AFP 2021年09月20日 | 軍事、外交 クーデターの真っ最中らしいアメリカ (^_^;)
アングロサクソン三国(核)同盟AUKUS(オーキャス)
1年前の今日、2021年9月15日に世界帝国アメリカ、EUを離脱したイギリスおよびオーストラリアの(アングロサクソン)三国間の軍事同盟であるAUKUS(オーキャス)発足が唐突に発表された。それに伴い、ディーゼルエンジン推進の通常潜水艦の建造をオーストラリアと契約していたフランスは「寝耳に水」の契約破棄に追い込まれた。フランスのマクロン大統領が激怒したのは当然で、NATO諸国の中に大きな不信感が生まれる。
4兆円超の大型契約「豪の潜水艦建造 日本受注できず」
2016年4月26日 NHK
オーストラリアのターンブル首相は、2030年代以降に導入する新しい潜水艦をフランスと共同で開発すると発表した。日本は長時間の潜航が可能な電池など世界最新鋭の技術を強調したほか、アメリカを含めた3か国の安全保障上の連携強化にもつながると訴えていた。
日本は、新たな防衛装備移転三原則に基づき他国との共同開発で中核を担う初のケースとなることを目指して、政府と民間企業が合同チームを組んで、オーストラリア側への働きかけを強めてきましたが、選ばれませんでした。(抜粋)
「因果は巡る糸車」(6年前のフランス)トンビに油揚げをさらわれた日本
通常型潜水艦では日本の三菱重工が開発した世界で唯一スターリングエンジンを搭載した日本の海上自衛隊潜水艦「そうりゅう」が性能的に一番優れているので一旦はオーストラリアと契約合意まで行っていた。ところが、オーストラリア与党内での内紛で首相がターンブルに代わった途端に破棄された経緯がある。
またまたオーストラリア政府が心変わりしたが今回で2回目。
もしフランスのマクロン大統領が言うように新しい米英豪による新たな安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」の創設の通告がメディアの報道の後だったとすればNATO諸国に対する同盟国アメリカの裏切りである。トランプのアメリカンファーストどころか露骨なアングロサクソンファーストであり批判する言葉もない。
白人で西方キリスト教文化を共有するフランスでも駄目なら、モンゴル人種で異教徒で文化が違う日本を「もしもの時」にアメリカが助けるなど夢のまた夢。
240年前に覇権国家イギリスからアメリカが独立した時に支援したのがフランスで、その後一貫して米仏両国は親密な関係を維持している大事な同盟国だった。ところが、日本人では全員が忘れて「無かったことに」にしているが、1941年にアメリカに奇襲攻撃した元敵国が我が日本国である(★注、過去の悪いことを「すべてを水に流す」日本人は忘れているが、グローバルスタンダードのアメリカ人は決して忘れない)
常に一体構造の軍事と政治と経済(アメリカの場合は+マスコミと宗教)
戦争とは政治や経済の延長線上の行為だとはドイツの社会学者マックス・ヴェーバー(Max Weber、1864年4月21日 - 1920年6月14日)の有名な指摘なのですが、…今回もまさにその通りの展開になったようです。
オーストラリアの潜水艦の受注競争では日本の三菱重工とドイツのクルップ社、フランスのDCNS社の3社の競争だったが、この中で通常エンジンでの4000トン潜水艦を建造している実績があるのは日本の三菱重工だけ
ドイツのクルップ社は1000トンクラスの小型潜水艦には実績があるが大型潜水艦は未知数。
フランスのDCNS社の4000トン級バラクーダ型潜水艦は原子力推進。これをディーゼルエンジンに置き換えると燃料タンクなどの容量が3倍以上。基本的に根本的な設計変更が必要で、当初オーストラリアが日本製(三菱重工)に決定したのは当然な成り行き。ところが、土壇場で引っくり返る。多分オバマ(アメリカ)の横槍が入ったのです。(★注、5年前の前回はオバマのごり押しで日本を切ったアメリカの露骨なえこひいき。そのアメリカが今回はフランスまで切り捨てる。9・11から20年、今年8月15日のアフガニスタンからのアメリカ軍の逃亡からなら1カ月目。「貧すれば鈍す」でとうとう世界貿易センタービルのように最後の崩壊局面を迎えたのでしょうか?)
