小さい声でもあげてみよう

ゲイでドクター。そんな僕の地味ぃな日常。

あとがき。

2005-10-18 16:05:05 | むかしのこと。
先生との出会い、とりあえず書き終わりました。

だらだらと書いているとほかの事が書けなくなるので
今日はまとめて書いちゃいました。

先生との今までを書き留めておきたかったんだけど、こんなに長くなるとは。
もう、自己満足全開の文章(^^;)

とことん奥手な僕でも出会うときは出会うんだなあ、とビックリした体験でした。
数々の偶然と、先生のリードのおかげでここまで来れたと実感。
感謝せんとね。

さて、これから何を書こうか?

出会い。その八(完結)

2005-10-18 11:24:34 | むかしのこと。
僕を抱いたあと、先生は僕に

「俺たち付き合わない?」

といってくれた。僕だって先生の事は大好きだった。

でも。

やっぱり僕には引っかかることがあった。
ブログで読んでいた先生の過去。
僕とあまりに違っていた。
いわゆる「ハッテン」や「出会い系即ヤリ」とか
僕にはどうしても受け入れられない世界に先生はいた、
いや、今もいるのかもしれない。

僕だって先生に「喰われた」だけなのかも、という思いが頭をよぎった。

それにもう一つ。

先生は来年の春、遠くへの異動が決まっている。
僕も順調に行けば来年の春には地元での就職が決まっている。
どんなに長くても半年の間しか先生と一緒にいることは出来ない。
今の時期に先生がそんなことを言うのは寂しさを埋めるための
「つなぎ」が欲しいから・・・?誰でもいいんじゃ・・・??

いろいろ考えてしまって僕は先生の言葉に素直に首を縱に振ることが出来なかった。

そのときははっきりと返事をしなかったけど、
結局それから先生と僕は「恋人」のような関係になった。

その後、今までより多くの時間を一緒に過ごすようになって、
僕は僕の価値観をしっかり先生に表明しているつもりだし、
そのために先生が離れていくということは今のところ、無い。

いろいろ考えればキリが無いけれど、

僕は先生の事が好きだし、先生と居ると幸せなキモチになる。
この人が幸せになって欲しいな、と素直に思える。

これは紛れも無い事実。それで十分。

一緒に居られる時間が限られていようと、
一緒に居ることが出来るその瞬間を大事に噛み締めればいいじゃないか。

そう思って、いま僕は先生といる。

出会い。その七

2005-10-18 10:46:28 | むかしのこと。
メールで先生にやっと、やっとカムアウトできた。

なかなか返信が来なかった。
僕はとても不安になったけど数時間後、返信が来た。

「わかった。明日、ご飯行かない?」

次の日、先生に会うのがなんだかこそばゆい感じがした。
食事をしながら自分がゲイだという事に関して全部じゃないけれどいくつか話をした。
先生との間にあったどこかよそよそしい雰囲気が大分溶けていた。

食事が終わっていつものように別れたあと、先生からのメール。

「やっぱり、しゅうや君ち行ってもいい?」

それって、やっぱりそういうこと?ものすごく緊張しつつ

「いいですよ」

と返事。程なくして先生がやってきた。
初めは普通に会話していたけど、次第に言葉少なくなってきて、
どうしよう、と僕がどぎまぎしていたら、
先生は無言で立ち上げって僕を後ろから抱きしめた。
使い古された言い方だけど、心臓が口から飛び出るかと思った。

でも、すごく暖かくて、気持ちよかった。

そのまま、僕は先生に抱かれた。


出会い。その六

2005-10-18 10:23:20 | むかしのこと。
先生にまた会える。それだけでうれしくてたまらなかった。

でも一方で戸惑いもあった。

僕がmixiの先生のページにアクセスした、ということは先生に
「僕が先生のブログを見て、先生がゲイであることを知っている」
と伝える事と同じだから。

どんな風に振舞えばいいのかわからなかった。

でも、考えても始まらないのでとにかく先生に会う事にした。

実際に会ってみると先生はいつもと変わらなかった。
先生がゲイである、という事に関しても軽く話題に上ったけど、
普通の会話の中の話題のひとつ、という感じだった。
帰りの車の中で、

「どうやってmixiの僕のページにたどり着いたの?」

と、先生に聞かれた。今から思えばカムアウトのいいチャンスだった
のだけど、やっぱり僕は動転してしまい、適当に笑ってごまかしてしまった。

そんな感じでその日は普通に帰り、それから何回か先生は僕を誘ってくれて、
飯を食いに行ったり酒を飲んだりしたけど、やっぱり当たり障りの無い会話を繰り返していた。

そんなある日先生からメールがきた。

「しゅうや君はゲイなの?」

直球だった。もう、適当にごまかせない。震える指でメールを打つ。
ここまで、追い詰められて僕ようやく先生にカムアウトできた。

「はい、そうです。」

短い、人生初のカムアウト。

出会い。その五

2005-10-18 09:59:30 | むかしのこと。
実習が終わり夏休みが始まった。

夏休みに入ると就職活動や卒業の準備であわただしくなり、
先生のブログをチェックする事も少なくなっていた。
もう、先生に会うこともないだろう、そう思っていた。

だが、夏休みも終わりに差し掛かった頃に
久しぶりに先生のブログを開いたところ、
先生がmixiに参加していることを知った。

少し、心が動いた。mixiにアクセスして、先生のHNでメンバー検索をかける。

・・・いた!

先生のページを開くか、僕はものすごく葛藤した。
mixiには「足あと」機能があるので、アクセスされた人は
どんな人がアクセスしてきたのか知ることが出来る。
僕のページは僕の本名こそ無いが居住地や年齢、身分
そして何より毎日の日記があるので先生がじっくりと見れば
多分、僕のことだとわかる。

本当だったらメッセージを送ればいいのだろうけど、
やっぱり意気地の無かった僕は何日か迷った挙句に
先生のページに一回だけ足あとを残してみる事にした。
足あとを残したところで先生が忙しくてチェックしなければ
足あとは消えてしまうし、僕のページに来たところで
じっくり日記を読まないと、僕だとはわからない。

本当に賭けのような気分。

足あとを残して、1日後。ドキドキしながらmixiにアクセスする。

「新着メッセージが1件あります。」

半分信じられない気分でメッセージを開ける。

本当に先生だった。

「しゅうや君だよね?久しぶり。元気だった?○○病院の××です。今度またご飯でも食べに行こうよ。」

ケータイの連絡先とともにこんなメッセージが届いた。
僕はうれしくなって、先生のケータイへ早速メールを送った。先生も忙しいだろうと思って

「先生のご都合のよいときに是非、ご飯いきましょう」

と送ったら

「じゃあ、明日行こうか」

と返信。早っ、と思ったけどうれしくて二つ返事で話は決まった。

再び、先生と会える日がやってくるとは。