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1月1日の社説は・・・

2017-01-01 05:35:19 | 社説を読む


新年明けましておめでとうございます。

各社、今年を俯瞰する記事を載せることでしょう。

今朝の社説を見てみましょう。

朝日新聞
・ 憲法70年の年明けに 「立憲」の理念をより深く

読売新聞
・ 反グローバリズムの拡大防げ
  
毎日新聞
・ 歴史の転機 日本の針路は 世界とつながってこそ 

日本経済新聞
・ 揺れる世界と日本(1)自由主義の旗守り、活力取り戻せ

中日新聞
・ 不戦を誇る国であれ 年のはじめに考える

※ 各社とも、方向性は同じような内容です。 
 中日以外は、最初にトランプ氏という言葉が出てくるのが象徴的です。

朝日です。
「世界は、日本は、どこへ向かうのか。トランプ氏の米国をはじめ、幾多の波乱が予感され、大いなる心もとなさとともに年が明けた。

 保守主義者として知られる20世紀英国の政治哲学者、マイケル・オークショットは、政治という営みを人々の航海に見立てている。

 海原は底知れず、果てしない。停泊できる港もなければ、出航地も目的地もない。その企ては、ただ船を水平に保って浮かび続けることである――。

 今年の世界情勢の寄る辺なさを、予見したかのような言葉として読むこともできるだろう。

 と同時にそれは本来、政治にできることはその程度なのだという、きわめて控えめな思想の表現でもある。

 昨今、各国を席巻するポピュリズムは、人々をあおり、社会に分断や亀裂をもたらしている。民主主義における獅子身中の虫というべきか。

 オークショットのように抑制的で人気取りとは縁遠い政治観は、熱狂や激情に傾きがちな風潮に対する防波堤の役割を果たす。」


読売です。
「 「反グローバリズム」の波が世界でうねりを増し、排他的な主張で大衆を扇動するポピュリズムが広がっている。国際社会は、結束を強め、分断の危機を乗り越えなければならない。

 保護主義を唱え、「米国第一」を掲げるドナルド・トランプ氏が20日に米大統領に就任する。

 力による独善的な行動を強めるロシアや中国に、トランプ氏はどう対応するのか。既存の国際秩序の維持よりも、自国の利益を追求する「取引」に重きをおくのであれば、心配だ。

 米国が、自由や民主主義といった普遍的な価値観で世界をリードする役を降りれば、その空白を埋める存在は見当たらない。

 移民の増加を拒否し、欧州統合の理念に背を向けた英国の欧州連合(EU)離脱は、今春に具体化の段階に入る。春の仏大統領選、秋の独総選挙でも、排外主義を掲げる勢力の伸長が予想される。

 各国が内向き志向を強め、利害対立が激しさを増す。そんな潮流に歯止めをかける必要がある。

 激変する国際環境の中で、日本は、地域の安定と自国の安全を確保していかねばならない。

 日米同盟の重要性をトランプ氏と再確認し、さらに強化する道筋をつけるべきだ。」


毎日です。
「私たちは歴史の曲がり角に立っている。明日の世界は、昨日までとは異なっているかもしれない。

 そんな思いにとらわれる新年だ。

 理念よりも損得というトランプ氏がいよいよ米大統領に就任する。

 時代の変化は周辺部で始まり、想像を超えて中心部に及ぶことがある。1989年11月にベルリンの壁が壊された時、どれだけの人が2年後のソ連崩壊を予測できたろう。

 今回は初めから国際秩序の中枢が舞台だ。冷戦の終結に匹敵する大波が生まれても不思議ではない。」


日経です。
「2017年が明けた。米国のトランプ大統領の就任、英国の欧州連合(EU)離脱交渉の開始、仏独の選挙、韓国の大統領弾劾など、不確実性という言葉がこれほど似合う年はない。

 混迷する世界で日本はどんな役割を果たせばいいのだろうか。

 トランプ次期米大統領が掲げるのは大減税、公共投資、規制緩和の「3本の矢」だ。世界的なデフレに幕を引くリフレーション政策だとはやす人々もいる。」


中日です。
「格差とテロとナショナリズム。それらが絡み合って国や民族が相互不信の度を高めつつある。しかし不信がつくられたものなら、解消することもできるはずです。

 そういう時だからこそ、私たちは平和主義、世界に貢献する日本の平和主義をあらためて考えたいのです。

 ただの理想論を言っているのではありません。武力によらない平和を求めずして安定した平和秩序は築けない。武力でにらみあう平和は軍拡をもたらすのみです。

 理想を高く掲げずして人類の前進はありえないのです。」

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