自分の子を少年野球チームに入れようとする保護者は通常(特にお父さん・おじいさんは)野球部出身だったり、程度の差はあれ野球オタクだったりするが、野球にまったく興味を持って来なかったお母さんは、かなりいるように思う。そこで今さら聞けないことや、普通説明しないことまで書いてみる。
ユニフォーム上下と帽子をそろえただけでは、野球はできない。アンダーシャツ(長袖&半袖)、ソックス、ストッキング(=通常白のソックスの上に履く。黒や赤のひざ下タイツでつちふまずにかける)、ジャンパーなどそれぞれ色やデザインの指定があったりする。スパイクシューズも小学生は歯が金属の物は使えなかったり、色の指定があったり(黒一色とか)する。グローブも何色も入っていると公式戦では注意されるかも。とくにピッチャーは単色のしばりがあったりして面倒。バットはなんでもいいが、もらったものはJSBBのマークを確認しておいた方がいい、すれて消えている恐れがある。リュック、水筒・ジャグ(水筒のでかいヤツ)、スポーツ飲料、おにぎり(卒団するまでおにぎり何個にぎるんだろうか)。
保護者の最大のお仕事がお茶当番だが、「お茶当番ができないからチームに入れない」という方もいるとよく聞く。しかし、少子化により、入ってくれるだけでありがたい状態が続いており、共働きの世帯も多いので、柔軟に対応しているチームは多いように思う。試合会場までの送迎はほとんどの場合親コーチが行っている。チームの人数が少なくなっているのでミニバン2~3台あればなんとかなるようだ。「できることをやる」で十分なので、「野球がやりたい」という選手の気持ちを大事にして欲しい。
試合時(特に公式戦)の審判へのお茶出しはなかなかたいへん。3回と6回とか裏の攻撃が終了した時点で、ラインの外にでて給水してもらう。グランド内に入って審判のところまで持って行くのはNG(基本グランド内はユニフォームか審判服着用)。試合前に相手チームの応援席と、球審のところに行ってお茶出しのタイミングを相談しておく。
応援にも注意が必要。選手への指示はグランド・ベンチにいる監督・コーチ・スコアラー・選手しかできない。野球にお詳しい方の応援席からのアドバイスは審判・運営者から注意が与えられ、あまりにひどい(自軍や相手の選手・指導者への暴言など)場合は監督が退場になる。さすがに監督退場の場面に遭遇したことはないが、試合終了後、監督が審判団に呼ばれて説教されているのは見たことがある。