あなたも社楽人!

社楽の会の運営者によるブログです。社会科に関する情報などを発信します。

新・授業で役立つ指導の技術-1-

2024-09-25 05:15:42 | 全員参加型授業の指導技術
これからしばらくの間、新シリーズを紹介します。
これまでに紹介していない「授業で役立つ指導の技術」を紹介します。
 
《 (道徳は)読んでわかることは聞かない! 》
 
道徳科の授業の問題点で一番多いのが、「国語みたいになってしまう」
 
その理由は、書いてあるあらすじをなぞってしまう授業が多いからだ。
そこで、筑波大附属小の加藤宣行先生の言葉が生きてくる。
読んでわかることは、児童生徒にはつぶやかせる程度で、教師が確認すればよい。
 
書いてあること(行動・言語)の、心の内面を想像させて、表出させるのである。
 
「このときの気持ちを考えてみよう」と聞く人が多いが、児童生徒は、つい正解を探しに行く。
道徳に正解はない。
そこで、次のように問う。
 
「心の声を想像してごらん」
 
これで国語にはならない。
 
また、発達段階によっては「わかりきったことは聞かない」ことも大切である。
 
逆に国語の読解指導では、読んでわかることを問う。
または、書いてあることから、合理的に推察できることを問う。
 
それ以外は、「書いてないからわからない」といった子が正解なのである。
 
 

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。