2018年6月12日、歴史上初めての北朝鮮の金正恩との米朝首脳会談をシンガポールセントーサ島(旧日本軍の英軍捕虜収容所跡で「背後の死者の島」)で開いた第45代アメリカ大統領ドナルド・トランプがインチキ郵便投票で無理やり失脚させても71年続いている朝鮮戦争を終わらせる流れは止められない。アフガニスタンでテロを繰り返していたアメリカ軍が8月30日に夜逃げしたが、すべては別々の出来事ではなく連動していると見るべきであろう。2021年09月18日 | 9・11事件と情報操作 満州事変から90年、9・11事件から20年
イギリス(BBC)の神をも恐れぬ真っ赤な噓
2016年契約のオーストラリア潜水艦は決して原潜ではないが、イギリスBBCは、「フランスは2016年、オーストラリアから原潜12隻の製造契約を獲得していた。」と平気で真っ赤な嘘を垂れ流していたのである、(★注、なぜBBCは子供だましの嘘八百を繰り返すのだろうか?「攻撃型原子力潜水艦」とはWW3の核戦争を想定した潜水艦の意味であるトンデモナク恐ろしい事実を、善良だが愚かなBBC視聴者を隠しているのである。これはニュースなどと呼べる代物ではなく悪質極まる詐欺かペテン)2021年09月20日 | 軍事、外交 クーデターの真っ最中らしいアメリカ (^_^;)
豪原潜計画、波高し=会川晴之
<moku-go>
米英両国が豪州に原子力潜水艦技術を供与する安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」の設立から15日で1年を迎える。18カ月間の検討期間を経て、本格始動する方針だが、課題は山積みだ。
原潜は、核ミサイルを載せる戦略原潜と、敵の艦艇や敵地を攻撃する攻撃原潜の2種類がある。
核拡散防止条約(NPT)で核兵器の保有を禁じられている豪州は、攻撃原潜を導入する計画で、少なくとも8隻を整備する。米海軍とともにインド太平洋地域を哨戒し、成長著しい中国海軍ににらみを利かせる狙いがある。
まずは、原潜の種類を決める必要がある。英国のアスチュート級、米国のバージニア級が候補となるが、さまざまな問題がある。
豪州が導入予定する原潜の燃料には、核兵器にそのまま転用できる濃縮度93%の高濃度ウラン(HEU)を使うからだ。オバマ政権時代、核弾頭には使えない低濃縮ウラン(LEU)を原潜に使う可能性を探った。フランスや中国はLEU燃料の原潜を導入しているが、コスト増を嫌ったトランプ前政権がLEU導入を葬り、以降、話題にも上らない。(★注、1年前に毎日新聞ではアメリカ製の「使い捨て原潜」燃料の濃縮度は98%と書いていたが、今回の5%低い93%の記述は国際基準の「高濃度ウラン(HEU)の定義」の数値で、元々の意味が違っていた)
37mm機関砲を装備したソ連製ミグ15ジェット戦闘機
アメリカが原子爆弾開発予算の2倍もの膨大な資金を投入したのが戦略爆撃機B29
MiG-15(ミグ15)の初飛行は1947年12月30日。第二次世界大戦後にソ連が大急ぎで最初に開発に成功したジェット戦闘機だったので、様々な欠陥を抱え込んでいたと言われているが、軽量で頑丈、15,000機以上生産され、一部地域では今でも訓練機として使用されている。
MiG-15が上昇力と高高度での運動性に優れ、戦闘機としては異例、非常に強力な37mm機関砲を装備して朝鮮戦争で大活躍して、それまでの空の戦争の常識を大きく変えている。アメリカ軍の切り札である超空の要塞B-29スーパーフォートレス(Superfortress)重爆撃機を駆逐する目的で開発されたのがソ連のミグ15だったのである。
マッカーサーは対日戦争で大活躍したB29重爆撃機の無差別絨緞爆撃で半年程度の短期決戦で朝鮮戦争に勝利する心算だったが、そのマッカーサーの野望を阻んだのがB29キラーの新兵器ミグ15だった。その後、原爆使用を考えたマッカーサーをトルーマン米大統領が解任、戦線は膠着して『休戦協定』で現在まで続く朝鮮戦争休戦レジームになった。2019年05月29日 | 社会・歴史 超空の要塞B29の無差別絨緞爆撃
「壺派」「国賊」「ドアホ」(白井聡)
米国がF16戦闘機売却しなければロシア頼る可能性 トルコ大統領
配信 AFP=時事
トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は9日、米国がトルコにF16戦闘機を売却する約束を守らない場合、ロシアなどの国を頼る可能性があると警告した。
トルコは当初、最新鋭の米製ステルス戦闘機F35の導入を計画していたが、ロシアから地対空ミサイルシステムS400を購入したことでF35共同開発計画の安全性を脅かす恐れがあるとして排除された。
トルコは次に、F16戦闘機の新規購入を求めて米国側と交渉。ロシアのウクライナ侵攻を受けて米・トルコ関係が改善する中、ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は6月、購入計画を支援する意向を示していた。しかしその後、トルコへのF16売却案は、同国のギリシャに対する高圧的な発言への懸念から議会で否決された。 エルドアン氏は金曜礼拝の後、「世界で軍用機を販売している国は米国だけではない。英国やフランス、ロシアも売っている」「他の国から調達することもできる。既に打診を受けている」と記者団に語った。(抜粋)
一部トルコ軍によるクーデターでは、ベルトで鞭打つなど投降した反乱軍兵士を暴行する政府(エルドアン政権)支持派の市民たちの怒りは凄まじい
アメリカ政府(オバマ政権)が仕掛けたらしい、2015年のトルコ空軍クーデター(エルドアン暗殺)未遂
アメリカが仕掛けたウクライナの政府転覆(マイダンクーデター)は2014年2月だが、その1年半後に起きたのがウクライナの黒海対岸にあるトルコでのクーデター(エルドアン大統領の暗殺未遂事件)である。(★注、成功したウクライナと失敗したトルコの2カ国の同時多発クーデターは地理的にも時間的にも政治的にも密接な関係にあり一体不可分だった)
そもそも、NATO加盟国であるトルコのエルドアン大統領がロシアから地対空ミサイルシステムS400を購入した原因とは、2016年7月15日、親米派トルコ空軍のクーデター未遂事件である。
NATO諸国と同じ米国製兵器で武装するトルコ空軍は飛行場も米軍と共用していていて指揮命令系統も一体化しているのですから、エルドアンが激怒して対空ミサイルシステムを安全上問題があるアメリカ製から、信頼できるロシア製に切り替えたのは当然の判断だった(★注、米国製兵器のブラックボックス化が進んでいる地対空ミサイルシステムの「敵味方識別装置」ではクーデターに参加したアメリカ製のトルコ空軍戦闘機を撃ち落とせない可能性がある)
エーゲ海、領空争い再燃 米戦闘機購入巡り トルコ「島々の非武装化を」/ギリシャ「観光地の自衛必要」
トルコとギリシャの対立が再燃し、緊張が高まっている。ともに北大西洋条約機構(NATO)加盟国だが、両国を隔てるエーゲ海付近で領空を巡る争いが頻発。トルコ側はギリシャ領の島々の「非武装化」を要求し、欧州連合(EU)が懸念を表明する事態となっている。
「時が来れば、我々は一夜にして(ギリシャに)来ることができる」。トルコのエルドアン大統領は今月6日、記者会見でギリシャに対する怒りを爆発させ、攻撃すら辞さない姿勢を示した。
事の発端は5月、ギリシャのミツォタキス首相が米議会で行った演説だった。トルコは現在、米国からF16戦闘機を購入しようとしているが、ミツォタキス氏は「地域の不安定を招く」と反対。一方で、米国との関係が良好なギリシャは、米から最新鋭ステルス戦闘機F35を購入する計画を進める姿勢を示した。
トルコは1923年の建国当初から隣国のギリシャと対立してきた経緯がある。東地中海のキプロスは74年、両国の介入によって国家が分断された。(★注、48年前のキプロス紛争は、今の欧米リベラルメディアや有識者たちが大騒ぎしているウクライナ紛争と何から何まで瓜二つ。別々に生まれた一卵性双生児のようにソックリですよ。ところが欧米諸国の対応が180度逆さまなのですから辻褄が全く合わないのである。それなら、ウクライナの騒動はまったく別の思惑や目的が考えられる)
使い捨てだから技術移転の必要も無い,というアメリカのエゴイズム!オーストラリアは土人扱いのカモ。
政権、メディア、経済界に影響力を持つとか。
トルコ版統一協会?
米露を天秤にかけるトルコ。トルコにできて、なぜ日本にできない?忠誠を誓ったところで、何一つ良いことないじゃない。コウモリで何が悪い。