状態で駆け抜けたけど、

気がつけば夏休みになっていた!

「計画立てる余裕なんてない~。もう、どこに行かなくてもいいや~。」

と、半ばあきらめていたんだけど、

いざ、休みに入ると、何かしたくてうずうず。

大阪の友人のところに押しかけることにしました。

やー、平日にいきなり押しかけてすんません(汗)


ぶっちゃけ仕事中は「つらいー、むりー、鬱だー」

とか思っているけど、行動する気力はちゃんとあるよう。

しっかり、息抜きしてきます!

哀しい、予感

2007-08-17 23:42:11 | いまのこと。
所用があって派遣先の病院から、本拠地の病院に顔を出した。

そこで、久しぶりに会った上司のM先生。

彼は去年、働き始めて右も左もわからない僕に次々と知識を叩き込んでくれた。

その熱心さは時に気性の激しさにもつながったが、彼との当直は本当に心強かったものだ。

その彼の顔を見て、一瞬、言葉を失った。

わずか1ヶ月半の間にげっそりとやせこけてたその顔に。

それが何を意味するのか。

この仕事を1年もやっていれば、その顛末まで克明に、想像できてしまう。

明らかに、不治の病に侵されている人間の顔。

「よお、今はどこで研修してるの?」

「○○病院に出てます」

「そうかー。がんばって!」

その風貌と裏腹の穏やかな声。

それが、一層僕を戸惑わせる。

動揺を悟られまいと、気が付けばいつも以上に朗らかに答えてしまう自分がいた。

その場を後にし、医局で真っ先に同僚に問いかけた。

「M先生どうしたの・・・!?」

「あれか・・・」

「検査は?治療は始めてるの?」

「しばらく前の検診から異常は指摘されてたけど放置してたんだって」

放置することが何を意味するかは、その先生が誰よりわかっている。

それが、答えであり選択なのだ。


40台の彼は東京に妻子を残し、この地で10年近く仕事に打ち込み続けた。

そんな彼が離婚した、という噂を耳にしたのは今年の初め頃であったろうか。

どんな事情があったのか、もちろん僕にはわからないが、

決して後戻りのできない選択を選んだ心境はどんなものだったのだろう。


思いがけず訪れた哀しい予感。

生存報告

2007-07-17 00:17:25 | いまのこと。
今月から大自然の中で仕事しております。

「医療崩壊」の代名詞のようなわが県ではありますが、

それを改めて実感している今日この頃。

まあ、それはそれで。


先月、関東に就職活動、というか見学に行って来て、

非常に魅力的で前向きに考えたいと言う気持ちや、

出るなら今しかない、という気持ちと、

アウェーの関東に単身乗り込むこと、

それが故郷をある意味で捨てることになること、

小児科というただでさえリスキーな科に

おそらく子供を持たないであろう自分が進むことが果たしていいのか、

そういった数々の不安が葛藤しています。

いろんな人に話を聞いてもらって、

後は自分の決断ひとつ、というところまでやってきましたが、

まだ、怖い。

と言うのが正直なことろ。


それ以前に、採用試験にパスするか、って問題もあるんだけど。。。

どうやら、英語の読解らしい。

やべっ。