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「最低校」教員 全員解雇

2010-07-26 06:28:31 | 教育関連情報
今朝の中日新聞5面「米国教育事情 賞金コンペの是非」という興味深い記事がありました。

昨年度末に小さく報道された内容が、その後どうなったか気になっていました。

--------以下引用-------

昨年度限りで、93人の教職員全員が解雇されることになったのは、ロードアイランド州のセントラルフォールズ高校。2月23日、学区の教育委員会で承認されました。

■3割が落ちこぼれ

AP通信によると、セントラルフォールズ高校は生徒数約1000人。最上級生で数学の成績が「優秀」であるのは7%に過ぎない。留年しないで卒業する子供は52%。30%がドロップアウトする。学区のフランシス・ギャロ教育長は生徒の成績を改善させるため、授業日の増加や補習授業の実施を求めていた。だが、教職員側が負担増加分の手当てを要求し、話し合いはまとまらなかった。

米国では、成績不振の学校を抱える学区は、不振の学校の教職員を解雇する
▽不振の学校を閉鎖する(生徒は別の学校に振り分ける)
▽チャータースクールとして運営する
▽校長を代えるなどする-のいずれかを実施すれば、立て直しに連邦政府の資金的支援を得ることができる。

---------引用終わり---------
この学区の30%は、年収85万円以下の貧困層。
その中で、この3年間は少しずつ学力が向上していたそうです。
年1回、1科目のテストで判断するのはいかがなものでしょうか。

結果的に、全員を再雇用して解決したのですが、日本から見ると、何か腑に落ちない制度です。

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