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哲学入門23 カント入門講義

2019-02-10 05:24:08 | 哲学の窓
白坂慎太郎先生の哲学入門

第23回は、カント入門講義 です。
 ここから https://www.youtube.com/watch?v=J6zSxCUjDMo



初めてドイツが登場します。

イギリスやフランスが市民革命に向かったのと対照的に、精神的な革命が起きます。

それが、ドイツ観念論(理想主義)です。

そこで登場したのがカントです。



影響を与えたのはルソーです。


理性を大切にしながらも、人間性を大切にすることを学びます。

カントは、初めは合理主義の立場でした。
しかし、ヒュームの主張から、経験論、合理論それぞれに疑問を生じました。

経験論は不可知論にぶち当たります。
合理論は独断に陥ります。

そのために、認識自体を批判します。

認識とは、感性が受け取る素材と、理性の持つ理解の形式という2つの要素の組み合わせで成り立つと考えました。



すなわち、認識は、感性でとらえたものを理性で加工するとしたのです。


感覚で得られたものを理性で整理しなければ知識とならないとしました。

認識対象は、人間の構想力の産物として後に表れるとしました。コペルニクス的転換です。

対象は、認識によって変わってしまうのです。

実際にそうです。
ある事実に対して、Aと見る人、Bと見る人、Cと見る人がいます。
これを、「対象が認識に従う」と言う意味です。

たとえば

少女と見るか老婆と見るか。

理性が陥りがちな矛盾。

カントはどうしたのか?

次回です。





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