「筆よし 墨よし 半紙よし」
小学生のころ書道会に作品を評価された時のコメントである。
技術的・芸術的評価は一切なし !
「リズムよし 皮肉よし 小気味よし」
という感じだ
子供ながら評者の批判的意図は分かったが、特に落ち込むとか腹が立つとかはなかった
「確かにそうだ」と思ったし
「いい筆が応えてくれるかどうか」「筆の良さを引き出せるかどうか」は別の話だ
いい筆に教えられる
「弘法筆を選ばず」には裏の意味があるのではないか
弘法が筆を選ぶのではなく
「筆弘法を選ぶ」
どんな筆にもくせ(個性)があり、墨や紙との相性を塩梅しながら、筆の個性を引き出すのが書道
イチローは道具を大事にする
バット・グローブ・スパイクにつまった技術や試行錯誤の結果をいかに引き出すか
職人さんの野球への「思い」を感じながら
失敗を道具のせいにしたくない
道具に選ばれるプレイヤーであるために