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世界を見る目が変わる50の事実-34-

2010-10-26 06:18:34 | 社会科こぼれ話
国連ミレニアム開発目標(MDGs)サミットにちなみ、ジェシカ ウィリアムズの評判の書 『世界を見る目が変わる50の事実』(草思社)の内容を社楽的に読むシリーズ。



第34回は、アフリカのHIV陽性患者は約3000万人

「社会実情データ図録」によると、
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2260.html



国連合同エイズ計画(UNAIDS)の報告によれば2007年末に世界のHIV感染者数(子どもを含む)は3,300万人(成人感染率0.8%)、2007年中の新たな感染数は270万人、同年のエイズ死亡者数は200万人とされている。
地域別の感染者数ではサハラ以南アフリカが2,200万人と世界の3分の2を占めており、第3位の南アジア・東南アジアの420万人を大きく上回っている。


推計方法が変わり、新しい統計では、感染人口は旧推計の4,000万人近くと比較すると下方修正されました。

以前は、売春従事者や薬物乱用者などのハイリスク・グループに限られていた抗体検査
の結果から%を割り出していたものが、2007年からは世帯調査においても実施されるようになり、より根拠のある推計がなされるようになったからです。

というわけで、3000万人は下回りますが、それでも、HIV感染者はアフリカがダントツに多く、平均寿命を引き下げている事実には変わりありません。

格差問題の一つなのです。


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