阪神間で暮らす

テレビを持たず、ラジオを聞きながら新聞を読んでます

具体的状況における具体的行動がなければ、政治ではない

2017-07-30 | いろいろ

白川勝彦氏の「永田町徒然草」より

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具体的状況における具体的行動がなければ、政治ではない。

17年07月29日

No.


 昨晩は、稲田防衛大臣辞任のニュースを分析するために、NHK、テレビ朝日。TBSテレビを順に見て、最後はフジテレビの『ユアタイム』を見ていた最中であった。「海上保安庁は、北朝鮮が何らかの飛翔体を発射した。日本のEEZに落下する恐れがあるので、航空機や船舶は十分に注意するようにと発表した。』という臨時ニュースが流れた。先程見ていたテレビ朝日にチャンネルを戻したが、詳しい報道は無かった。

 こういう時はやはりNHKだと思って、チャンネルをまわした。これに関連する報道はやっていたようだが、菅官房長官が慌てて官邸に駆け込んでいく映像が映って来た。それから少し遅れて安倍首相が官邸に入ってきた。私が疑問に思ったのは、なぜ今回のミサイル発射の第一報が海上保安庁からであったということなのである。日本のEEZに落下する恐れがあると言われてもあまりにも範囲が広すぎる。どの辺に落ちる可能性があるを言ってもらわなければ、注意しようがない。

 それから後の事は、いつもの調子である。政治は「具体的状況における具体的分析」が重要なのだ。今回の発射は、前回のミサイルよりも飛行距離も長いようだ。アメリカの西海岸や東海岸まで到達するような距離だという。もちろんヨーロッパ各地にも到達するミサイルと言うことにもなる。日本政府として、毎回同じようなことを言うのではなく、今回は少し別の対策を講じて欲しい。バカの一つ覚えでは、政治ではない。

 稲田防衛大臣の辞任は、政治的に極めて重要な問題を内包している。問題の“日報”の隠蔽もしくは非公表に安倍首相も関与していた疑いがあるからだ。そのことを窺がわせる材料は、参議院予算員会・閉会中審査における小池晃参議院議員の質問の中に、十分にある。この点を追及しなければならない。こんなことは特別監察において出来ることではない。再来週に行われる閉会中審査でぜひ追及していって欲しい。

 民進党代表の蓮舫氏の辞任に基づき、代表選が始まる。民進党は、現在のところ、野党第一党なのだ。この党がどういう戦略・戦術をもって国政に臨むかということは日本の政治にとって極めて重要なのである。細かいことは言わないで、野党のど真ん中にいて、その役割を果たして欲しい。望むことは、それだけだ。このことは、また詳しく論じなければならないであろう。

 他にも言いたいことはいっぱいあるが、今日はこのくらいにしておこう。それでは、また。
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